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三州瓦を選ぶ上で知っておくべき知識4選
瓦と一言で言っても色々な種類があり、その中でも三州瓦は日本3大瓦の一つに数えられる瓦です。日本3大瓦は長い歴史がありシェアも瓦では85%を占めています。これらは瓦を製造する上で重要な良質な土が多く取れる地域である愛知県三河地域の三州瓦、島根県石見地方の石州瓦、兵庫県淡路島の淡路瓦が日本3大瓦です。瓦はこれらの土を窯で焼いて作る粘土瓦以外にコンクリート瓦やモニエル瓦などもありますが、このページでは三州瓦に焦点を当ててご紹介いたします。
三州瓦とはどんな瓦?
日本3大瓦の中でももっともシェア率が高いのが三州瓦で、実に60%を占めると言われています。三州瓦は愛知県三河地域が産地であることから、交通の便がよく日本全国に供給を実現できていることがシェア率の高い理由と言われています。また、瓦は割れたり欠けた場合に1枚だけの差し替えということも可能ですので、多く流通している瓦はそれだけ同じ瓦が入手がしやすいことも多くのシェアを占めている理由の一つです。三州瓦の製造メーカーは100社ほどありますが、その中でも新東株式会社、三州野安株式会社、株式会社鶴弥、マルスギ株式会社などがあります。
三州瓦の種類
三州瓦といえど、製造工程などによる違いによって色合いなどに違いがあります。その中でも「いぶし瓦」は瓦を窯で焼いたあとに、いぶす工程を入れることで表面に炭素膜を作りしぶい銀色に仕上げる瓦です。他にも「釉薬瓦」があり、表面に釉薬というガラス質を塗布して焼き上げ、表面に光沢を出す種類もあります。また、塩を工程の途中で使うことで赤褐色の瓦に仕上げる「塩焼瓦」という瓦もあります。これらはお住まいの景観を大きく左右するため、お住いのイメージにマッチした瓦をチョイスするようにしましょう。
三州瓦の特徴
耐久性の高さ
三州瓦というよりも粘土瓦全般にいえることがですが、まず言えるのは高い耐久性です。50年以上持つこともざらで、しかもその間のメンテナンスは不要です。瓦以外に一般的な屋根材ではスレートや金属などもありますが、スレートにおいては10年周期で塗装が必要になりますし、それでも30年もすれば屋根材自体がだめになってしまうことを考えると、瓦の耐久性は軍を抜いているといえます。
耐火性に優れている
耐火性に優れていることも特徴としてあげられます。日本では古くは瓦は寺社仏閣での使用がほとんどで、一般住宅では使われることはほとんどありませんでした。しかし、江戸の城下町では相次ぐ火災に対する対策として、幕府が町屋の屋根を瓦にすることを進めたようです。三州瓦は1,100℃以上で焼き上げられる瓦ですので、不燃材として建築基準法でも指定されています。
遮音性や断熱性の高さ
屋根材には遮音性が低いものがあり、金属屋根材などは雨音がうるさいといった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。現在においては金属屋根材でも中に断熱材が入った一体化のものもあり、それらの製品においては高い遮音性を実現しています。瓦においても遮音性が高く、また断熱性にも優れていることから四季を通して快適に過ごすことができます。
色ムラやピンホール
三州瓦は天然素材ということもあり、原材料の粘土は採集場所によって微妙に性質が異なります。そのため、色ムラや微妙な寸法の違い、ピンホールと言われる極小の凹みなどがあります。同じ製品であっても小さな違いが瓦一枚一枚にあるといっても性能や使用する上でなんら問題はありません。むしろこのような均一ではないからこそ、三州瓦独特の味として好まれる特徴でもあります。
三州瓦のメンテナンス方法
基本的には三州瓦以外の瓦同様のメンテナンスが可能です。例えば瓦が割れてしまった場合は、同じ形の瓦が入手できるのであれば部分交換は容易にできます。また、屋根材が経年によって傷んでくれば、屋根材自体を新しいものに交換する屋根葺き替え工事を行います。注意が必要なのは、瓦は耐久性が高く耐用年数が50年以上あることから、瓦以外の防水紙などが先に傷んでしまうケースがあります。その場合は、屋根材自体は問題ないので一旦瓦を外し、防水紙や野地板などを新品に交換してから瓦を戻す瓦の葺き直し工事というものもあります。
近年においては瓦のデメリットである重さを解消し、地震による揺れ被害を防ぐために軽量な屋根材への葺き替えを検討される方が増えています。私達街の屋根やさんではお客様のご要望をもとに、建物の状態などから最適なご提案をさせていただきます。その際の現地調査お見積りなどは無料ですのでお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年10月13日時点での費用となります。
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