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意外と知られていないルーフィングについての基礎知識
ルーフィングについて
ルーフィングという言葉、けっこう耳慣れない言葉で一般的ではないようですが、実は私たちのとても身近なところで使われています。
ルーフィングというのは、屋根の下地材の一つで、防水紙のことをいいます。実際に雨漏りを経験された方で、ネットなどで調べた際に「ルーフィング」といった単語を目にしたことがある方もいるかと思います。お住まいを雨漏りから守る大切な役割を果たしています。ただ、普段は屋根材の下に隠れていて、目に見えないため、ルーフィングのことをほとんど知らないと言った方がほとんどだと思いますので、見えないところで雨漏りからお住まいを守ってくれている、ルーフィングについて紹介します。
ルーフィングとは
ルーフィングとは、屋根の裏側に取り付けられている防水のためのシートのことを指します。屋根材で雨漏りが防げているような印象がありますが、実際の雨は強風に吹かれて横から勢いよく屋根材に当たります。真上からであれば屋根材で防げる雨も、横から勢いよく吹き付けてくる雨は防ぎきれません。こうして屋根材の下に浸入した雨を防ぐのがルーフィングです。
業者によっては、防水紙や防水シート、屋根下葺材という呼び方がありますが、同じ物を指します。
一般的に住宅の屋根は3層構造になっており、内側から野地板、ルーフィング、屋根材(スレートなど)という順番で葺かれています。野地板は基本的に合板などの木材でできているため、水分に非常に弱く、ルーフィングで雨水を確実に防ぐ必要があります。もし野地板まで雨水が達してしまうと、雨水で合板が傷み、雨漏りに発展してしまう可能性があります。 アスファルトルーフィングの寿命は、環境にもよりますがだいたい8年から10年ほどです。スレートの塗装塗膜が劣化してくると、雨水などの水分が浸透しやすくなり、ルーフィングの劣化に寄与してきます。ルーフィングを長持ちさせるという意味合いでも、定期的な屋根の塗装は大切です。 普段目にすることがないルーフィングですが、雨水から私たちの住まいを守ってくれている建材です。
ルーフィングシートの種類
ではそのルーフィングにはどんな種類があるのでしょう?ルーフィングには、主に以下の3つの種類があります。
・アスファルトルーフィング
アスファルトルーフィングはルーフィングの中でも値段が比較的安く、最も一般的なルーフィングシートとして使われています。それだけ多くのお客様に愛用されているルーフィングですが、安い分、耐久性としてはシリーズの中では一番劣っています。
アスファルトルーフィングは、ルーフィングの素となる原紙にアスファルトを染み込ませ、鉱物質粉末を表面に付着させて形成されたシートです。ただ、お手頃価格ですが、寿命は10年程度となっており、劣化による雨漏りには注意が必要です。
・改質アスファルトルーフィング
改質アスファルトルーフィングは、アスファルトに合成樹脂を配合して、防水性能をさらに向上させたルーフィングシートです。ゴムによる伸縮性があるため、釘やタッカーで止めた際に生じる穴からの漏水を防ぐことができます。また、温度変化にも強く夏の暑さによる伸縮や冬の寒さによるひび割れが発生しにくいため、幅広い地域で力を発揮できるルーフィングシートとなっています。
・高分子系ルーフィング
高分子系ルーフィングは、アスファルトの代わりに合成繊維などが原料として使われて形成されたルーフィングです。アスファルトを使用しないため軽量にできています。合成繊維が原料ですので、等質性が高いものや遮熱性の高いものなど、さまざまな種類が販売されています。
ルーフィングシートの貼り方
ルーフィングシートは、屋根の下地材、野地板に貼り付けるように施工します。貼り付け方は次の2種類があります。
タッカーで留める
タッカーと呼ばれるホッチキスのような道具で下地の野地板に止めていきます。
ルーフィングシートに穴が空いてしまいますが、時間の経過と共に太陽熱でルーフィングの一部が溶け、タッカーの穴をふさいでくれます。
粘着式ルーフィングシートを利用する
ルーフィングシートの中には、初めから粘着テープがとりつけられているものがあります。シールのように貼りつけるだけで設置できます。既存の屋根材の上に屋根カバー工法では良く利用されるシートです。
施工時の注意点
ルーフィングは屋根材の下にあるため見る機会はほとんどありません。そのため、ルーフィングについて詳しく説明されない場合もあります。しかし、雨漏りの原因の多くはルーフィングの破損なので、注意しましょう。
ルーフィングの設置時に雨が降っている場合は注意が必要です。小雨程度では施工ができます。ルーフィングは防水紙なので、名前の通り防水機能が高いです。しかし、台風などの暴風雨の際は、隙間から雨が侵入しルーフィングの下の野地板を傷めてしまいます。そのため、暴風雨のときには通常は施工しません。しかし、暴風雨でも施工を続ける業者は悪徳といえます。自分たちの利益のために、お客様のことを考えていません。梅雨の時期や台風シーズンは気をつけましょう。
先ほどお話したとおり、ルーフィングが原因の雨漏りは多いです。見えない部分ですが、大きな役割を果たしています。費用を抑えることにこだわらず、機能性の高いものを選ぶようにしましょう。初期費用は高いかもしれませんが、メンテナンス費用を抑えることができます。また、万が一ルーフィングの施行中に破損を見つけた際には、すぐに施工業者に伝えましょう。施工不良による雨漏りも多いのです。
まとめ
屋根材の下で雨漏りからお住まいを守ってくれているシートがルーフィングです。
外からは見えないルーフィングは、屋根材をめくってみないと確認できません。雨漏りなどでお悩みがございましたら、私たち街の屋根やさんに一度ご相談してみてください。経験豊富なスタッフが丁寧にご対応致しますので、お気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2020年08月24日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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