HOME > ブログ > ルーフィングシートの種類と機能、メンテナンス方法をご紹介
ルーフィングシートの種類と機能、メンテナンス方法をご紹介
ルーフィングシートとは別名、防水紙、またはルーフィングなどと言われています。屋根はレイヤー構造になっており、一番表面に屋根材、その下にルーフィングシート、その下に野地板といった構造です。主に屋根の防水をになっているのは屋根材とルーフィングシートになりますが、このページではルーフィングシートについて機能や種類、設置方法やメンテナンスをご紹介いたします。
ルーフィングシートの機能
別名「防水紙」と言われるだけあり、屋根の防水が主な機能になります。一般的に屋根から雨水が屋内に入らないために屋根材があると思われがちですが、実は屋根の防水ではその下に設置されたルーフィングシートの方が防水を担う比率は高いのです。
屋根材は意図的に隙間をもうけることで、屋根材の下に湿気などが籠もらないようにされています。逆に閉塞させてしまうと湿気が籠もることに加え、毛細管現象によって屋根内部に降雨を引き込んでしまう危険も出てきます。
このように屋根材には適度な隙間があり、ここから水分が入り込んでもルーフィングシートで完全にシャットアウトしているため雨漏りはしないのです。
ですので、屋根材がたとえ外れたりしても、防水紙に破れなどがなければ雨漏りの心配はありません。もちろんそうなった場合は紫外線の影響を強く受け、劣化が進むため早急に屋根材の補修も必要になります。
ルーフィングシートの種類
前項でお話下通り、ルーフィングシートは防水の機能がありますが、種類によっては防水機能に加え耐用年数が長いもの、透湿性が高いものなどがあります。
アスファルトルーフィング
価格は一番抑えたもので、耐用年数は10年ほどです。屋根材によっては10年以上はもつことから屋根材がそれ以上もつ場合はもっと耐用年数が長いルーフィングシートを使う必要があります。
改質アスファルトルーフィング
耐用年数が20年~30年ほどで、価格的にはアスファルトルーフィングよりも高価になります。スレートやガルバリウム鋼鈑の屋根材、粘土瓦などは20年以上もつため改質アスファルトルーフィング程度の耐用年数が必要になります。
粘着層ルーフィング
耐用年数は20年ほどで、粘着性があるため複雑な形状の屋根や、屋根に直接ルーフィングシートを設置する屋根カバー工法に使用されます。下地に強く密着しますが、設置してすぐに粘着するわけではないのでやり直しも効きます。
高分子系ルーフィング
耐用年数は20年ほどで、特記すべきはその軽さです。屋根の重量が増す屋根カバー工法や、もともと重量のある瓦屋根の場合、ルーフィングシートを高分子系ルーフィングにすることで屋根の軽量化がはかれます。
屋根の軽量化をすることで様々なメリットがあり、地震の揺れに対するダメージを軽減したり、建物の躯体にかかる負荷が軽減できるので長持ちするといったことが挙げられます。
透湿防水ルーフィング
耐用年数が50年近くと長寿命に加え、透湿性があるため外からの湿気は遮断しますが、内側にこもった湿気は外に逃がすことができます。その効果で、ルーフィングシートの下に設置されている野地板などが湿気で劣化することが防げ、とても長持ちします。価格はその分高価になりますが、長持ちすることから長期的には割安になります。
屋根材ごとのルーフィングのメンテナンス方法
上記でご紹介したとおり、ルーフィングには寿命があります。メンテナンスを行わないと雨漏りのリスクが高くなります。定期的にメンテナンスを行なって雨漏りを防ぎ、お住まいを長持ちさせましょう。
瓦屋根でのルーフィングのメンテナンス
瓦は耐用年数50〜100年ととても長持ちな屋根材です。しかし、メンテナンスフリーではありません。瓦より先にルーフィングが劣化してしまいます。瓦屋根の場合、10〜20年でルーフィングの点検を行いましょう。ルーフィングの状態を確認するには、一度瓦を撤去しなければなりませんが、再び同じ瓦を使用する屋根葺き直し工事ができますので見た目を変えることなくメンテナンスができます。もちろん、他の屋根材に変える屋根葺き替え工事もできます。耐用年数の長い瓦屋根には、瓦と同じくらいの耐用年数のルーフィング(マスタールーフィング)がおすすめです。
スレート屋根でのルーフィングのメンテナンス
スレート屋根は20〜30年で寿命がきてしまいます。寿命がきたスレート屋根は、屋根葺き替え工事または屋根カバー工事をお選びいただくことになります。その際、ルーフィングの交換を行います。屋根葺き替え工事ではルーフィングを新しいものへ交換、屋根カバー工事では既存の屋根材の上に新しいルーフィングを敷いて雨漏りを防ぎます。
改質アスファルトルーフィングを使った屋根葺き替え工事の様子
令和元年房総半島台風の被害を受け、屋根の瓦が飛散してしまったことから、弊社に工事のご依頼をがありました。現地調査を行ったところ、飛散やずれた箇所が多いことや、瓦自体も割れたりしていることもあり、この機会に軽量な金属屋根材への葺き替え工事を行う運びとなりました。
現地調査時にブルーシートで養生しておりましたので、まずは養生の撤去と古い瓦などもまとめて撤去していきます(左写真)。土で瓦を固定していましたが、これから設置する金属位屋根材では不要なので、この土も土嚢袋に入れてまとめ、その後清掃を行います。
野地板も経年で傷んでいる箇所があるため、野地板の増し張りし、強度を高めます(右写真)。
野地板の上から改質アスファルトルーフィングを設置します。軒先から屋根の頂上に向かって設置していきます。そうすることで軒先側が重なり部の内側になり、雨水が入り込まなくなります(左写真)。
続いて屋根材を設置します。今回使用するのは金属屋根材のスーパーガルテクトです(右写真)。サビに強いガルバリウム鋼鈑が使われていることや、ポリエステルコーティングにより金属屋根にもかかわらず遮熱性に優れた屋根材です。
屋根材の設置が終わり、棟やケラバ、軒先などの板金などの設置が終われば屋根葺き替え工事は完了となります。
ルーフィングシートの交換は、屋根材を撤去しなければ実施することができません。そのため、部分的な交換よりも屋根葺き替え工事や、屋根カバー工法、屋根葺き直しなどの工事に合わせて行われます。私達、街の屋根やさんでは現地調査を実施し、屋根にとって最適な工事をご提案いたします。とくにルーフィングシートはお住まいを雨漏りから守る上で、重要になりますので常に健全である必要があります。ルーフィングシートは屋根材の下にあるため、容易にその状態を確認できませんが、街の屋根やさんであれば無料で調査し、工事が必要な場合はお見積りも無料です。
気になる方はお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年03月02日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
関連動画をチェック!
葺き替えよりリーズナブル!屋根カバー工法で雨漏り解決!【アメピタ!】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
あなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
防水工事を行った現場ブログ
防水工事を行った施工事例
お問い合わせフォーム
点検・調査・お見積りなど無料で承ります!お気軽にお問合せ下さい!
お電話でのお問い合わせは
通話料無料
0120-989-936
8時30分~20時まで受け付け中!