アスファルトルーフィングってなんだろう?種類と選ぶポイントを屋根の専門家がご紹介します | 横浜の屋根工事、屋根リフォーム、屋根塗装は街の屋根やさん横浜

HOME > ブログ > アスファルトルーフィングってなんだろう?種類と選ぶポイントを.....

アスファルトルーフィングってなんだろう?種類と選ぶポイントを屋根の専門家がご紹介します

更新日:2021年05月19日

 屋根は当然ですが、降雨がお住まいに入らないように防水されています。その中でもこのページでご紹介いたします、アスファルトルーフィングは特に防水において大きな役目を担っているのです。ルーフィングには様々な種類があり、その一つがアスファルトルーフィングです。このアスファルトルーフィングには他のルーフィングと比較して色々な特徴がありますのでこれから屋根工事をご検討中の方はご参考にしてみてください。

 

 

アスファルトルーフィングとは

 そもそもルーフィングとは、屋根材の下に設置されているシートで、「防水紙」とも呼ばれます。よく屋根の防水は屋根材でされているイメージを持っている方が多いのですが、実は屋根材が欠けたりして、水分が屋根材で防げなくても、その下のルーフィングがあることですぐには雨漏りしないようになっています。
 また、強風などによって雨水が屋根材の隙間から内部に入り込んでしまうのは、以外とよくあることです。ですので屋根の防水は、最初に屋根材で防ぎ、そこで防ぎきれなかった水分をルーフィングで完全シャットアウトするような仕組みになっているのです。
ルーフィングといっても最近はアスファルト製の製品が多く使われていることか、ルーフィング=アスファルトルーフィングでも意味が通じています。
アスファルトとはよく、道路の舗装に使われているイメージがあると思います。とても防水性に優れており、それを屋根の建材に使っています。

 

アスファルトルーフィング 屋根カバー工法のルーフィング設置の様子

 

 

アスファルトルーフィングの種類

 一言でアスファルトルーフィングといっても、色々な種類が存在します。

アスファルトルーフィング

 世の中で多く汎用されているのがアスファルトルーフィングです。製造会社の田島ルーフィングの商品でアスファルトルーフィング940という製品がこれにあたります。新築のお住まいの場合、特にルーフィングに指定がないとこのアスファルトルーフィング940が使われるケースが多いのですが、その理由の一つが価格が安いということです。価格は安くともルーフィングの中でも一番グレードが低いので、そのデメリットも知っておく必要があります。
 一つが耐用年数が一番年数が短く、約10年程度と言われています。また、他のルーフィングと比較して、軽量であることや、透湿性があるなどの機能はありません。街の屋根やさんではもう一つグレードが上の改質アスファルトルーフィングという耐用年数が高めのルーフィングをお勧めします。

 

 

改質アスファルトルーフィング

 アスファルトルーフィングが改良されたものです。耐用年数は20年ほどと、無印のアスファルトルーフィングの2倍です。近年の住宅には多くスレートという薄型の屋根材が使われていますが、この耐用年数が約20年程度なので屋根材の交換時期に合わせて防水紙も交換できるため、メンテナンスサイクルを合わせることもできます。
 また、改質アスファルトルーフィングは、別名「改質ゴムアスファルトルーフィング」とも言われ、その理由は改質ゴムアスファルトという成分を使って作られているためです。
 耐久性以外にも強風などによる破れにくさ(引裂強さ)も高いことや、製品自体に柔軟性があること、屋根に設置する時にカッターで打ち込みますが、その釘穴からの雨水の侵入も防いでくれるといった特徴があります。

改質アスファルトルーフィング 改質アスファルトルーフィング

 

粘着層ルーフィング

 改質アスファルトルーフィングではありますが、接地面に粘着性があり下地材に密着させることができるのが粘着ルーフィングです。田島ルーフィングの製品でタディセルフという製品については一旦張り付けた後に、貼り直しの修正ができる遅延粘着型のものもあります。これは粘着性が弱いわけではなく、張り付けた数時間後に協力な粘着力を発揮するというものです。
 また、全面が下地に密着する為、防水性が高いことも大きな特徴です。
 屋根カバー工法では既存の屋根の上に防水紙を設置しますが、傷みが進んでいたり、ひび割れしているスレートにはルーフィングが密着しずらいため、粘着層ルーフィングを使用するケースが多いです。

粘着層ルーフィング 屋根材の上から設置 粘着層ルーフィング 屋根カバー工法で防水紙設置

 

高分子系ルーフィング

 このルーフィングの特徴はなんといっても軽さです。アスファルトルーフィングではなく、合成樹脂を主成分で作成されていることで耐久性はアスファルトルーフィングと同じ性能があり、さらに軽量化を実現させています。その軽さはアスファルトルーフィングの1/3程度です。
 近年では地震対策を意識されている方も多く、お住まいの耐震性は大丈夫か?といったご質問をお受けする機会があります。屋根の重量が軽くなると、お住まいの揺れを軽減できるため、建物自体がダメージを受けにくくなることから屋根を軽量化するリフォームが増えています。その上で防水紙を軽量なものにすることはとても効果があります。街の屋根やさんでは防水紙だけでなく、屋根材自体も軽量な金属屋根材を使った地震に強い屋根へのリフォームも多く実績がありますので、お気軽にご相談ください。

高分子ルーフィング(ノアガードⅡ) 野地板に直接設置 高分子系ルーフィング 設置

 

透湿防水ルーフィング

 屋根を防水するためのルーフィングなのに、なぜ透湿?と疑問に思われるかもしれません。これは、屋根からの雨水はシャットアウトし、屋内からの湿気は逃がすという機能が透湿防水です。実は防水紙の内側に溜まった湿気によって防水紙は劣化が進みます。また、下地材も当然湿気の影響を受けるため、防水紙の下にこもった湿気を逃がすことによって耐用年数50年と驚異的な耐久性を実現することができます。
 この性能から、屋根カバー工法のように屋根材に設置すると効果が期待できませんので、野地板に直接設置できる屋根葺き替え工事や、屋根葺き直し工事で使用することができます。

透湿防水ルーフィング(ルーフラミテクト) 透湿防水ルーフィング(ルーフラミテクト)

 

ルーフィングの施工方法

 アスファルトルーフィングは屋根材の下に敷かれているため、なかなか見る機会がありません。しかし知っておくといざと言う時に役に立つと思います。ではアスファルトルーフィングがどのように貼られているのかご紹介いたします。
 シートは屋根の下から上へ、横方向に敷いていきます。このとき、シート同士が重なる部分は20cm以上確保することがポイントです。悪徳な施工業者は、使用するルーフィングが少なくて済むように重なる部分を20cm以下で施行する可能性もあるので注意が必要です。心配な方は、写真を撮って見せてもらいましょう。屋根で雨漏りが多いのは、谷や棟部分です。ここのルーフィングの貼り方で雨漏りのリスクが大きく左右されます。谷や棟部分にはルーフィングを2重、3重と重ねるだけでも雨水の侵入を防ぐことができます。ルーフィングは、タッカーと呼ばれるホッチキスのような道具で野地板に固定します。タッカーは30cm間隔で留めます。ルーフィングに穴を開けて固定するのですが、太陽の熱でルーフィングが溶けて穴を埋めるという仕組みです。しかし、タッカーを野地板と垂直に打たないとルーフィングや野地板を傷めてしまうので高度な技術が必要です。心配な方は、タッカーを使用しないシール状のルーフィングもあります。

 

ルーフィングの下ってどうなっているの?

 屋根の構造をご存知でしょうか?屋根は、皆様が目にする屋根材や上記でご紹介したアスファルトルーフィング以外にもいろいろな部材で構成されています。名称や役割をしっておくことで、メンテナンス時にきっと役に立ちます。

屋根材
 屋根の1番上にある、瓦やスレートなどを屋根材と言います。1年中紫外線や雨、風の影響を受けているので、塗装などの定期的なメンテナンスが欠かせません。

防水紙(ルーフィング)
 アスファルトルーフィングなどの防水紙は屋根材の隙間から入ってしまった雨をお住まいに侵入させないという重要な役割をしています。防水紙が劣化していると雨漏りの原因になります。

野地板
 防水紙の下にあるのが野地板です。野地板は名前の通り板なのですが、屋根材を固定している部分でもあります。屋根を支えている部分ですので、外からは見えませんが重要な部分です。

垂木
 野地板の下にあるのが垂木という角材です。屋根材や軒の出の長さによって大きさは変わりますが、スレート屋根の場合幅4.5cm、高さ6cmの垂木が使われます。垂木は、屋根の斜面を支えています。

 

アスファルトルーフィングを選ぶポイント

 様々なルーフィングがある中で、どれが自分やお住まいにマッチするルーフィングなのか?と疑問を持たれる方も多いと思います。アスファルトルーフィングはお住まいを水分から守っている非常に重要な建材ですので、単純に値段が安いという理由だけで決めるのではなく、今後も長く安心してお過ごしいただくためにも耐用年数が20年以上ある製品がお勧めです。また、地震対策をお考えなら軽量なものを、といったニーズに合わせて選定することが重要です。
 街の屋根やさんではお住まいの現状を点検させていただき、今後のライフスケジュールにもマッチした最適なご提案を無料にて行わせていただきます。防水紙は屋根の上にあることや、さらには屋根材の下にあるため容易にチェックすることはできません。そんな時はお気軽に街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。

 記事内に記載されている金額は2021年05月19日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

2024年最新情報!補助金でお得にリフォーム!

関連動画をチェック!

葺き替えよりリーズナブル!屋根カバー工法で雨漏り解決!【アメピタ!】

 今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!


 こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
 お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。


このページに関連するコンテンツをご紹介

雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性とお薦めの「アスファルトルーフィング」をご紹介
  雨漏りの原因は驚くべきことに、屋根材の経年劣化ではなく、正確に言えば、その下にある防水紙(ルーフィング)に起因しています。  性能が足りない防水紙(ルーフィング)を使用している場合、優れた耐久性のある屋根材を採用していても、雨漏りのリスクが高まります。  屋根リフォームをお考えの方へ、防水紙の…続きを読む
瓦・スレート・金属 あなたの屋根はどのタイプ?
 和風と洋風のテイスト、現代的と伝統的の時代感、現在はそれらの枠を飛び越えた様々なデザインの建築が増えました。一般的なお住まいも実に多彩です。 また、それに合わせて屋根の形状も多様になってきました。オーソドックスな三角屋根、地球環境に配慮し太陽光発電を数多く載せられるように南斜面を広く取った屋根、…続きを読む
あなたの屋根はどの形?18種類の屋根と名称をご紹介
 普段、生活する上で屋根の形を気にすることはあまりないと思います。ちょっと街を歩いてみましょう。ご近所を散歩するだけで、様々な形、様々な材料の屋根があることが分かります。  カッコイイ屋根、素敵な屋根、オシャレな屋根、かわいらしい屋根、ユニークな屋根、実に様々です。神社・仏閣ともなれば荘厳なものが多…続きを読む

街の屋根やさん横浜

    1. 電話 0120-989-936
      株式会社シェアテック
      1. 〒222-0033
        神奈川県横浜市港北区新横浜3-2-6
        VORT新横浜 2F
        店舗詳細はこちら
    1. 街の屋根やさん横浜支店
      街の屋根やさん横浜支店
      お問い合わせはこちらから スタッフ紹介 お問い合わせはこちらから スタッフ紹介

      あなたの近くの街の屋根やさんはこちら

       街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

      お近くの施工店を探す 北海道 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 新潟県 石川県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

      あなたの近くの街の屋根やさんはこちら

       街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

      お近くの施工店を探す 北海道 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 新潟県 石川県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

      防水工事を行った現場ブログ

      2024/11/18 屋上防水を徹底解説!シート防水・塗膜防水(ウレタン・FRP)の特長と選び方とは?

       屋上(陸屋根)は、建物の中でも特に雨水や紫外線、熱などの外的要因によるダメージを受けやすい部分です。そのため、適切な防水工事が必要不可欠です。  ここでは、屋上防水工事の中でも一般的な「シート防水」「塗膜防水」のウレタン防水、FRP防水について、それぞれの特長やメリット・デメリットを解説...続きを読む

      2024/11/18 バルコニーの防水工事で雨漏りを防止|ベランダとの違いや防水層の劣化症状まで解説!

       住宅におけるバルコニーは洗濯物干し・室外機の設置スペースをはじめ、家具を設置する事で屋外リビングスペースとして活用する事も可能です(#^^#) しかし、雨漏り被害を未然に防ぐ為にもベランダ・陸屋根と同様に定期的に行う必要があるのが「防水工事」です! また、この記事をお読みの方の中には、バルコニーと...続きを読む

      2024/11/12 ベランダ床の「トップコート」の塗り替えはなぜ必要?剥がれ・色褪せは劣化進行のサインです!

       ベランダの床面にひび割れ・剥がれなどを発生し、お困りの方も多いのではないでしょうか。 景観面も気になる所ではありますが、なにより雨漏りの発生が怖いですよね(>_<) しかし、ベランダ床のひび割れは防水工事の仕上げ材である「トップコート」のみに発生している場合も多く、軽微な症状であればト...続きを読む

      その他のブログ一覧→

      防水工事を行った施工事例

      施工内容
      防水工事
      築年数
      40年超
      使用材料
      DSカラー・ゼロ
      施工内容
      防水工事
      築年数
      約25年
      使用材料
      DSカラー・ゼロ

      その他の施工事例一覧→

      お問い合わせフォーム



      お名前
      必須

      例:屋根 一郎

      ふりがな
      【任意】

      例:やね いちろう

      ご住所(工事地住所)
      必須

      ※郵便番号入力で町名まで自動入力されます。

      郵便番号
      -

      番地・ビル・マンション名

      E-mail
      (半角英数)
      必須
      電話番号
      (半角英数)
      【任意】
      例:045-XXX-XXXX
      お問い合わせ
      【任意】

      入力内容をご確認の上、よろしければ「確認画面へ」ボタンを押して入力内容確認画面へお進みください。

      個人情報の取り扱いにつきましては、プライバシーポリシーをご覧ください。

      点検・調査・お見積りなど無料で承ります!お気軽にお問合せ下さい!


      お電話でのお問い合わせは

      通話料無料

      0120-989-936

      8時30分~20時まで受け付け中!