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軒天のメンテナンスについてご紹介!お住まいを長く保つ秘訣とは?

更新日:2020年10月27日

 大雨や台風が通りすぎた後など、心配になって屋根を見上げた時に目につく屋根の裏側。軒の下の天井部分なので軒天と呼ばれる部分です。普段滅多に見上げる事もない軒天ですが、気が付くといつの間にか白い板が劣化していて剥がれてきている、なんて事になったご経験もあるかと思います。屋根の裏側なのになんで傷んでしまうのか?傷んだ場合どんな不具合がおこるのか?今回はこの軒天のメンテナンス方法をご紹介いたします。

軒天の役割

 一般的な住宅の場合、屋根は傘のように建物全体を覆っていて、外壁よりも一回り大きく屋根がつき出ています。この突き出た部分を下から見上げた時見える屋根の裏側の部分を軒天といいます。軒の天井部分ですので、軒天、です。

軒天は外壁から突き出た屋根の裏の部分

 この軒天、お住まいにとってどんな役割があるのでしょうか?お住まいにとって大敵となるのが雨水です。屋根だけでなく、雨水は外壁の目地や窓サッシ部分、ひび割れなどから侵入してきて雨漏りの原因になったりします。外壁に風雨が直接吹きかかるようなことになればそれだけ雨漏りの危険が高まるのですが、こうした危険から建物を守る役割をしているのが軒天です。軒がない場合、太陽光が直接あたる時間が長くなり、外壁に塗られた塗料の塗膜が早く劣化して防水性を失ってしまい、カビや藻などが繁殖しやすくなってしまいます。

外壁のよごれ 有孔ボードの使用

 また、軒天は外壁を守るだけでなく、屋根の中で溜まった湿気を逃がす役割もあります。軒天に小さな穴がたくさんあいたボードを使用しり、換気口が設けることにより、屋根裏に溜まった湿気や熱気を逃がすのです。お住まいにとって結露や湿気は雨水同様に大敵です。これらの湿気や結露を防ぐために通気を良くする必要があり、軒天がこの役を担っているのです。

 

増えている軒ゼロ住宅

 近年では軒の短いお住まいや軒が存在しない軒ゼロ住宅が増えてきました。キューブ型や片流れ屋根の住宅にお住まいの方は多いのではないでしょうか?軒がない住宅は特に都心部に多く、隣のお家との間隔が狭いことが理由の一つとして挙げられます。軒がない分、見た目がスタイリッシュで設置費用や軒天のメンテナンス費用を抑えられますが、お住まいに不具合をもたらしてしまう可能性もあります。
 上記でもお話した通り、軒天は雨や紫外線から外壁を守る役割があります。そのため軒がなければ雨や紫外線が直接外壁にあたり、色あせや汚れ、苔が発生しやすくなります。特に屋根と外壁の取り合い部(結合部)からの雨漏りでお困りの方は実は多くいらっしゃいます。また、軒天の通気口がないので屋根裏の湿気がうまく排出できるような構造にする必要があります。屋根裏の湿気は屋根裏を劣化させるだけでなく雨漏りの原因ともなりますので注意しましょう。
 お住まいにとって重要な役割を果たす軒ですが、軒の理想的な長さがあるのはご存知でしょうか?軒は90cmが最も効果を発揮しやすい長さと言われています。その理由は、夏や冬の部屋に差し込む日光を調節できることです。夏の高い日差しを遮り、冬は日差しを室内に取り込むことができます。夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
 軒は絶対に必要というわけではありませんが、あった方が何かと便利です。

 

軒天に使われる材質

 軒天に使われる材質には木材系と不燃系のものがあります。
 木材系は合板やベニヤ板が一般的です。軒天は延焼防止の役割も持っています。合板やベニヤ板は耐火性の面から現在の新築にはあまり使用されなくなりました。メリットは価格が低いことです。デメリットは耐火性、耐久性が低いことや水分や湿気に弱いことが挙げられます。
 一方で、ケイカル板、スラグ石膏板、フレキシブルボード、金属板などは耐火性に優れています。ケイカル板は、軒天の材質として現在最も使用されています。珪藻土や水酸化カルシウムを水で混ぜて作られます。ベニヤ板と比べると高価ですが、耐火性や耐久性、耐水性に優れています。デザインも豊富です。スラグ石膏板は、必要な材料を取り除いた残りの鉱物のことをスラグといい、スラグと石膏を混ぜて作られたものです。材料が鉱物のため、とても燃えにくい材質です。ケイカル板に比べると耐水性は劣ります。フレキシブルボードは、セメントに繊維質のものを混ぜて作られています。耐火性に加えて防カビ効果もあります。衝撃にも強く強度がありますが、重たいのがデメリットです。金属板は、ガルバリウム鋼板やアルミスパンドレルといった金属を加工したものです。金属なので燃えにくく、重さも軽いのが特徴です。今まで紹介した不燃材質より耐火性が高いので、値段は高いです。

 

軒天が傷む原因

 軒天は屋根の裏側ですので普段は雨があたる場所ではありませんが、実はそれでも傷みやすい部分でもあるのです。雨樋からあふれた雨水や風で破風に打ち付けられた雨水などが伝って流れてきたりと、意外と雨水に当たってしまい傷みやすいところなのです。また、軒天が傷む原因の一つに、屋根からの雨漏りがあります。屋根材や防水紙が経年劣化により雨水を防ぐことができなくなり、屋根の内側に浸入、軒天を傷めてしまう原因になってしまいます。

屋根材の不具合 防水紙の劣化
 このような場合は軒天だけ補修しても、原因となる屋根の雨漏りを解消しなければ根本的な解決にならず、時間が経過すれば再発してしまいます。軒天の傷みがひどい場合は、その原因究明と補修が大切です。

 

軒天の劣化のサイン

 軒天が傷んできたらどのような症状があるのでしょうか。大きく剥がれて穴があったら一目でわかりますが、そうなる前の症状を知っておくことが早期発見につながります。

1.色褪せ、汚れ

軒天の汚れ 軒天の汚れ
 軒天に使用されているベニヤ板、もしくは化粧板に塗料が塗られている場合、5年から8年程度で経年劣化により塗膜が劣化していきます。塗膜が劣化しますと防水機能を失い、表面が汚れてきたり色褪せてきたりします。

2.雨染み

雨染み 雨染み
 雨樋の不具合により軒天が濡れてしまったり、屋根に不具合が発生して雨漏りしたりすると、雨染みが発生します。この雨染みを放置いたしますと、軒天を腐食させ、建物自体に悪影響を及ぼします。

 

3.剥がれ、穴開き

軒天の剥離 軒天の剥がれ
 ベニヤ板などの木質系の軒天の場合、合板の一部が剥がれてしまったり、ささくれのように剥がれてしまったりします。写真のように仕上げがモルタル外壁に合わせたモルタル仕上げであっても、同様に劣化して剥落する恐れがあります。このまま放置いたしますと、板が剥落し、大きな穴が開いてしまいます。

 このまま穴が開いた状態で軒天を放置いたしますと、害獣や害鳥の被害にあう可能性があります。

軒天に作られた鳥の巣 鳥の巣

 適度に温かく雨風をしのげて人間にも見つからない天井裏は、鳥や虫に取って天国のような場所です。軒天の剥がれた小さな穴が小屋裏への侵入経路となり、巣をつくられて長居されてしまう可能性があります。害鳥に住み着かれてしまった場合、その糞やし尿による被害、さらに害鳥が運んでくるダニやノミ、寄生虫などによる健康被害が発生することもあります。しかも鳥の巣に卵やヒナがいる場合、そのままの状態では鳥獣保護法により、撤去することが禁止されていて、巣立つまで糞尿の匂いやダニやノミ、寄生虫といった健康被害に耐えなければならないのでかなり厄介なのです。

 

軒天の補修・リフォーム

 軒天の部分補修や張替えなどは屋根リフォームの中でも比較的、軽微な工事といえます。しかし、長く放置して悪化させてしまいますと、軒天のみならず屋根や外壁へとさらなる被害へ発展してしまい、大きな工事に繋がりかねません。そうなる前に対処するのが節約して長くお住まいを維持する秘訣といえます。

1.塗装工事

軒天の塗装工事 塗装工事竣工
 軒天表面の塗膜が劣化し、防水性が低下している場合に行います。表面に新たな塗膜をつくることにより、雨水を防いで材料に染み込まないようにします。

 

2.重ね張り(軒天カバー工法)

重ね張り 重ね張り工法
 既存の軒天のベニヤを剥がすことなく、その上に新たな材料を重ね張りする工法です。耐水性が高く燃えにくいケイカル板を使用するのがお勧めです。既存の材料を剥がすことなく重ね張りするので解体の手間がかからない、廃材もほとんど出ず、費用を抑えることが可能です。

 

3.張替え

軒天張替え工事 張替え工事
既存の下地が腐食等を起こし、重ね張りに耐えられないと判断した場合に張替えを行います。既存の材料を撤去、廃材の処分費用など重ね張りと比較しますと費用がかかります。

塗装工事竣工

 軒天は屋根と違って見上げればすぐに目につく部材です。黒ずんできている、剥がれかかっているなどの症状も確認しやすく、住まいの健康のバロメーターとも言えるでしょう。早期発見、早期対処はお住まいを長くリーズナブルに維持するコツといえます。こうした「黒ずみ」や「雨染み」、「剥がれ」などの症状が出てきましたら、一度街の屋根やさんにお気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2020年10月27日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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