屋根と庇の違いは?庇の長さやメリット・デメリットをご紹介

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屋根と庇の違いは?庇の長さやメリット・デメリットをご紹介

更新日:2021年09月08日

 庇は建物によっては取り付けられていない場合もありますが、窓や玄関など開け閉めするような箇所で雨水が侵入しないことや、出入りしやすいなどの理由から取り付けられています。とくに雨の多い春先や梅雨の時期は玄関で傘を畳んで屋内に入るといったケースが多くなり、庇のありがたみを感じるのではないでしょうか。それに対して屋根は建物全体の雨よけで、建物の最上面に配置されているもので庇と屋根は親しい役目をもっているとも言えます。
 このページでは庇の効果やメリット・デメリット、メンテナンスについてご紹介いたします。

庇

庇とはなんだろう

 庇は窓や玄関の上部に取り付けられた小さな屋根を言います。使用されている材は様々ですが、一般住宅においては屋根部分を木材で作り、その上から防水紙を設置して板金などを設置することが多いです。また、板金以外にスレートやアスファルトシングル、瓦などの屋根材を使う場合もあり、庇としての機能に加え建物全体の意匠性にも影響を与える部位といえるでしょう。

窓についた庇 玄関の庇

 

庇の機能(メリット)

 主に雨水の吹き込みを防ぐことですが、それ以外にも庇をつけることで様々な機能を付加することができます。

・日差しの調整
 日本は四季があるため、夏場の暑い時期にはできるだけ日差しを遮り部屋の温度上昇を抑え、逆に冬は日差しを取り入れ暖かくすることで季節を問わず快適に過ごすことができます。庇があれば部屋に差し込む日光を調整してくれます。夏場は太陽が高い位置まで上がりますので、庇で日差しが遮ることができます。冬は太陽がそこまで高く上らないので、庇があっても日差しを遮ることがなくなるというわけです。
このときに重要なのは庇の長さや角度で、実際に現地調査を行った上で進める必要があります。
 部屋への日照は部屋の温度だけでなく、お部屋の家具や壁面、床などにも効果的です。やはり夏場の紫外線は強烈で、年数が建てば色あせや日焼けの原因にもなります。これらを防ぐことも庇の機能と言えます。

・窓などを汚れから守る
 庇が無いと風雨によって窓ガラスが汚れやすくなります。これが一階のお部屋であれば容易の掃除することもできますが、総二階の窓ガラスの場合は容易ではありません。掃除の手間などもかからず、綺麗な景観を保つことができるのも庇の機能です。また、窓だけでなく、外壁面も同様で、よく窓から外壁に筋状の汚れが付着することがありますが、これらも防いでくれます。

・デザイン性
 庇を設置することでお住まいの印象は大きく変わります。もちろん庇をあえて設置しないシンプルな景観を求める方もおりますので、庇の機能性とデザイン性のバランスを考えるようにしましょう。

窓枠からの筋状の汚れ 和室は日焼けが目立つ

 

庇のデメリット

 様々なメリットがある庇ですが、設置することによるデメリットも少なからず存在します。

・メンテナンス
 家の付帯部が増えるため、塗装などのメンテナンス時に庇も合わせて行う必要があります。また、台風などの強風時には被害を受ける箇所でもあるので、日々健全な状態を保つようにしましょう。

・設置のコスト
 庇が無いお住まいはそれだけ設置のコストがかかりません。とくに最近は庇がないお住まいも多く、デザイン的にもスッキリしているため好まれる傾向があります。庇の機能性と価格・費用についてはどちらに重きを置くかで判断が必要です。

庇の補修の様子 庇の補修の様子

長すぎる庇にはデメリットも…

・見た目のバランスが悪くなる可能性がある
 お住まいのデザインにもよりますが、庇が長すぎると一部分だけ出っ張ってしまいお住まい全体のバランスが悪くなる可能性があります。

・耐風性の低下
 庇が長ければ長いほど風の影響を受けやすくなり、耐風性が低下します。台風などで庇が被害を受けてしまった場合、補修するための費用もかかってしまいます。

・コストがかかる
 当たり前ですが、庇が長ければその分初期費用やメンテナンス費用がかかります。庇には塗装によるメンテナンスが必要です。

 庇はあった方が便利で快適にお過ごしいただけるのですが、極端に長すぎる庇はデメリットもいくつかあります。メリット・デメリットをよく考えた上で、庇の有無や長さを検討することをお勧めします。

 

庇の長さはどれくらいがいいの?

 庇の機能はここまででご理解いただけたと思いますが、実際に日差しを遮るにはどれくらいの長さの庇がいいのでしょうか?
あくまでも設置する方向や窓の位置、立地条件によって変わりますが、90cmくらいあれば夏場の日光を遮り冬場には日差しが差し込む理想的な調整が可能です。庇を更に長くすれば、より夏の日差しを多く遮ることができることや、洗濯物を干したいといった希望によっては150cmや200cmと庇を長くすることも可能です。しかしその分、台風などの強風に煽られやすくなりますので、耐久性を十分考慮し柱の設置などの施工が必要になります。

 

庇の仮補修工事の様子

 

庇が強風で外れている 庇の釘が抜けている

 強風によって庇の板金が剥がれていることから、今回補修を行います。もともと釘によって板金と下地を据え付けていましたが、近年では釘よりも固定力の強いビスを使っております。また、釘の本数も少ないことも剥がれてしまった原因でしょう。

庇をステンレスビスで固定 庇の仮補修完了

 下地も板金も現状では大きな破損はないため交換までの間を仮補修で対応します。そのままにしておくと、次にまた強風が吹いた場合飛散してしまう可能性もあり、被害を広げるだけでなく場合によっては飛散した板金で近隣へ迷惑をかけてしまうことも考えられます。ひとまずステンレスのビスを数カ所で補強しております。また、もともと釘が設置されていた釘穴についてはコーキングでしっかり埋めて雨水が入らないように処置しております。板金や下地は年数も経っておりますので、後日改めて交換工事を実施し、野地板や防水紙、新しい板金の設置を行っております。
街の屋根やさんでは庇の補修・交換工事だけでなくお住まい全体の状態を確認させていただいた上での工事のご提案を行っております。点検やお見積は無料ですのでお気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2021年09月08日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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