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代表的な「切妻屋根」の魅力をご紹介!
屋根の形状には様々なものがあり、それぞれ違った魅力を持っています。今回は、「切妻屋根」についてご紹介したいと思います。代表的な形状の一つで、よく目にすることも多いのではないでしょうか。そんな切妻屋根のメリットやデメリット、劣化しやすい部分を知ることで、後のメンテナンス時に役立つと幸いです。
1.切妻屋根とは?
切妻屋根は、最も親しみのある一般的な形状の屋根です。屋根の最頂部から2方向に傾斜がついており、本を伏せたような(への字)形をしています。
シンプルな見た目ですので、個性は出しにくいのですが、和風~洋風まで幅広い外壁と合わせやすい形状です。そんな切妻屋根には大棟と呼ばれる部分があります。
大棟
大棟とは、切妻屋根に存在する唯一の接合部です。切妻屋根の中で最も、雨漏りが発生しやすいと言われています。破風と違って、確認することが困難です。雨漏りが発生して屋根の調査を行い、初めて劣化に気づくといったケースも非常に多いでしょう。そうなると、雨漏りの補修工事も行わなければいけなくなってしまいますので、問題が発生する前に気づくことが大切です。劣化症状は築10年が経過した頃から顕著になってきますので、それを目安に屋根の点検を行うと良いでしょう。私たち街の屋根やさんでは、点検~お見積り作成まで無料で承っております。ご不安な方は一度、ご相談ください。
2.メリットとデメリットをご紹介!
メリット
住宅に掛かるコストを抑えることができる
シンプルな形状ですので、屋根のリフォームに掛かる費用を抑えることができることができます。複雑な形状の屋根ほど、工事に掛かる費用もお高くなります。メンテナンスやリフォームなどの費用をなるべく抑えたいといった方におすすめの屋根形状です。また、施工ができる会社も多いので、業者選びの視野も広がります。
雨漏りしにくい
複雑な形状の屋根になると、谷と呼ばれる部分が生じることもあります。谷とは、屋根面と屋根面のつなぎ部分でその名の通り、谷になっている箇所のことです。屋根で最も雨漏りが発生しやすい部位と言われております。経年劣化だけではなく、施工不良が原因で雨漏りが発生してしまうといったケースも決して少なくはありません。しかし、切妻屋根は非常にシンプルで谷がありませんので、雨漏りのリスクは低いです。
換気がしやすい
切妻屋根は構造上、室内が三角になります。その為、風通しが良く、換気しやすいといったメリットもあります。他国と比べても比較的湿気が多い日本には最適な形状と言えるでしょう。
ソーラーパネルが設置しやすい
現在では、屋根にソーラーパネルを設置している住宅も増えてきました。ソーラーパネルに関するお問い合わせをいただくことも多々あります。ソーラーパネルの設置を検討した際に、切妻屋根はまさに最適の形状だと言えるでしょう。
デメリット
妻側が劣化しやすい
建物には「平側」と「妻側」があるのをご存じでしょうか?棟に対して平行な両側面を平側、垂直な両側面を妻側と言います。屋根がかかっていない妻側の外壁には、紫外線や雨が直接当たってしまいます。その為、平側よりも劣化しやすい弱点があります。劣化症状によっては、メンテナンスの頻度を分ける必要があり、メンテナンスに掛かる費用も多くなる可能性があります。
3.劣化しやすい部分とそのメンテナンス方法
破風・鼻隠し
破風と鼻隠しは切妻屋根に限らず他の形状の屋根にも存在します。紫外線や風、雨の影響を最も受けやすい部分になりますので、劣化が激しいです。屋根の中でも劣化速度が最も早い部分と言われています。通常、紫外線や雨水のダメージを抑制する為に、塗装が施されています。しかし、築年数が経過するにつれて、剥がれなどの症状が見られ始めます。放置してしまうと、建物の美観を損ねてしまうだけではなく、使用されている材料本体が腐食することにより、最終的に落下してくる危険性もあります。屋根にのぼらずとも確認できる部分ですのでご自宅の破風も一度、確認してみましょう。
これまでの住宅は木材の破風板がほとんどでしたが、耐久性や耐火性が低いため、現在ではあまり使用されていません。代わりに、「金属系」「窯業系」といったものが使用されるようになりました。
破風の補修工事
破風に劣化症状が見られましたら、補修工事を行いましょう。主な破風の補修は以下になります。
金属板によるカバー工法
既存の破風板の上から、ガルバリウム鋼板で覆って包む方法です。耐久性や耐火性を高めることができます。
塗装
傷んでしまった破風板に再塗装を施し、耐久性・防水性を蘇らせます。ほとんどの素材に可能な修理方法です。
破風板の交換
傷み具合が激しい場合や、破損している場合には破風板自体を交換します。
4.寄棟屋根・片流れ屋根の特徴
切妻屋根のほかにも屋根の形状はさまざまです。切妻屋根と合わせてよく見かけるのは「寄棟屋根」と「片流れ屋根」です。それぞれの特徴や違いをご紹介します。
・寄棟屋根
頂点から4方向に傾斜が付いている屋根です。切妻屋根の次によく見かける形です。切妻屋根に比べて、デザインが豊富で個性を出すことができます。また、切妻屋根よりも耐久性が高いと言われています。一方で、屋根裏が狭いので換気がしにくいのがデメリットです。形状も複雑なため、費用も高くなります。また、屋根の面が増えるため、ソーラーパネルの設置が難しいです。
・片流れ屋根
一方向にのみ傾斜がある屋根です。シンプルですがスタイリッシュなデザインで最近建てられたお家でよく見かけます。屋根の面が広くとれるので、ソーラーパネルの設置に向いています。屋根の面を南側にすれば、太陽光発電の効率が良くなります。費用も比較的安いです。また、屋根裏に広いスペースを作ることができ、居住スペースを広くとることができます。一方のデメリットは、雨漏りのリスクが高いことです。外壁に雨が当たりやすく、雨漏りに繋がるケースが多いです。
それぞれにメリットとデメリットが存在します。お住まいの地域の天候などに合わせて選ぶことが大切です。
5.「切妻」ってどういう意味?
ここまで切妻屋根についてご紹介してきました。ところで切妻屋根の「切妻」とはどういう意味かご存知の方はいらっしゃるでしょうか?寄棟屋根は棟が中央に寄っているので寄棟屋根、片流れ屋根は屋根が片方にのみ流れているので片流れ屋根、陸屋根は屋根が陸のように平なので陸屋根です。では、切妻屋根という名前の由来はなんでしょうか?
「妻」と聞くと配偶者、奥さんを真っ先にイメージします。しかし、妻という言葉には他に「端」をいう意味もあります。お住まいの棟の両端の部分、雨樋が設置されていない面を「妻」と呼ぶのですが、切妻屋根は妻で屋根が切られたような形をしていることからその名がついたとも言われています。
また、端を妻と呼ぶのには、昔は奥さんが建物の端の方にいることが多かったことも理由の由来の一つとも言われています。お刺身によくついている大根のつまも、端に添えられることからつまと呼ばれるそうです。
お住まいの部位や使われる部材には、多くの名前があります。どれも昔から使われていた言葉で、意味を調べてみると新しい発見があるかもしれません。
6.まとめ
様々な屋根材がある様に、屋根の形状も多数あります。上記でご紹介した「切妻屋根」は最もシンプルな形状です。メリットがたくさんあるのと同時にデメリットもあります。それを把握したうえで屋根の形状を選びましょう。そして、切妻屋根に限らず、築年数が経過するにつれて屋根の劣化症状は見られ始めます。時期を決めて、屋根の点検を行うことが大切です。
記事内に記載されている金額は2020年11月19日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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