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トタンの屋根塗装をする上で知っておきたい4つのポイント
トタンとは鉄板を亜鉛メッキした金属をいいますが、このページではトタンが使われている屋根材についてのメンテナンス、塗装をメインにご紹介いたします。トタンを始め、金属屋根材は数種あります。それぞれ特徴があり、メリット・デメリットが存在するため用途によって使い分けるといった考え方も必要になります。また、メンテナンス周期や使用塗料、メンテナンスが必要な状況をご紹介いたします。
トタン屋根に塗装は必要なのか?
一般的に屋根を長持ちさせる上で塗装が必要と思われますが、屋根材によっては塗装が不要なものもあります。例えば粘土瓦といって粘土を窯で焼いた屋根材は塗装は不要で、その上で耐用年数は50年以上もつと言われています。それに対してトタンは屋根材自体が経年劣化によって錆がでてきますので塗装を定期的にしなければ、錆から腐食へと進行し、最終的には穴があいて雨漏りなどを引き起こしてしまいます。
トタンは金属屋根材の一種ですが、近年ではとても耐久性の高いガルバリウム鋼鈑やジンカリウム鋼板、エスジーエルといった金属が使われています。それらと比較した場合トタンは耐用年数が5年から10年程度とそれほど長くないため、塗装が傷んでしまうと屋根材自体の傷みも早めることになりますので定期的な塗装は必須と言えます。
トタンの塗装時期はどう判断したらいいのか?
塗装を行う上で大事なことは、どのタイミングで塗装をするかということです。使用している塗料の耐用年数は一つの目安となりますが、見た目の劣化具合で見ることも大事です。また、海の近くでは塩害によって通常よりも早く塗料が劣化することもあるので注意が必要です。
・塗料の色褪せなどの変色
塗られている塗料は経年劣化によって色褪せしたり、部分的に変色するケースがあります。特に屋根の南側は紫外線の影響を強く受けるため、経年劣化が早まることが多いです。
・コケや藻の発生
塗装をすることで撥水効果がありますが、この効果が薄れたり失われると屋根の水はけが悪くなります。長期間屋根に水分が滞留するとコケや藻が発生してきますので、それらが見られた場合は塗り替え時期と判断できます。
・塗膜のヒビや剥がれ
塗装が劣化したり剥がれている箇所は屋根材が直接紫外線や水分の影響を受けることになります。もともとトタンは鉄板に亜鉛でメッキされていますが、ガルバリウム鋼鈑などと比較して錆びやすいため、塗膜に問題があるときは塗装が必要です。
・錆や穴が空いていること
塗膜の効果がなくなってトタンがむき出しになった状態が長く続くと、錆びて最終的には腐食によって穴があくことになります。そうなるとそこから雨水が侵入し、雨漏りになるため対応が必要です。この場合は塗装ではなく、屋根材自体の交換となりますので屋根葺き替え工事や屋根カバー工法などの工事が必要です。
トタン屋根の塗装の様子
トタンが使われている屋根での塗装の工程をご紹介いたします。比較的傷みが出ていない状態でしたが、トタン屋根を長持ちさせる上では、傷む前の早め早めの塗装が重要です。現地調査時には錆なども出ておらず、近くの森からの落ち葉が乗っていたり鳥のフンが溜まっているくらいの問題でした。
屋根塗装において重要なのは下地処理です。今回はトタン屋根の塗装ですが、他の金属屋根材やスレートなどと同様、高圧洗浄を実施して屋根についた汚れ等の異物を除去します(左写真)。
高圧洗浄はかなりの勢いがありますので、弱い部分などでは水圧を調整しながら全体を洗い流していきます。
続いて雪止め金具を刷毛を使って塗っていきます(右写真)。全体を塗る上ではローラーを使いますが、雪止め金具や細かい部分は先に塗装して、おきます。
トタン屋根の折り目部分もやはり刷毛では塗りにくい部分ですので、刷毛を使い、その後全体をローラーで塗装します。
錆が酷い屋根の場合は塗料を塗る前に、ケレンという作業を行います。ケレンとは研磨用たわしやヤスリなどを使って錆や古い塗料を落とす作業で、この上から錆止めを塗る工程が入ります。今回の屋根は錆なども出ていないことから、錆止め効果がある塗料を使って数回の重ね塗りで仕上げております。
右写真が屋根塗装一回目の後になりますが、ご覧の通り屋根に艶が戻り輝いているのがわかりますね!
見た目がきれいになったことだけでなく、水分や紫外線からも屋根を守ってくれるため、この先も安心です。
トタン屋根のメリット・デメリットについてまとめ
トタンのメリット第一に挙げられるのが価格が安いことです。また、金属屋根材は他のものでも言えますが、薄くて強度が出せるためとても軽量ということもメリットと言えます。逆にデメリットはそこまで長持ちしないことで、10年以上経っている場合は屋根材自体の寿命が近いため交換の検討が必要になります。
一言でトタン屋根といえば安くて軽量だがそこまで長持ちしない屋根材といえますので、これから屋根材の交換でトタンを選ぶ場合は、この先数年後に建て替えを検討しているといった方には適していると言えます。
また、トタン自体が安価ですので、塗装が必要な時期といってもすでに傷みが進行している場合には塗装よりも交換したほうがこの先のランニングコストは下げられるといった考えもあります。
トタンに変わる金属「ガルバリウム鋼板」
少し前に建てられたお住まいでは屋根にトタンが多く使用されていました。しかし、現在はトタンが使われることが少なくなりました。トタンに代わって、現在はガルバリウム鋼板を使用した金属屋根が主流です。
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%で作られるめっき層が鋼板を包むような構造をしています。そのため、鋼板が空気に触れにくく、錆に強く、耐久性に優れています。高耐久であることから、実はガルバリウム鋼板は屋根材としてだけでなく、屋根の板金部分や雨戸などお住まいの様々な部分に使用されています。屋根材に使用した場合、耐用年数10〜20年のトタンに対して、ガルバリウム鋼板は20〜30年と長寿命です。初期費用はトタン屋根に比べると高価ですが、将来かかるメンテナンス費用を考えるとランニングコストは安くなります。
また、SGL(次世代ガルバリウム)と呼ばれる金属を使用した屋根材も登場しています。SGLとは、上記でご説明したガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えたものです。耐用年数は約30年〜50年でガルバリウム鋼板の3倍とも言われています。
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記事内に記載されている金額は2020年11月24日時点での費用となります。
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