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屋根の構造を4つに絞ってご紹介!絶対失敗しないリフォームのポイント
屋根の構造ってどうなっているのだろう?このような疑問をもった方がこのページをご覧になっているのではないでしょうか。
普段何気なく過ごしている家には必ず屋根がありますが、いざ屋根のリフォームをしようと思った時に専門用語が多く戸惑うといったお悩みをよく聞きます。たしかに「屋根の葺き替えをする上で、垂木や野地板も傷んでいるので交換が必要です」と言われても、そもそも垂木や野地板の意味が分からないので返答にも困るというケースです。
私達街の屋根やさんでは、専門用語はなるべく使わず分かりやすい表現で説明させていただきますが、業者によってはそこまで気を使っていない場合もあり、お客様側も分かった気になって話を進めてしまうことでトラブルの原因にもなりかねません。
このページでは屋根葺き替えやカバー工法をはじめ、屋根リフォームを成功させるために知っておきたい屋根の構造についてご紹介いたします。
屋根の構造について
屋根は普段から目に見えるところで瓦やスレートなどの屋根材があります。実は、屋根材だけでなく、その下には防水紙が設置されていて屋根材だけでは防げない雨水の侵入をシャットアウトしています。また、防水紙の下には野地板、さらにはそれらを支える垂木があり、この「屋根材」「防水紙」「野地板」「垂木」が屋根の基本構造となります。
ちなみにこれらの構造の中でも下地を構成する構造で、さらにこれらを支えている小屋組(こやぐみ)が、あります。垂木に対して横方向に設置された母屋(もや)、さらには母屋の一番外側(軒先部分)を軒桁(のきげた)、棟部分の母屋を棟木(むねき)と呼んでいます。
家を新築で建てる場合の上棟式では、棟木を付けることが名前の由来になっております。
屋根リフォームにおける代表的な構造
新築の場合は前項で述べた小屋組も知っておく方がいいのですが、屋根リフォームをご検討中の場合は小屋組みまでの工事が必要なケースより、下地を構成する構造の方が工事の機会が多くなるでしょう。ここでは下地の構造である垂木や野地板、防水紙(ルーフィング)の機能についての詳細をご紹介します。
垂木
屋根の下地において最重要部ともいえるのが垂木です。垂木は屋根の頂上から軒先に向かって斜面に沿って縦に設置された木材です。なぜそこまで垂木が重要な箇所かというと、垂木の上には野地板や防水紙、さらには屋根材がレイヤー状に重なってくることで、その重さもかなりのものになります。これらを支えているのが垂木で、逆に垂木が傷んでしまうと屋根を支えられなくなり、その状態が続くと屋根の傾斜が歪んだり、屋根の重みで凹んだりて最終的には崩れたりします。
実際に垂木は屋根のレイヤーでも防水紙の下にあるので、建物が健常であれば水分の影響を受けることはありません。しかし、雨漏りなどが長く続くと野地板を通して垂木まで水に濡れ腐食させてしまうケースがあります。
傷んだ垂木を工事する場合は交換か、木材のまわりに添え木をして補強する「抱かせ」が一般的です。
野地板
垂木の上に設置する木の板を野地板といいます。構造用合板といってサイズが91cm x 182cmの合板を敷設してこの上から防水紙を設置します。一昔前には野地板はバラ板といって90cm~120cmほどの杉の板を並べて野地板にしていました。意図的に隙間を作って設置しているので、通気性がよく長持ちというメリットがありますが、現代では防水紙自体がかなり進歩して防水性能が高いため、バラ板よりも施工がしやすく強度も高い構造用合板が使われています。
ちなみに合板とは複数の木の板を接着剤で張り合わせて一枚の板にしています。この接着剤にはシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが含まれるのですが、その飛散量が少ない製品であるF☆☆☆☆(フォースター)のもを使っています。
近年建てられている高気密高断熱住宅の問題点は【結露】です。内部で発生した熱がこもることで外部との温度差により結露が発生し屋根の構造を腐食させる恐れがあることから、換気棟や軒裏換気等の設置が必要であると判断されます。
防水紙(ルーフィング)
野地板の上にレイヤーされるのが防水紙です。ルーフィングともいわれますが、原料にアスファルトが使われているものが現在主流になっておりアスファルトルーフィングとも言います。
実は防水紙がお住まいへの雨水の侵入を防ぐ最終防衛線です。一般的には雨水は屋根材で防いでいると思われがちです。しかし実際は雨量や風向きなどによって屋根材の隙間から内部に侵入することも多く、雨漏りを防ぐ上で防水紙の役割は非常に大きいのです。実際に屋根材が割れてしまった場合も、防水紙に損傷がなければすぐに雨漏りすることはありません。
防水紙には様々な種類がありますが、その中でも耐久性が高くコストパフォーマンスの高い改質アスファルトルーフィングが良く使われます。
屋根材
屋根材が屋根を構成するレイヤーの最表面の構造です。屋根材には様々な種類がありますが、大きく分けて「粘土瓦」「スレート」「金属」「セメント・モニエル」「アスファルトシングル」に分類されます。最近では耐震性の高い住宅への興味が高まっており、その中でも最軽量な金属屋根材を求められるケースが多いです。屋根が軽くなると地震による揺れが軽減されるため、建物が受ける被害が小さくなります。また、躯体にかかる屋根の重さが軽減されるため構造体の材を安くできることや、建物自体も長持ちするといったメリットがあります。
屋根材に求められる機能といえば、一番は雨水を防ぐこと、さらには夏場の強烈な温度や紫外線量、さらには昼夜との温度差といった過酷な環境にも耐えられる耐久性が求められます。
屋根材を葺くまでかなりの工程があるのですが、実際メンテナンスやリフォーム時には野地板程度までしか補修しません。屋根葺き替え工事では屋根下地の経年劣化に応じて野地板の増し張りや張替で補強を行います。防水紙はこの際にもちろん葺き替えますので下地に問題がなければ新築同様の仕上がりにすることができます。
対して近年多くの住宅で施工されている屋根カバー工法は、これら一切の下地補修を行いません。既存の屋根材に対して再度防水紙を葺き、新規屋根材を施工していきます。こうすることで下地の剥がし作業、撤去処分費用が掛からず工期短縮・コスト削減を図ることができます。しかし注意点があります。屋根カバー工法では下地の状態をしっかり確認することができません。そのため雨漏りの進行がひどく下地が腐食していたり、経年劣化によってたわみが生じていた場合も改善することはできません。屋根カバー工法を施工後にこれらの問題に気づいてしまうと2重に被せた屋根材をすべて剥がし下地の補修を行わなければならないため、調査の段階からしっかり確認しておく必要があります。
屋根材についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
棟・鼻隠し・破風・軒天
屋根の構造は上記でご紹介した「垂木」「野地板」「防水紙」「屋根材」が主な骨組みですが、これ以外にも様々な部位があります。場所と名前を覚えていると屋根をリフォームする際に役立ちます。
・棟(むね)
屋根の頂点部分です。4面でできている寄棟屋根には頂点部分を大棟、大棟から軒先へ降りている棟を隅胸と呼びます。スレート屋根や金属屋根には金属製の棟板金を、瓦屋根には棟瓦を取り付けて雨漏りを防ぎます。棟は雨漏りが発生しやすい箇所ですので定期的な点検をすることをお勧めします。
・鼻隠し(はなかくし)
垂木が外から見えないように隠す部分で、軒先に設置されています。鼻隠しには雨樋が設置されており、なかなか目に止まらない部分ではありますが、重要な役割を担っています。
・破風(はふ)
鼻隠しと同じく、軒先の垂木を隠している部分です。鼻隠しと違う点は、破風は切妻屋根(三角屋根)の屋根が三角に見える部分(妻側)を指します。雨樋が設置されていない点も鼻隠しとは異なる点です。破風に設置されている板を「破風板」と呼びます。
・軒天(のきてん)
外壁より外へ出ている軒の裏側を指します。軒天も太陽光や雨風で劣化します。塗装や張り替えなどのメンテナンスが必要です。
屋根の構造を知ることはリフォームで重要なことです
実はお住まいの構造をすべて知るには膨大な辞書レベルの情報が必要になりますが、このページでご紹介しているのは屋根リフォームを行う上で最低限知っておくべき内容に絞っています。ここまでご覧いただいた方には、おそらく業者の作成したお見積書の内容もだいぶ理解ができるようになっていると思います。また、そのお見積りを元に業者さんとの打ち合わせでも、お話ししている意味が理解しやすくなります。
リフォームにおいて重要なことは、抱えている問題が解決できることです。また、工事についても限られた予算のなかで目的の工事を行うケースもあると思いますが、そこには綿密な打ち合わせの上、納得した工事をご契約することが重要です。
もちろん、その上で良い業者に工事を依頼することも重要で、ご自分の意思をくみ取って工事のご提案をしてくれる業者さんが理想でしょう。街の屋根やさんではお住まいのこと、また将来的な展望も踏まえた工事のご提案をいたします。現地調査やお見積り作成まですべて無料で承っておりますので、屋根リフォームをお考えの方はお気軽にご連絡ください。
記事内に記載されている金額は2020年09月14日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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