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屋根リフォームにおけるジンカリウム鋼板の屋根材のメリット・デメリット
屋根材の中で、最近注目を浴びているのが金属屋根材ですが、その中でも耐久性が高いジンカリウム鋼板が多く使用されています。ジンカリウム鋼板の屋根材はスレートや瓦などと比較し軽量であることや、ジンカリウム鋼板の表面にストーンチップが施された意匠性に優れている商品があるなど、機能性とデザイン性どちらも魅力的な屋根材です。
このページではジンカリウム鋼板の屋根材について、メリット・デメリット、ジンカリウム鋼板の特性などをご紹介いたします。
ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼鈑の違い
金属屋根材ではジンカリウム鋼板と並んでよく聞くのが「ガルバリウム鋼板」です。どちらもとても耐久性が高い材ですが、どのような違いがあるのでしょうか?
まずガルバリウム鋼鈑についてですが、日本製鉄(新日本製鐵株式会社と住友金属工業が合併し、新日鐵住金になり、2019年に日本製鉄に商号変更)の登録商標になっています。
それに対してジンカリウム鋼板はオーストラリアの「BlueScope」社の登録商標で、実はほとんど同じ素材のジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板ですが商標登録している会社によって呼び名が異なるのです。
ほとんど同じ素材といっても、わずかですがその成分は異なります。
ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の成分割合
アルミニウム | 亜鉛 | シリコン(ケイ素) | |
ジンカリウム鋼板 | 55% | 43.5% | 1.5% |
ガルバリウム鋼鈑 | 55% | 43.4% | 1.6% |
ご覧の通り、亜鉛とシリコンがわずか0.1%の違いですので、ストーンチップがついていたり、保証年数など使用されている合板そのもので比較するのではなく、屋根材として比較することになります。デザイン性についても現在はメーカーから様々なランナップが出ておりますので、屋根のスタイルや好みに合わせてお選びいただけます。
ジンカリウム鋼板の屋根材のメリット
なんと言っても一番は軽量で、なおかつ耐用年数が30年~50年と寿命が長いことが大きなメリットです。最近は地震や台風といった自然災害によって全国的に被害を受けた方が多くいらっしゃいます。そのため、被害によって壊れた屋根を修理する上で、自然災害に強い屋根を望まれる方が多いのですが、そのような理由からも金属屋根材はおすすめです。
屋根材が軽量であることで、地震の揺れを軽減しますので建物が受けるダメージも少なくなります。また、瓦は揺れでずれたりしますがジンカリウム鋼板の屋根材はビスやインターロック式、嵌合式などでしっかり固定していますのでズレにも強いです。
ジンカリウム鋼板の屋根材にはストーンチップを表面に施しているディーズルーフィングという種類がありますが、このタイプは塗装によるメンテナンスは不要です。また、ストーンチップによって断熱効果や遮音効果もあり、「金属屋根材=うるさい・夏場は暑い」といったマイナスのイメージを持った方にもおすすめです。
ジンカリウム鋼板のストーンチップの屋根材「エコグラーニ」についての詳細はこちら
ジンカリウム鋼板の屋根材のデメリット
耐久性が高く、意匠性も高い、さらに軽量、このような高機能なジンカリウム鋼板の屋根材ですが価格としてはスレート材やアスファルトシングル材と比較して割高になります。
そのため、この先も長く今の住居でお過ごしいただく場合はおすすめですが、数年後には建て替えを検討している場合はその限りではありません。
また、ストーンチップの施された屋根材の場合は、ストーンチップが剥がれ落ちることがあります。施工当初は剥がれかかっていたものが落ち、それが時間とともに落ち着いてくるという傾向があります。
ジンカリウム鋼板の屋根材を使った屋根工事
屋根材を交換する工事として、屋根葺き替え工事と屋根カバー工法があります。どちらも同じく屋根を新しくする工事ですが、大きな違いは屋根カバー工法は既存の屋根の上から新しい屋根を重ねて作るということです。それに対して屋根葺き替え工事は、屋根材を撤去し、野地板や防水紙、屋根材を交換して屋根を刷新します。
もともと屋根に瓦やスレートを使っていた場合、屋根を葺き替えることでかなりの軽量化になります。
屋根材別重さの比較
屋根材のタイプ | 1㎡あたりの重さ | 屋根面積92㎡の重さ |
金属 | 6Kg | 552Kg |
スレート | 20Kg | 1,840Kg |
瓦 | 60Kg | 5,520Kg |
金属屋根材とスレートを比較して、1㎡では約3倍以上、瓦の場合は10倍の違いがありますが、平均的な屋根面積28坪(92㎡)で比較するとその違いの大きさに驚くでしょう。
軽自動車が約600Kgほどですので、金属屋根材の場合は軽自動車が1台屋根に乗っている状態と同じです。それに対してスレートは3台、瓦にいたっては9台が乗っているほどの違いになります。
軽さの恩恵を受けるのは屋根葺き替えだけではなく、屋根カバー工法にも言えることです。
屋根カバー工法は屋根が二重になるので、どうしても以前よりも屋根が重くなってしまいます。しかし新しい屋根には軽量なジンカリウム鋼板などの屋根材を使うことで重さの増加を抑えることができます。
ジンカリウム鋼板屋根はこんな方におすすめ!
・屋根に太陽光パネルを設置する予定がない方
太陽光パネルは屋根に穴を開けて設置しています。ジンカリウム鋼板の屋根に穴を開けてしまうと、穴から錆びてしまい屋根が脆くなってしまう可能性があるため、今後太陽光パネルを設置する方には、ジンカリウム鋼板屋根はあまりおすすめできません。ジンカリウム鋼板屋根は30年の保証がついていますが、これは第三者が手を加えなかった場合に限りますので、太陽光パネルをつけた後は保証が適用されませんのでご注意ください。
・30年以上住む予定の方
先ほどもご紹介した通り、ジンカリウム鋼板の寿命は30〜50年ととても長くメンテナンス費もあまりかからないことから、30年以上お住まいになる予定のある方にはおすすめの屋根材です。ちなみに、スレート屋根の寿命は20〜30年(約10年毎に塗装が必要)、ガルバリウム鋼板屋根の寿命は30年(15〜20年で塗装が必要)ほどです。
屋根材と屋根勾配の関係
屋根というと多くの方が三角の屋根をイメージするかと思います。三角屋根の傾斜のことを「屋根勾配」と呼びます。単位はいくつかありますが、水平距離10寸に対して、高さが何寸かで傾斜を表すことが多いです。数が大きくなるほど傾斜も大きくなります。3寸〜5寸が一般的な勾配で、日本では多くの家が3〜5寸勾配の屋根だと言われています。3〜5寸勾配は並勾配と呼ばれ、雨漏りなど屋根に不具合が発生しにくい勾配ですので、屋根勾配に悩まれている方は並勾配にすると安心かと思います。
勾配によって使用できる屋根材も限られます。スレート屋根では3寸以上、瓦屋根は4寸以上の勾配が必要になります。ジンカリウム鋼板を含む金属屋根の必要最低勾配は1寸(平葺き・横葺きの場合は3寸)以上で、スレート屋根や瓦屋根よりも緩い勾配の屋根でも使用できます。しかし、緩勾配の屋根は雨が流れにくく屋根に溜まってしまう可能性があり、雨漏りのリスクも高くなるので注意が必要です。
ジンカリウム鋼板を使った屋根工事をお考えの方へ
街の屋根やさんでは今回ご紹介いたしましたジンカリウム鋼板の屋根材での工事を数多く施工しております。耐久性が高く、軽量、しかも景観に優れた意匠面、とてもおすすめな屋根材ではありますがお施主様のご要望や建物の状況などを考慮し、最適な工事をすることが何よりも大事です。
街の屋根やさんでは電話一本で無料点検を承っておりますので、これから屋根工事をご検討の方はお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年06月19日時点での費用となります。
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