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瓦屋根の浮きの直し方や生じる問題について
屋根に設置されている瓦は通常綺麗に並べられているものですが、年数が経ってくると浮きや隙間などができてくることがあります。瓦は現在においては釘で固定することがスタンダードで、2022年1月からは瓦の固定の義務化が決まっています。しかし、長年屋根を専門業者などによるメンテナンスをしていないお住まいにおいては、いまでも瓦が固定されていない屋根が多く存在します。このページでは屋根の固定化の重要性や、固定しないことで発生する浮きやズレ、さらにはそれらの補修方法についてご紹介いたします。
瓦が浮く原因は?
そもそも新築時や屋根の葺き替え工事などをした当初は当然瓦に浮きなどはありません。それが年数が経ってくると浮いたり隙間ができるのはどういうことなのでしょうか?
原因の一つは強風です。気象庁では瞬間風速20~30mほどで瓦のズレなどが生じるそうです。これは瓦に限らずスレートや金属などにおいても破損の危険がある風速です。瓦は他の屋根材よりもかなり重量がありますが、台風などによって瓦が浮いてずれてしまうことがあります。また、風による飛来物が当たってずれたり、場合によっては破損することもあります。
他には地震の揺れによる場合もあります。特に重さがある瓦はそれだけ揺れ幅が大きくなり、それだけ屋根材がずれやすくなります。
ここまでは外的要因でしたが、屋根の状態変化によっても瓦の浮きは発生します。古い瓦屋根では土葺きといって土を瓦の下に入れる施工方法が使われています。土葺きは長い年数が経つと土が痩せて瓦がずれやすくなります。また、野地板が水分などで腐食していると、屋根の面が沈み込んで瓦がずれたり浮いてしまうことがあります。
瓦が浮いてしまうことによる問題
瓦が浮くと、そこに隙間が生じます。その隙間から雨水が入り込み雨漏りする可能性があります。ただ、屋根は屋根材だけで防水しているのではなく屋根材の下に敷いている防水紙によって完全にシャットアウトしています。しかし、この防水紙が経年によって穴が空いていたりすると、浮いた瓦の隙間から入り込んだ雨水によって雨漏りに発展します。
他にも浮いた隙間から虫や小動物が入り込むケースがあります。よくお問い合わせいただく内容に、瓦の隙間に鳥が巣を作ってしまったというものです。巣を作られると、羽化した雛の糞尿で匂いや腐食などが進みます。鳥獣保護法によって卵や雛がいる巣は簡単に撤去ができないため、瓦の浮きなどは早めに対処し、巣を作らせないことが重要になります。
強風や地震などで浮いた瓦の直し方
あくまで瓦自体に破損がなく、下地にも異常がなければ瓦は比較的簡単にもとに戻すことができます。ずれた瓦を瓦専用のハンマーで調整し、もとの状態にもどしたり、またもう少し広い範囲で浮きが出ている場合は、浮いた瓦とその周りの瓦も一旦剥がして収め直す方法があります。
いずれも軽微な浮きの場合ではありますが、屋根に上って行う作業なため安易に自分で行うことはあまりおすすめできません。私達街の屋根やさんでは現地調査などを無料で承っておりますので、我々のような屋根の専門家に依頼するようにしましょう。
瓦の破損や下地の傷みなどがある場合の補修方法
瓦が破損している場合、その瓦と同じものが入手できれば部分的な差し替えを行うことができます。しかし、瓦がずれる屋根は釘で固定されていない古い屋根になるため、多くの場合は何十年と経過していることから同型の瓦は生産終了になっています。そのような場合は割れや欠けが一部であれば接着による補修も可能です。これがもう少し被害が大きいと接着補修は難しいため、屋根全体の瓦を新しいものに交換する必要があります。
また、浮きの原因が下地の傷みだった場合も、一旦瓦をすべて撤去して修理する必要がありますので、屋根葺き替え工事、もしくは屋根葺き直し工事が必要です。
ちなみに屋根葺き替え工事は新しい屋根材を使って屋根を作り直す工事です。傷んだ下地を交換し、新しい防水紙の設置、さらには新しい屋根材で屋根を新調します。それに対して屋根葺き直し工事は、使われていた瓦を一旦外し、下地や防水紙を交換した後にもとの瓦を設置する工法です。屋根葺き直し工事の方が新しい瓦を使わない分、費用は安くなりますが、屋根材の状態が健全であったり、たとえ割れている場合でも替えの瓦が入手可能であるといった様々な条件をパスしなければ実施できません。ですので、事前に状態を調査し、屋根葺き替え工事を可能であるかを判断させていただきます。
瓦の浮きを発見したらまずは専門店にご連絡を
よくお隣の屋根を工事していた業者から、「お宅の屋根の瓦が浮いていますよ」と指摘されたと問い合わせをいただくケースがあります。また、屋根が高台から見える場所であったり、地上からでも平屋の屋根であれば瓦の異常に気がつくことがありますが、まずはご自分で屋根に上がって確認せず、すぐに屋根工事の専門店に点検を依頼するようにしましょう。理由として、まずは屋根に上っての確認は落下の危険があります。またいざ屋根に上って確認するも、浮きの原因が素人目には判断できない可能性が高いためです。私達街の屋根やさんでは点検はもちろん、工事の提案やお見積の作成まですべて無料ですので、瓦の浮きが気になる方はお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年08月03日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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