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野地板を部分的に交換しながらオークリッジスーパーに葺き替え|横浜市緑区
【施工前】
【施工後】
施工内容屋根葺き替え
築年数25年
平米数104.3㎡
施工期間6日間
使用材料オークリッジスーパー
費用168.5万円
保証10年間


【お問い合わせのきっかけ】
担当:佐々木
「息子夫婦のために家をメンテナンスしたい」とのご要望で、弊社に調査依頼がありました。もともとが化粧スレートなので屋根は屋根カバー工事でも可能なのですが、屋根裏かから野地板を見てみると少し雨漏りの形跡がありましたので、部分的に野地板を交換する必要もあり、屋根葺き替え工事の運びとなりました。屋根以外にも外壁塗装も行ってとても綺麗に生まれ変わりました。
最後に今回補修工事を行った野地板の役割と重要性もご紹介していますので、屋根工事を検討中の方は「我が家はどうかな?」と少し考えてみるのも良いかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
最後に今回補修工事を行った野地板の役割と重要性もご紹介していますので、屋根工事を検討中の方は「我が家はどうかな?」と少し考えてみるのも良いかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
担当:佐々木
屋根葺き替え工事
【調査の様子】
葺き替え工事は既存の屋根材を撤去して、新しい屋根材に取り換える工事です。既存の野地板は屋根の上からは見ることが出来ませんが、もし小屋裏から確認が可能であれば確認しておきたいところです。横浜市緑区A様のお宅の野地板は雨漏りの形跡がありました。天井から滴ってきたことは無いとのことでしたが、断熱材の上には溜まっていたようです。ごく少量の雨漏りでも、築年数が長いと野地板も傷んでいることがあります。このような場合は、雨漏りの発生しているところだけ、野地板を部分的に交換しながら葺き替えを行います。
【施工の様子】
横浜市緑区A様の既存の屋根材は化粧スレートです。葺き替え工事の際は1枚1枚取外しながら、それをまとめて何枚かに分けて昇降機を利用して降ろしていきます。化粧スレートを取り外すと既存の防水紙が露出します。シート状だった防水紙も太陽からの熱を毎日受けることで、ベタベタになって野地板に付着しております。
初回の調査で小屋裏から確認した、雨漏りしていた野地板を部分的に交換します。小屋裏から確認した位置と照らし合わせながら、既存の野地板を取り外していきます。野地板を取り外せばその下の小屋裏がそのまま見えます。取り外したところは小屋裏から確認したところとぴったりのところでした。
既存の野地板を取り外してみると、やはり垂木や母屋という木材には雨漏りの跡が残っておりました。その下の断熱材にもボタボタとした跡が残っておりました。雨漏りで傷んでしまった野地板を新しくすることで、不安なく新しい屋根材を取付けることが出来ます。新しい野地板は、既存の野地板に対して重ね張りします。取り外した野地板の部分だけは、他のところと比べて野地板がありませんので、2枚分の板を張ることになります。
野地板の重ね張りは、平らな屋根面以外のところにも張っていきます。横浜市緑区A様のお宅の屋根にはドーマーがありますので、ドーマーも既存の屋根材を撤去して野地板を重ね張りしていきます。野地板の重ね張りが終わると防水紙を張っていきます。防水紙は軒先から棟に向かって、横方向に張っていきます。既存の屋根材撤去から防水紙が張り終えるまでの工事内容は、基本的にどの屋根材も変わりません。
防水紙が張り終えると、いよいよ新しい屋根材を張っていきます。横浜市緑区A様のお宅で使用する新しい屋根材は、オーウェンスコーニングさんのオークリッジスーパーです。オークリッジスーパーは、ファイバーグラスシングルという部類にあたります。少し前までは、アスファルトシングルとい呼ばれておりましたが、改良が進みファイバーグラスシングルと呼ばれるようになりました。抜群の耐候性を持っておりながら意匠性も高いのが大きな特徴です。
ファイバーグラスシングルのオークリッジスーパーは定まったサイズで納品されます。それを屋根の形状に合わせて切断して取付けていきます。オークリッジスーパーは金属系の屋根材と同様に、屋根カバー工事でも使用することが可能です。屋根工事と言えば少し前までは、瓦か板金が主な施工工種でしたので、このファイバーグラスシングルを扱える職人も少なかったのですが、現在では瓦職人でも板金職人でも扱える方がかなり増えて参りました。
横浜市緑区A様のお宅の屋根葺き替え工事が完成しました。今回のオークリッジスーパーの色は、オニキスブラックを使用しております。オークリッジスーパーは色の種類がたくさんあることも特徴のひとつです。他の屋根材ではあっても5種類がいいとこですが、全部で7種類の色からお選び頂けます。オニキスブラックといっても、表面には濃い部分と薄い部分の色が重なり合っており、色が踊っているような印象を受けるので飽きにくいです。この度はご利用頂きまして、誠にありがとうございました。
屋根補修で役立つ豆知識(野地板編)
屋根の内部構造と野地板の役割とは?
屋根内部の仕組みを知っている方は少ないのですが、補修やリフォームを行う際にどのような構造をしているのかを少しでも知っていることで工事への意識も大きく変わるかと思います。
まず屋根は屋根材だけで成り立っているわけではないことはわかりますよね?屋根に傾斜をつけるために束を設け、母屋や棟木で屋根の土台を準備してから野地板を張ります。
ひと昔前はバラ板と呼ばれる細い木材を並べ野地を形成していましたが、強度と防水紙の普及から現在の野地板は合板です。野地板があることでまっすぐ防水紙と屋根材を葺くことができるのです。つまり野地板が劣化し腐食や歪みを起こすようであれば屋根材もまとめて歪みを起こし隙間ができ、その部分から雨漏りが生じる可能性もあるのです。
野地板の種類
・バラ板(杉)
かつては野地板と言えば、杉を使ったバラ板が主流でした。幅90mm〜120mmの細長い杉の板を隙間をあけて設置します。板と板の間に隙間があることで、屋根裏にこもった湿気を外へ排出し乾燥させることができますが、強度があまりないことや防水シートの普及により現在ではあまり使用されていません。
・構造用合板
複数の木材を貼り合わせて1枚の板にしたもので、現在は野地板には構造用合板が使われています。バラ板に比べて強度が高く、屋根への太陽光パネルの設置や既存の屋根に新しい屋根材を重ねる屋根カバー工事も可能です。バラ板に比べて通気性は劣るため、バラ板が耐用年数約40年であるのに対し、構造用合板は30年前後でメンテナンスが必要です。
・耐火野地板
名前の通り、耐火性に優れた野地板です。火災時に30分以上耐えられると言われています。建築基準法で準防火地域、防火地域と定められている地域では、耐火野地板の使用が義務付けられています。耐火性に加えて断熱性や遮音性に優れたものもありますが、費用が高いのがデメリットです。
太陽光パネルを設置するときの注意点
野地板は、太陽光パネルの設置に深く関わってきます。パナソニック・シャープの設置基準は野地板、東芝・ソーラーフロンティアの設置基準は垂木など、太陽光パネルのメーカーによってパネルの固定場所(設置基準)が異なります。
野地板の厚みは、9mmまたは12mmのものが一般的ですが、野地板を太陽光パネルの設置基準としている場合、厚さ12mmの以上の野地板が条件になっていることが多いです。これは屋根の上に太陽光パネルが乗るので、屋根全体の重量が増してしまうため安全性を考慮するためです。9mmでもパネルの設置自体は可能な場合もあるかもしれませんが、メーカー保証が受けられなくなることもあります。
もし野地板の厚さが12mmに満たなかった場合、葺き替え工事や補強が必要になります。現時点で太陽光パネルの設置を検討していなくても、将来設置する可能性もゼロではありませんの葺き替え工事の際は厚さ12mmの野地板を選ぶことをおすすめします。
野地板の補修方法
今回は部分的な張替を行うことができましたが、バラ板や築年数が経過し劣化や腐食が著しい場合は全体的な交換が必要になります。また部分・全交換にかかわらず張り替えを行う部分の屋根材及び防水紙は剥がさなくてはなりません。このようなことを考えると野地板の補修は大がかりな工事であるとわかりますよね?
近年導入数の多い天窓(トップライト)の交換時には野地板の部分設置が可能ですが、瓦ならまだしも、スレートや金属屋根の場合軒から棟に向かって重なっていますので、補修する野地板の部分までは屋根材を剥がす必要があります。野地板の補修・交換・張替が伴う工事はどのようなものでも支出が高くなる可能性がありますので注意しましょう。
屋根葺き替え工事を行う機会がある場合は必ず野地板の補修・補強をセットで行うことが大切です。
野地板が劣化する原因は?
そもそも屋根材と防水紙の下にある野地板がなぜ腐食・劣化してしまうか分かりますか?
一つは今回のような雨漏りです。皆さんが雨漏りに気付くのは
ポタポタと雨音が聞こえる
天井に雨染みが出来た
といったような事象が起きたからでしょう。しかしその前から屋根付近は更に多量の雨水に晒され傷んでいるという事です。つまり雨漏りに気付き「少しの雨漏り」と思っているものは既に「甚大な被害を引き起こす雨漏り」なのです。
2つ目の原因は室内の熱や湿気です。現在の住宅は昔のように隙間風が吹き込むような隙間がない高気密・高断熱住宅です。自然換気・機械換気というものは存在しますが、熱や湿気が勝手に逃げるような仕組みではないのです。室内で暖められた空気は上に上がっていきますので、自ずと一番温かい場所は屋根裏・小屋裏という訳です。結果、夏は高温で柱や野地板が乾燥し劣化、冬場は屋外との温度差により結露が発生し劣化、といったように非常に過酷な環境なのです。
野地板の増し張り・張替のメリット・デメリット
それほど腐食がない場合は既存野地板の上に新規野地板を貼り重ねる増し張りを行います。対して吸水し強度が著しく低下した、腐食してしまった野地板は張替を行います。
増し張りは既存野地板の撤去・処分費もかかりませんし剥がす時間も不要ですので張替よりも安く施工することができます。しかしそれと同時に野地板が二重になるため、屋根全体の重量は若干上がります。それほど負担は大きくなりませんが、今回新たな屋根材を葺き、次回屋根カバー工法を選んだ場合、野地板も屋根材も2重ずつになりますので住宅への負担は大きくなります。
一方野地板の張替を行う場合はごみやほこりが小屋裏に入り込んでしまう可能性もありますし、状況次第では工事中その部屋では生活できないケースもあります。また増し張りよりも高い出費になることが見込まれます。しかし屋根の劣化を根本から取り除くこともできますので、今後数十年は野地板自体のメンテナンスの必要性がなくなります。
新築・築浅住宅であれば心配ありませんが、補修歴のわからない住宅を購入される場合はどのような経緯があり、補修を行った可能性があるかなどはしっかりとした点検を行うことが重要です。
今回雨漏りの形跡があったために屋根カバー工法ができる化粧スレートを剥がし点検・野地板の補修に至りました。しかし特に調査を行わず工事を進めていれば間違いなく屋根カバー工法を行い、野地板の状態すら知らずに過ごすことになっていたことでしょう。このようにしっかり調査をしなければ気づきませんし、補修の必要性を感じないのが簡単に目視確認できない野地板です。野地板は劣化が進行すれば屋根材全体の歪み・変形を促し、せっかくの高耐久な屋根材の性能も発揮することないまま補修が必要になるケースもあります。屋根のプロであれば屋根材点検の際に野地板の劣化をなんとなくでも察知することができます。気になる方は点検・お見積り無料の私たち街の屋根やさんにお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2021年07月12日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。


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