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屋根骨組み(構造)とメンテナンス方法に関わる3つのポイント
屋根リフォームをする上で骨組みなどの構造を知っておくことは重要です。せっかく頂いたお見積書を見ても何がどうなのかわからないよりも、知っておくことでイメージもしやすくなるはずです。また、業者の方と打ち合わせする時にも話が通じやすくなり、齟齬が少なくなり意図を正しく伝えることができるでしょう。
テレビのニュースなどでは悪徳業者が素人を騙すといった報道がありますが、知識を身に着けておくことでそのような被害を防ぐことにも繋がります。
このページでは屋根に使われている材・骨組み・構造についてだけでなく、メンテナンス方法についてもご紹介いたします。
屋根はどのような構造になっているのだろう
屋根は外から見ると、瓦やスレートなどの屋根材が乗っかっているのがわかります。実は、屋根材の下はレイヤー構造になっており、雨漏りしないための工夫がされているのです。
まず1番表層にあるのが屋根材です。その下に防水紙があり、野地板が下地となっています。さらに屋根を支える垂木や母屋といった骨組みによって屋根は構成されているのです。
・屋根材
屋根材は数種類ありますが、大きく分けて瓦・スレート・金属の3つに分類されます。紫外線や風雨の影響を常に受けるため、高い耐久性や水分をシャッアウトする防水機能が求められます。
・防水紙
実は屋根材で雨水の侵入は完全に防ぐことはできません。どうしても風向や雨量などによって屋根材の間から入り込んでしまうため、防水紙を屋根材の下に設置しています。逆に屋根材が割れたりしても、防水紙が健全であればすぐに雨漏りすることはありません。
・野地板
野地板に使われるのは構造用合板で、例えば910mm x 1820mm 厚みは12mmなど商品ごとにサイズや厚みに違いがあります。また、ホルムアルデヒドというシックハウス症候群の原因になる物質の飛散量によって等級がありますが、F☆☆☆☆など星の数が多いほどホルムアルデヒドの飛散量が少なくなります。
一昔前の野地板にはバラ板といって90mmから120mm程度の材を使っていましたが、現在ではほとんど使用されることはありません。
・棟
棟とは屋根の面と面が交わる箇所です。更に細かく屋根の頂上部分を大棟といい、頂上から軒先の方へ伸びているのを隅棟といいます。棟はどうしても雨水が侵入しやすい場所ですので、瓦や板金を設置して侵入を防いでいます。
・軒天
軒は外壁から見て突き出した屋根の裏側をいいます。地上から屋根を見上げると、屋根が外壁よりも突き出ている部分といったほうがわかりやすいかもしれませんね。軒天は普段は雨水が当たらない場所ですが、風向や雨量によって濡れる場合があります。また、屋根に落ちた雨水が回り込んで軒天を濡らす場合もあり、腐食によって穴あきなどが発生するケースがあります。
代表的な屋根のメンテナンス方法
屋根葺き替え工事
瓦が割れてしまった。スレートが劣化しているなど屋根材が傷んでいる場合や、防水紙が経年で破れている、野地板が腐食している。これらの場合は屋根葺き替え工事を行うことになります。瓦は一部であれば差し替えも可能ですが、全体的に傷みが進んでいる場合は屋根材ごと交換する屋根葺き替え工事をおすすめします。
屋根葺き替え工事は一旦すべての屋根材を撤去し、防水紙を交換します。野地板は状況に応じて交換や強度を補正するための増しばりなどを行います。
屋根カバー工法
屋根材や防水紙がだめになっている場合は屋根葺き替え工事以外に屋根カバー工法という選択もあります。屋根カバー工法は既存の屋根の上から新しい屋根を重ねて作る工法で、古い屋根がそのまま残るので廃材が少なく工期も短い利点があります。結果屋根葺き替え工事よりも費用も抑えられるためおすすめの工法です。
ご注意いただく点として、野地板や垂木、母屋などの躯体部分が傷んでいる場合は屋根カバー工法できないケースがあります。また、瓦屋根など屋根材によっても屋根カバー工法に適さないこともありますので事前に調査を行い最適な工事を行う必要があります。
棟板金交換工事
棟部分の板金が外れた場合や、経年によって腐食しているなどのケースに行います。棟板金が外れると雨漏りする可能性がありますので、工事着工までに雨漏りしないようにブルーシートなどで雨養生します。棟板金交換工事について詳しくはこちら
漆喰補修
瓦屋根の棟や外壁との取り合い部に漆喰が使われていることがありますが、漆喰は経年によって劣化しひび割れや剥がれが出てきます。この状態を放置するとそこから雨水が侵入して雨漏りを引き起こすため、早めに対応が必要です。古い漆喰を除去し漆喰を新しくする漆喰詰め直し工事や、棟瓦部分であれば一度棟を解体して作り直す棟瓦取り直し工事などがあります。
屋根材の種類
スレート屋根
スレート屋根は、1番多く使用されている屋根材です。施工可能な業者が多く、初期費用も低いので人気があります。耐用年数は20〜30年ほどで、10年に一度くらいのペースで塗装が必要です。スレート屋根は、色あせしやすい、多くのお住まいで使用されているので個性が出しづらいといったデメリットもあります。
金属屋根
昔は金属屋根といえばトタンでしたが、現在はガルバリウム鋼板が一般的です。金属屋根の魅力は、軽量であることからお住まいへかかる負担が少なく耐震性に優れています。またガルバリウム鋼板は錆に強く、耐久性もあるのでコストパフォーマンスの高い屋根材です。
瓦屋根
日本で昔から使われてきた瓦は、50〜100年も持つと言われるほど耐久性に優れています。遮音性や断熱性も高い屋根材ですが、欠点は重さです。屋根全体が重たいので屋根カバー工法はできません。最近では、従来の瓦よりも軽い軽量瓦や、瓦1枚1枚をしっかりと固定し台風や地震でも被害を受けにくい防災瓦も登場しています。
アスファルトシングル
日本ではまだ馴染みのないアスファルトシングルはシート状の屋根材で、アメリカでは一般的な屋根材です。アスファルトシングルの特徴は、加工しやすく複雑な形状の屋根にも施工が可能で、洋風なお住まいとよく合います。風で剥がれてしまうことがあるので、特に台風前後には一度点検をすることをおすすめします。
屋根を健全に保つために定期的な点検を
ここまでで、屋根の骨組み・構造やメンテナンスについてお話しましたが、なにより大事なことは不具合を早期に発見するための定期的な点検です。街の屋根やさんでは無料にてお住まいの調査を行っており、もし不具合が見つかった場合は無料で工事のご提案とお見積もりの作成を行っております。
長年お住まいの点検をしていない方はお気軽にご連絡ください。
記事内に記載されている金額は2021年08月05日時点での費用となります。
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