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スレートの構造とメンテナンス方法に関する5つのポイント
スレートとは瓦や金属などと並ぶスタンダードな屋根材の一種です。一般的にはセメントに繊維素材を混ぜたものを平たい板状にしたもので、古くは西洋で多く使われていたものが日本では明治時代ごろから使われるようになりました。
スレート屋根の中でも様々な種類がありますが、大きく分けて天然スレートと化粧スレートの2つに分類されます。最初に述べたセメントに繊維素材でできているものは化粧スレートといい、天然スレートは、その名前の通り天然石が使われているものです。天然スレートは施工に特別な技術が必要なことから、施工できる業者が少ないことや、メンテナンス時に屋根に上ると割れやすいこと、また同じ材を入手するのが難しいといった理由や価格の面でも高額な屋根材なので最近ではあまりみかけなくなっています。
このページでは広く使われている化粧スレートに関する構造や、メンテナンス方法をご紹介いたします。
化粧スレートの構造はレイヤー構造
スレートは一見すると一枚の板状になっていますが、実はレイヤー構造になっています。まずは基材といって、スレートの大部分を占める元の層があり、その上に無機化粧層、更には無機彩石層と重なり、一番トップには無機系塗膜によって太陽光や風雨による劣化を防ぎ、長持ちするようになっています。
基材からみて一層目にあたる無機化粧層は、セメントの細孔から有機顔料が流出するのを防ぐ役割があります。続いて2層目の無機彩石層は釉薬といってガラス質の加工がされており、ガラスが有する色合いや光沢、耐蝕性により耐久性が高くなります。そして、3層目の無機系塗膜は太陽光からの紫外線で、塗膜が破壊されることを防ぎ色あせしにくくきれいな状態を長持ちさせるといった特徴があります。
スレートが使われた屋根の構成
屋根は屋根材だけではなく、様々な部材を組み合わせて構成されています。まず、下地となるのは野地板です。これは構造用合板が使われ、垂木の上から設置されています。その上から防水紙(ルーフィング)といって屋根材の間から入り込んだ水分を完全シャットアウトします。さらにその上から屋根材が設置されています。スレート屋根といってもこの、屋根の構成は他の屋根材も同様ですのでスレートから金属へ屋根材を変更するといったことが可能です。一つ注意が必要なのは、屋根材の中でも重量級な瓦への交換は、構成する材に強固なものが使われているため、瓦よりも軽量なスレートから瓦、もしくは金属から瓦といった交換は事前に建物を調査し、工事の可否を判断する必要があります。
スレート屋根のメリット
現在多くのお住いの屋根に使われているスレートですが、スレートが選ばれるには理由があります。そのなかで一番にあげられるのは価格の安さです。また、瓦と比較して軽量なので、建築時に建物の構造自体もそれほど強固な材が必要にならないため、家自体が安く経てられるといった利点もあります。
そして、現在では多くの住宅に使われていることから、施工できる業者も多いため今後のメンテナンスについても安心といえるでしょう。
スレート屋根のデメリット
スレート屋根は安価で扱いやすい反面、耐久性の低さがデメリットとして挙げられます。耐久性で比較すると瓦などは50年以上もつものも多く、その間の屋根材のメンテナンスは不要です。スレートはセメントに繊維質を混ぜたものですので、紫外線や風雨によって劣化が進むため、定期的な塗装で保護を保つ必要がありますが、それでも20年から30年経った場合は屋根材自体も耐用年数を超え、割れや欠けなどの問題が出てきます。
また、経年劣化が進むと表面の防水性が失われ、水分を吸って苔やカビなどの繁殖にも繋がります。
棟板金の劣化は思わぬ被害を招きます
棟板金もスレート屋根を構成する部材の一つです。棟板金とは、屋根の頂点にある棟に被された金属の板を指し、雨水が屋根材の下に入り込むのを防ぐ役割を持っています。しかし、1番紫外線が当たりやすい部分なので、劣化しやすい部分でもあります。棟板金の劣化症状には下記があります。
棟板金の錆
棟板金を固定している釘の抜け
棟板金を保護している塗膜や錆止めが経年で劣化すると、表面が剥き出しの状態になりますので雨で錆が発生しやすくなります。また、良くある不具合が釘の抜けです。棟板金が気温などの変化で膨張、収縮を繰り返すことで釘が浮いてきます。そこへ強風が吹くと、棟板金が煽られて落下や飛散といった被害を招きます。落下や飛散は、ご自身だけでなく近隣の方や近隣のお住まいに被害を及ぼしてしまう可能性があり大変危険です。屋根の上はご自身で確認することができないと思いますので、定期的に専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
また、棟板金の下には貫板(ぬきいた)という木材があります。貫板が腐食、劣化すると棟板金の補強を行なっても、棟板金の落下や飛散が起こります。10〜15年程度で棟板金の寿命がくるのでその際に貫板も一緒に交換しましょう。
スレート屋根のメンテナンスのサイン
生活している上であまり屋根の状態を気にするこはないかもしれませんが、実際に雨漏りしてしまったことで屋根を調査したところ屋根材の劣化が進んでいた。ということも少なくありません。
では、スレートがどういう状況になっていた場合はメンテナンスが必要になるのでしょうか?
一つは色あせです。もともとの色から経年によって色あせは進みます。塗装しているといっても時間が経てばその塗料は劣化していくため、再度塗装を行う必要がありますが、色あせが見られた場合は塗装時期と判断できます。また、屋根の苔やカビの発生も同様にスレート表面の塗膜の劣化ですので、同様に塗装が必要です。
スレートの欠けや割れ、こういったものもお手入れが必要なサインと言えます。ただし、欠けや割れというのは一部であれば飛来物による衝撃で割れた可能がありますが、全体に及んでいる場合はスレート自体の耐用年数を超えている場合が考えられます。その時は塗装では対応が厳しいため、屋根材の交換が必要となる、屋根葺き替え工事や屋根カバー工法を行う必要があります。
私達、街の屋根やさんではスレートの状態を目視で確認、もしくはドローンを使った遠隔による調査によって最適な工事のご提案をいたします。現地調査や工事のお見積りは無料となっておりますので、お気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年03月16日時点での費用となります。
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