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代表的な屋根の形状と名称、特徴をご紹介

更新日:2020年09月11日

 住宅街の街並みを眺めてみますと、屋根にはさまざまな形状があるのがわかります。しかしそれぞれの形状に、いったいどんな意味や役割があるのかまでは、なかなかご存じない方が多いかと思います。今回はこうした様々な形の屋根の名称と、その特徴、役割についてお話します。

1.切妻屋根

切妻屋根 切妻屋根

 一般的に言われる「三角屋根」がこの形状の特長です。構造がシンプルで施工もしやすく、最も普及しているタイプです。

メリット
 形状がシンプルなので工事が比較的簡単で費用が抑えやすく、トラブルが発生しにくいというメリットがあります。

デメリット
 妻側(屋根がかかっていない面)の外壁には、風や雨、日光が直接当たってしまい、劣化の進みが早いです。定期的に塗装メンテナンスを行わないと、雨漏りなどの不安があります。

 

2.片流れ屋根

片流れ 片流れ

 屋根が一面で構成される形状です。雨水なども片側に流れます。方角さえよければ太陽光を利用した発電パネルなどを設置し、効率のいい運用ができます。

メリット
 形状がシンプルで工事が簡単、防水上のトラブルも少ないです。屋根裏の空間を確保しやすいです。向きによっては太陽光パネルの設置もやすすいです。

デメリット
 屋根がかかっていない側の外壁は、風雨が直接当たり劣化しやすいため、こまめなメンテナンスを必要とします。また片流れ屋根では、一面に雨が集中してしまいますので、屋根材や塗料塗膜が傷みやすいです。

 

3.寄棟屋根

寄棟 寄棟

 屋根の4つ面が中央に寄せている形状の屋根です。棟を四方から中央に寄せているので寄棟といいます。屋根の総面積が同じでも2面の切り妻と比べて4面で支える寄棟は一面あたりの面積が小さくなるため、風圧に対しても強いのが特徴です。

メリット
 耐風性があり、台風や嵐に強い特徴があります。

デメリット
 切妻屋根と比べると4面の合わさり部分が多く、面の取り合いに雨漏りが発生するリスクがあります。きちんとメンテナンスをしておけば大丈夫ですが、維持費はやや高めになります。

 

4.方形屋根

方形屋根 方形屋根

 正方形の建物に多くピラミッドのような形状です。屋根の全ての面が同じ形になるのが特徴です。
メリット
 寄棟屋根と同様、4方向から支え合っているため頑丈な構造で、台風や嵐に強いです。

デメリット
 方形屋根の下になる部屋は、正方形に近い設計となるためデザイン上の制約があります。また全ての屋根面が三角形になるため、ソーラーパネルの設置には不向きです。

 

5.入母屋屋根の特徴

入母屋

 伝統的で最も格式が高い屋根の形状です。小さい切り妻に寄棟を合わせたような形状が特徴的です。

メリット
 日本の伝統的なスタイルで、和風の住宅に最適なデザインです。屋根裏の断熱性や通気性が高くなります。

デメリット
 屋根の形が複雑になるので、工事やメンテナンスが高額になり、定期的なチェックが必要です。

 

6.差し掛け屋根

差し掛け屋根 差し掛け屋根

 切り妻や招き屋根の頂点の位置をずらして合わせたような形状です。

メリット
 強風や突風に強く、屋根の間に採光窓を設けることが可能です。施工費が安く、屋根裏の断熱性や通気性も保てます。

デメリット
 屋根と外壁との間に雨漏り発生リスクが高くなるのでまめなメンテナンスが必要です。

 

7.越屋根

越屋根 越屋根

 換気、採光などの目的で設けられた、屋根の上に小さい二階部分を載せたような形状です。

メリット
 開口部が高い位置にあり、熱気や湿気を排気しやすいメリットがります。

デメリット
 構造が複雑で、やはり雨漏りが多発する傾向があります。

 

8.陸屋根

陸屋根 陸屋根

 勾配がなく平坦な形状で、陸屋根と呼ばれます。屋上を設けるのに最適な屋根の形状です。

メリット
 ベランダのように人が歩くことができます。積雪地域の場合は落雪対策をほぼ行わなくて済みます。

デメリット
 傾斜がないため、水が流れずに溜まってしまうため、雨漏りの危険性が高いです。定期的な点検が必要です。

 

9.結局どの形がいいの?

 上記でご紹介した形の他にも多くの種類があります。数ある形状の屋根の中で一番おすすめしたいのが「切妻屋根」です。屋根のトラブルで一番心配なのは雨漏りだと思います。雨漏りは屋根と屋根の接合部に隙間ができ、そこから雨が侵入して発生することが多いです。切妻屋根はシンプルな形状のため、接合部が少ないので雨漏りしにくい屋根と言えます。初期費用は片流れ屋根に比べると高くはなってしまいますが、今後のメンテナンスを考えるとコストパフォーマンスの高い屋根だと思います。また近年設置している方が多い、太陽光パネルも問題なく設置できます。
 リフォームで屋根の形状を変えることも可能です。屋根の形状を変えることでお家のイメージを変えたり、雨漏り対策ができます。しかし、屋根裏と呼ばれる屋根材の下の形状によっては希望する屋根にリフォームできない場合もあります。また屋根の形状によって固定資産税が高くなる可能性がありますので、十分に調べてから行動しましょう。
 屋根の形状はお家のイメージを決めます。しかし、デザインのみを重視して選んでしまうと、後々雨漏りなどの不具合が発生します。屋根を選ぶときはなるべく機能性を重視することをおすすめします。

 

屋根の形状によって必要なメンテナンス費用もかわります。私たち街の屋根やさんでは、屋根の形状に合わせたメン テナンスをおすすめしています。お住まいと長くお付き合いしていくにはどのようなメンテナンスが必要なのか、ご不安がございましたら一度、ご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2020年09月11日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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