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葺き屋根材の種類と特徴を徹底的にご紹介!

更新日:2021年3月29日

 屋根工事では【葺き替え】や【葺き直し】と呼ばれるように、屋根材を葺いて施工するという言い方をされます。一方陸屋根は防水層で雨漏りを防いでいる為、葺き屋根には該当しません。では葺き屋根にはどのようなものが該当するかというと、恐らく木造住宅で一番多い勾配のある屋根で使用される屋根材がそれにあたります。そこで今回は葺き屋根の種類に関してご紹介したいと思います。

葺き屋根の種類

葺き屋根の種類

瓦屋根 セメント瓦

 まず一つ目は和風住宅でおなじみの瓦です。粘土を焼成した和瓦や陶器瓦と呼ばれる瓦の他、セメントを型に入れ固めたセメント瓦・乾式コンクリート瓦もここでは一括りにしますが、瓦葺き屋根材となります。仕様書などには使用されている屋根材の種類が書いてありますし、劣化の状態で見分けることが可能です。瓦の状態次第では再利用できる為、屋根葺き替えではなく葺き直し工事で補修しコスト節約も実現できます。セメント瓦・乾式コンクリート瓦の場合は廃盤になっており、既に施工から時間がかなり経過していることから多くのケースで葺き替え工事が必要ですが、問題なく使用できる場合は屋根塗装と漆喰・棟補修をしっかり行っていく必要があります。

スレート

スレート屋根材 スレートの屋根塗装

 多くのお住まいで使用されているのがセメントと繊維質を固め仕上げた化粧スレートです。現在のスレートには問題ありませんが、2004年程度まではアスベストも含有されておりましたので、改修時には注意が必要です。薄い形状を活かして葺き替えだけでなく屋根カバー工法で補修することも可能です。塗膜が劣化すると屋根材が吸水し割れや浮き・反りを起こしやすくなってしまいますので、定期的な塗装メンテナンスを検討しましょう。

 また徐々に減りつつありますが、2000年前後に施工された屋根の中にはノンアスベスト屋根材の先駆けとなったニチハのパミールやクボタのアーバニー等があります。これらは屋根材の劣化が著しく屋根塗装が出来ず。葺き替えや屋根カバー工法が必要になることがありますのでメンテナンス時には注意が必要です。

アスファルトシングル

アスファルトシングル アスファルトシングル

 ルーフィング(防水紙)のような性質をもつアスファルトシングルは、薄く柔らかいのが特徴でボンドと釘で止めていきますが、部分的な補修や棟部への施工もできます。カバー工法も可能ですので利便性も高く、アメリカではシェア率TOPの屋根葺材として知られています。塗装を行う場合は素材の構成上、油性(溶剤)ではなく水性塗料を使用するようにしていきましょう。

金属

ガルテクト屋根材 瓦棒

 新築でも改修でも注目されているのが金属屋根材です。ひと昔前はトタンやブリキが使用されていましたが、現在は更に錆びにくいガルバリウム鋼板やSGL鋼板が採用されています。非常に薄く軽量なため、住宅への負担を最小限に抑えてのリフォームが可能な屋根材です。また縦葺き屋根材は排水機能が高く、緩勾配屋根に施工することも可能ですので自由度が高い屋根材としても知られています。錆びにくいと言えど塗膜の劣化や傷から錆が発生してしまいますので、定期的な塗装メンテナンスは行っていきましょう。

植物

茅葺き屋根

 現在は施工されることがありませんが茅葺き屋根と呼ばれる屋根がこれにあたります。「茅」という名前ですが、これに該当する植物は存在せず、ススキやヨシ、イナワラを総称して呼んでいるのが茅ということのようです。京都府には国の重要伝統的建造物群保存地区として茅葺き屋根のお住まいが建ち並んでいるようですが、自然由来の屋根材でありながら施工が難しく職人も少ない為、屋根工事費用は通常よりはるかに高くなります。茅が調湿、断熱、遮音の役割を担う為室内はかなり快適だそうです。

石材

 見た目は分厚い化粧スレートというような印象ですが、天然の粘板岩ですので非常に耐久性に優れた屋根材です。流通数が元より少ない為、施工されているお住まい自体かなり少ないですが、東京駅の新舎の一部に使用されているようです。天然の粘板岩を加工して形成していく必要があるため、屋根全面に施工する場合はかなり費用が掛かるかと思います。

縦葺きと横葺きの違いについて

 近年では屋根の軽量化が重視されるようになったことで、金属屋根が非常に人気な屋根材となっています。金属屋根の葺き方には大きく分けて「縦葺き」と「横葺き」の2種類が存在しますので、それぞれの特徴や違いを確かめてみましょう。

・縦葺き屋根

縦葺き屋根 縦葺き屋根

 縦葺きは、屋根の流れに合わせて縦方向に屋根材を葺いた形状のものを指します。雨水が滞留せずに棟から軒先へと流れることができるため、雨漏りがしにくいという特徴があります。その水はけのよさから、後述する「横葺き」よりも緩い勾配で屋根を設計することが可能です。
 以前までは、縦方向に入った凸部に心木となる木材(瓦棒)を用いて金属屋根材を固定する「瓦棒葺き」が存在していました。ですが心木が腐ることで板金が捲れてしまうといった問題点があったため、新たに「立平葺き(縦ハゼ葺き)」が登場しています。立平葺きでは心木を使用せず、横端を折り曲げた板金同士で屋根材を固定するため、内部の腐食が起きずに耐用年数が長く見込めます。

・横葺き屋根

横葺き屋根 横葺き屋根

 横葺きは、屋根の流れに対して横方向に屋根材を葺いた形状のものを指します。デザインが豊富であることが特徴として挙げられ、様々な建物で取り入られていることが多いです。
 ですが、縦葺き屋根の説明でも紹介したように、一定以上の勾配が無ければ横葺きは施工できません。正確には3.0寸勾配以上から施工が可能となります。理由としましては、縦葺きと比べて勾配が無ければ雨水が軒先へ流れにくく、雨漏りが発生しやすくなってしまうためです。
 逆に考えれば、勾配がつくと屋根面が見やすくなるため、横葺き屋根の豊富なデザインを際立たせやすいというメリットでもあります。

メンテナンス不要な屋根葺材は存在しません

 上記で葺き屋根の種類をご紹介させて頂きましたが、それぞれ特徴や補修方法は異なり、耐用年数も異なります。和瓦・陶器瓦と呼ばれる瓦は吸水性が低い為、屋根材としては半永久的に使用できるともいわれていますが、屋根は瓦だけで施工しているわけではありませんし、台風など自然災害の影響も受けやすい屋根だからこそ点検・メンテナンスは必要不可欠です。

 どのようなメンテナンスが必要であるのかというのはしっかりお住まいの屋根材を把握し補修工事に臨んでいきましょう。
 私たち街の屋根やさんでは実際に屋根に上り(物理的に不可能な場合はドローン等で対応)、屋根の状態を把握させて頂きます。そしてその状態にあわせて適切なメンテナンスをご提案させて頂きます。無料点検・お見積りは新型コロナウイルス対策を徹底した上で承っておりますので、お住まいに関して不安を感じられている方はお気軽にご相談ください。

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