瓦屋根の構造を6つのポイントでご紹介します

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瓦屋根の構造を6つのポイントでご紹介します

更新日:2023年11月16日

瓦屋根の構造は、普段の生活ではどうなっているのか見ることはできません。

 

実際には新築で建てる場合や屋根葺き替え工事を行うときに意識することになりますが、そういった場合に業者との打ち合わせでよくわからない言葉がでてきて戸惑ってしまう…といったことはよくお聞きします。

 

私達、街の屋根やさんではできるだけ難しい言葉を使わず、わかりやすい説明をさせていただきますが、すべての業者がそうとは限りません。

 

これから新築を建てる方、屋根リフォームをご検討の方はぜひこのページで瓦屋根の構造について学んでいただければと思います(^_^)/

屋根瓦の構造

実は瓦に限らず、屋根の構造的にはスレートも金属も大きな違いはありません

 

瓦やスレートなどは屋根材といって屋根の構造の一部です。

 

その下にはルーフィング、野地板、垂木といったレイヤー構造になっており、屋根の頂上部分は棟が設置されています。他にも破風や鼻隠し・軒天など部分ごとに役割があります。

屋根材

屋根材は屋根の構造の中でも一番外側にあたります。

 

屋根材は直接雨風が当たる場所であり、さらには昼夜や季節によっても温度差が激しい過酷な環境になるため、それに耐えうるような耐久性が求められます。

 

瓦は屋根材の中でも耐久性がダントツで高く、スレートが20年ほど、金属が30年ほどと比較すると40年から50年と瓦は長寿命です(^_^)/

 

その分価格はスレートよりも割高ですが、瓦は塗装などのメンテナンスも不要ですので長期的なランニングコストは抑えることができます

 

デメリットとしては、瓦は陶器なので重量があることで、またそれに耐えうる強固な躯体が必要になるため建築時のコストが割高になります。

スレート屋根 金属屋根材の屋根

 

ルーフィング(防水紙)

屋根材の下に設置されるのがルーフィングです。あまり知られていませんが、瓦だけですべての雨水の侵入を防ぐことはできません

 

雨量や風の方向、強さなど条件によっては瓦の隙間から中に侵入してしまうことがあるため、ルーフィングで雨水を完全シャットアウトします(^_^)/

 

逆に瓦が一部割れてしまっても、ルーフィングに破れなどがなければすぐに雨漏りするようなことはありません。

※上記の状態が長く続けばルーフィングが劣化しますので、早めの対処をするようにしましょう。

 

ルーフィングには色々な種類があり、アスファルトルーフィングや、更に耐久性を高めた改質アスファルトルーフィング、他にも透湿性を有したものもあります。

防水紙(ルーフィング) 防水紙が経年劣化で穴が空いている

 

野地板

ルーフィングの下には野地板が設置されています。

 

合板で厚さは9mmもしくは12mmが主流で、大きさは1800mm ✕ 900mmという規格です(^_^)/

 

雨漏りした場合、その期間が長くなると、この野地板にも傷みが出てきてしまい、そうなった場合は屋根材を撤去して野地板を交換する必要がでてきます

 

よく野地板を「コンパネ」といったりしますが、コンパネはコンクリートの型枠に使われるもので、コンクリートパネルが正式な名称で、実は野地板とは別ものです。

 

サイズは一緒なため、野地板=コンパネと混在されていますが、実際に野地板に使われる材は構造用合板です。

野地板 野地板用の構造用合板

垂木

野地板を支えているのが垂木です。約45cmの間隔で設置されており、この上に野地板を設置していきます。

 

屋根材を固定する場合、この垂木にめがけて釘やビスを打つことで屋根材をしっかり固定でき、屋根材のズレなどを起こしにくくします

 

垂木に使われる材には種類があり、瓦などの重量がある場合は幅6cmで高さ7.5cmの材を使います。

 

これに対してスレートや金属などの場合は幅4.5cmで高さ6cmと瓦よりも細い垂木が使われています。

垂木 垂木の設置間隔は45cm

 

棟は屋根の頂上部分や、そこから軒先に降りてきている部分に当たる箇所で、屋根の面と面が交わる部分を言います。

 

屋根の頂上部分は大棟、それに対して軒先に向かっている部分は隅棟(すみむね)下り棟などと呼びます(^_^)/

 

棟に使われる瓦は棟瓦といい、土台部分には土が詰められ、その周りを漆喰で固めます。土台部分の上には熨斗瓦を積んで最後に冠瓦を設置するような流れで作られます。

 

棟は屋根の構造の中でも比較的トラブルが多く、その原因には漆喰の剥がれからの雨漏り棟の歪みなどがあります。

 

瓦は耐久性が高いのですが、漆喰はそこまで長持ちせず20年ほどで漆喰を交換する必要があります。

棟瓦は土と漆喰で土台を作り、その上から熨斗瓦と冠瓦を乗せる 棟は大棟と隅棟などの名称がある

 

屋根の構造的な問題の事例紹介

屋根の不具合の中でも、多いのは瓦の割れやズレなどですが、交換用の瓦があれば部分的な差し替えで済むケースも多いです(^_^)/

 

しかし、瓦の下の野地板や垂木にトラブルが発生している場合は大掛かりな工事が必要になります。

・野地板が水分で腐食しており、屋根の歩くとぶかぶかと沈み込む
・屋根の平部が波打っている
・軒先が下がっている

これらの問題が見つかった場合は屋根葺き替え工事に合わせて野地板や垂木の交換が必要になります。

 

「瓦は長持ちでメンテナンスフリー」と思われていても、その下の防水紙や漆喰はそこまで長持ちしませんので時期を見て専門業者への調査を依頼しましょう。

 

私達街の屋根やさんでは現地調査を行い、屋根の状態を確認した上で必要な工事のご提案をいたします。

 記事内に記載されている金額は2023年11月16日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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