コロニアルNEOは塗装ができない屋根材?その理由と適切な対策を徹底解説!

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コロニアルNEOは塗装ができない屋根材?その理由と適切な対策を徹底解説!

更新日:2024年11月14日

 近年、住宅の外壁や屋根のリフォームにおいて、コロニアルNEOという屋根材を使用しているお客様が多く見受けられます。コロニアルNEOは、軽量で施工がしやすいことから人気の屋根材でしたが…この屋根材には特有の問題点があり、特に塗装によるメンテナンスはしないほうがいい屋根材なのです!

 本記事では、その理由を詳しく解説し、適切なメンテナンス方法や修理の選択肢を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)/

 

コロニアルNEOの問題点とは?

 コロニアルNEOは、株式会社クボタ(現在のケイミュー株式会社)が製造・販売していたスレート系屋根材です。その軽量性やデザイン性の高さから、多くの住宅で採用されてきました。コロニアルNEOには以下のような特徴があります。

 

軽量性:建物への負担が少なく、地震時の安全性が高い。
デザイン性:シンプルで美しい仕上がりが可能。
コストパフォーマンス:初期費用が抑えられる。

 

 一見すると魅力的な製品ですが、実際にはいくつかの問題点が報告されています…。💦

 

コロニアルNEO

 

劣化が早い

 コロニアルNEOは、経年劣化が他の屋根材に比べて早い傾向があります。特に築10年を超える頃から、ひび割れや塗膜の剥離といった症状が多く見られます。これにより、防水性が低下し、雨漏りのリスクが高まります(>_<)

 

雨漏りリスクの増加

 劣化が進むと、屋根材のひび割れや隙間から雨水が浸入し、雨漏りが発生しやすくなります。これにより、室内の壁や天井にカビが発生したり、建物の構造自体がダメージを受けたりするリスクがあります…。

 

コロニアルNEOに塗装メンテナンスが向かない理由

 コロニアルNEOが塗装に適さない主な理由は、基材の劣化特性にあります。

塗膜の密着性が低い

 コロニアルNEOは、屋根材自体が水分を吸収しやすく、劣化が進むと表面が脆くなります。このため、塗料を塗布しても塗膜が剥がれやすく、塗装による防水効果や美観の維持が難しくなります

 

 特に、築10年を超えた頃からこの症状が多く見られるようになります。

 

塗装以外の劣化リスクが高い

 塗装で外見を整えたとしても、内部の劣化を抑えることはできません。コロニアルNEOの劣化が進むと、屋根材自体が割れやすくなり、雨漏りの原因となることが多いです。そのため、塗装だけでは屋根の寿命を延ばすことが難しいと言えます。

 

塗装によるメンテナンスコストが高くなる

 一度塗装しても、剥離や再劣化が進むため、短期間で再塗装が必要になるケースが多いです。その結果、長期的にはコストが高くつくことがあります。

 

劣化しやすいコロニアルNEO

 

適切なメンテナンス方法とは?

 コロニアルNEOの屋根材に適したメンテナンス方法としては、以下の選択肢があります。

 

1. カバー工法

屋根カバー工法

 

 カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上に新しい屋根材を施工する方法です。この方法は、防水性能をしっかりと確保できるため、コロニアルNEOの劣化に対する最適な対応策とされています。雨漏りのリスクを低減し、塗装では得られない耐久性を確保できますよ!

 

2. 屋根葺き替え

屋根葺き替え工事

 

 劣化が著しい場合、既存のコロニアルNEOを完全に撤去し、新しい屋根材に交換する屋根葺き替え工事が推奨されます。この方法は費用が高くなるものの、屋根全体の耐久性を根本的に改善することが可能です。

 

業者選びのポイント

 コロニアルNEOのメンテナンスは専門的な知識と技術が必要です。そのため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

 

経験豊富な業者を選ぶ

 コロニアルNEOの施工経験が豊富な業者に依頼することで、適切な工法と方法を提案してもらえます。

 

見積もりをしっかり確認する

 複数の業者から見積もりを取り、工事内容や保証内容を比較することが大切です。不明点は必ず相談して、納得のいく選択をしましょう。

 

保証がある業者を選ぶ

 工事後の不具合に対応できるよう、保証が充実している業者を選ぶと安心です。

 

コロニアルNEOの調査に伺った様子をご紹介します!

屋根の割れ・欠けが気になっている

コロニアルNEO

 横浜市瀬谷区にお住まいのお客様より、スレート屋根の割れ・欠けが気になるので状態を確認してほしいとお問合せをいただき、現地調査にお伺いしてきました。

 

 

 屋根を確認してみると、スレートには「コロニアルNEO」という屋根材が使われていました(;´・ω・)

 

 

 アスベストが社会問題となっていた2000年代初頭にアスベストを抜いて造られたノンアスベストスレート屋根のシリーズの一つですが、建材を頑丈に作るために混ぜられていたアスベストがなくなり、脆い仕上がりになってしまったという悲しい過去を抱えた屋根材です。。。

 

 

スレートの反りも確認できました

スレートの浮き

 スレート屋根は降雨などの影響で濡れて乾いてを繰り返すことにより、表面が縮んで反っていくという症状が良く見受けられます。

 

 

 今回の屋根も同様に、指が入るぐらいの反りが確認できました。

 

 

 そのものが悪さをすることはあまりありませんが、反ったスレートは風を受けやすくなり、台風などの際に割れやすくなります(´・ω・`)

 

 

コロニアルNEOの割れ・欠けは止める手段が基本的にはありません

スレートのかけ

 このような割れ・欠けの症状や反りの症状は、コロニアルNEOの場合は本体そのものの問題に起因するものなので部分補修などでの解決が困難です。

 

 

 心配を無くすのであれば全面の葺き替えやカバー工事と言った全体工事がオススメですが、その分費用も高くなるため、時期を考えつつ対応する必要があります(^^)/

 

まとめ

 コロニアルNEOは、塗装によるメンテナンスが効果的ではない屋根材です。劣化が進むと塗膜の剥離や基材の損傷が発生し、防水性能を維持することが難しくなります。そのため、カバー工法葺き替えといった適切なメンテナンス方法を選択することが重要です。

 

 信頼できる業者に依頼し、しっかりとした施工を行うことで、長期的な安心を得ることができます。もし現在、コロニアルNEOの屋根でお悩みの場合は、早めに専門業者に相談し、最適なメンテナンスを検討してください。

 

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