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相模原市南区桜台にて「剥がれた棟板金の交換工事とスレート屋根の塗装工事」を併せて施工
【施工前】

【施工後】
施工内容屋根塗装
築年数21年
平米数33㎡
施工期間5日間(足場除く)
使用材料日本ペイント サーモアイSi 色:クールダークグレー
費用53.1万円
保証詳しくはお問い合わせください
ハウスメーカー地元工務店

【お問い合わせのきっかけ】

担当:高田
相模原市南区桜台にお住まいのN様より、屋根に関するご相談を受けました。
ある日、向かいのマンションの屋上でメンテナンス作業をしていた業者から、「お宅の屋根の板金が剥がれそうなので無料で調査します」と指摘されたそうです。
偶然マンションの屋上にいた業者に屋根を見てもらったところ、写真では板金が捲れて内部の木材が見えているように写っていました。
しかし、その場で判断することはできず、自宅の屋根で間違いないのかも分からなかったため、N様はインターネットで調べ、街の屋根やさんに問い合わせることになりました。
現地ではバルコニーから脚立を使って軒先に上がり、屋根の状態を確認しました。
N様邸の屋根はスレートでしたが、上がってすぐに屋根全体に黄色い苔が広がっているのが目に入りました。
スレートは塗膜によって防水性能を保持していますが、長年の紫外線や風雨などの影響で塗膜は劣化していきます。
経年により防水性能が低下したスレートは、美観の回復と防水効果を維持するために、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
その後、訪問業者が指摘していた捲れた板金を確認しましたが、棟板金が捲れている箇所は見受けられませんでした。
築年数相応に釘の浮きや板金継ぎ目のコーキング劣化は見られましたが、棟板金自体に大きな問題はありませんでした。
調査後、写真を交えて状況を説明したところ、訪問業者の指摘は過剰であったことが分かると同時に、屋根の定期的なメンテナンスの必要性についても理解していただきました。
その結果、正式にお見積りを依頼され、今回は屋根全体のメンテナンスとして、棟板金交換と屋根塗装を合わせて行うことになりました。
ある日、向かいのマンションの屋上でメンテナンス作業をしていた業者から、「お宅の屋根の板金が剥がれそうなので無料で調査します」と指摘されたそうです。
偶然マンションの屋上にいた業者に屋根を見てもらったところ、写真では板金が捲れて内部の木材が見えているように写っていました。
しかし、その場で判断することはできず、自宅の屋根で間違いないのかも分からなかったため、N様はインターネットで調べ、街の屋根やさんに問い合わせることになりました。
現地ではバルコニーから脚立を使って軒先に上がり、屋根の状態を確認しました。
N様邸の屋根はスレートでしたが、上がってすぐに屋根全体に黄色い苔が広がっているのが目に入りました。
スレートは塗膜によって防水性能を保持していますが、長年の紫外線や風雨などの影響で塗膜は劣化していきます。
経年により防水性能が低下したスレートは、美観の回復と防水効果を維持するために、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
その後、訪問業者が指摘していた捲れた板金を確認しましたが、棟板金が捲れている箇所は見受けられませんでした。
築年数相応に釘の浮きや板金継ぎ目のコーキング劣化は見られましたが、棟板金自体に大きな問題はありませんでした。
調査後、写真を交えて状況を説明したところ、訪問業者の指摘は過剰であったことが分かると同時に、屋根の定期的なメンテナンスの必要性についても理解していただきました。
その結果、正式にお見積りを依頼され、今回は屋根全体のメンテナンスとして、棟板金交換と屋根塗装を合わせて行うことになりました。

担当:高田
スレート屋根の点検調査

スレート屋根の点検調査をしました。
屋根に上がると、すぐに目に入ったのが全体に広がる苔や黒カビなどの汚れでした。
屋根の勾配が緩いことも影響していますが、特に北面に汚れが目立っていました。
勾配が緩い屋根は雨水が滞留しやすく、雨漏りのリスクが高まる傾向があります。
スレートの使用可能な最低勾配は2.5寸以上とされており、この屋根の勾配でも問題なく使用できます。
しかし、スレートは塗膜によって防水性能を保持しているため、経年で塗膜が劣化すると、表面に水が残りやすくなり、汚れが繁殖しやすくなります。
その結果、屋根面が常に湿った状態になってしまう日が多くなるのです。
そのため、美観と防水性能を維持するには、定期的な塗装が必要です。
なお、塗装は屋根自体の性能を回復させるものではなく、傷む前に行う予防的なメンテナンスがスレート屋根には欠かせません。

N様邸の屋根は、30㎡ほどの比較的狭い面積ですが、隅棟には意匠性を重視した差し棟が使用され、谷樋も設置されているなど、やや複雑な形状をしています。
屋根の形状が複雑になるほど、雨仕舞が十分でない場合、雨漏りのリスクが高くなるため注意が必要です。
建物は三階建てのため、安全面を考慮して棟付近での作業となります。
特に北側のスレート表面には苔がびっしりと繁殖しており、写真二枚目のように滑りやすい状態でした。

今回のお問い合わせのきっかけとなった棟板金の剥がれや捲れについて確認しましたが、下地の貫板が見えている箇所は一切見当たりませんでした。
隅棟は差し棟仕様であるため、外れて飛びそうな状態であれば理解できますが、下地が露出するような状態にはなっていません。
写真で確認できる大棟部分も、板金が捲れて下地が見えることはありませんでした。
唯一気になったのは、写真の棟とスレートの間に不自然な隙間がある箇所です。
隙間の真上には棟板金を固定する釘があり、こちらが少し浮いていました。
今回の調査で下地が見えている箇所はないことが確認でき、お客様に安心していただけました。
しかし、築年数を考えると将来的には棟板金の交換が必要となることや、屋根の経年劣化による汚れの問題も考慮されました。
そのため、「棟板金交換工事」と「屋根塗装工事」をご提案して施工に進むこととなりました。
棟板金交換工事

足場を設置した後、まずは棟板金の交換作業から取りかかります。
隅棟は差し棟と呼ばれる納め方で、雨仕舞を考慮し、この形状のまま新しい下地を取り付けることにしています。
大棟部分の棟を撤去すると、内部の貫板と呼ばれる下地木が確認できます。
調査時には釘の浮きがわずかに見られましたが、実際に撤去してみると、貫板が想像以上に腐食し黒ずんでいました。
固定用の釘が浮いている場合、強風や台風時に棟板金が飛散することがありますが、多くの場合は内部の貫板の腐食が原因となっています。

釘抜きを使って古い貫板を撤去します。
固定作業の際にスレートにひび割れが生じている場合もあるため、屋根全体のひび割れやクラックの有無も確認。
もし見つかった場合は、隠れてしまう部分でもコーキングで補修を行います。
古い貫板を撤去し清掃を終えた後、新しい下地を取り付けます。
今回は、水をほとんど吸わないプラスチック樹脂製の貫板を使用しています。

プラスチック樹脂製の貫板の最大のメリットは、ほとんど雨水を吸収せず、棟の固定力を高められる点にあります。
撤去前の木製貫板に比べ、腐食しにくいため、安心して使える下地材といえます。
ただし、屋根勾配が急な場合は、取り付け時にたわみが生じ、棟を被せた際にビス打ちが難しくなることがあります。
そのため、工事の際にはこうした点も考慮して最適な提案を行っています。

隅棟部分から、新しいガルバリウム鋼板製の棟板金をビスでしっかり固定し、大棟の取り付けに移ります。
同じくプラスチック樹脂製の貫板をステンレス製ビスで固定し、棟板金もステンレス製ビスを用いて取り付けます。
棟板金交換工事の際に、ステンレス製ビスを使用することで、以前よりも強風や台風に対する耐久性が高まります。
まれに、板金だけを交換する提案をする業者もいますが、棟板金交換は下地とセットで行うことで初めて意味のある工事となります。
下地が腐食している場合、新しい板金を設置しても釘やビスが十分に固定できず、効果が十分に発揮されません。
安易に板金のみの交換を進める業者には注意が必要です。
棟を被せる際には必ず継ぎ目が生じるため、コーキングで雨水の侵入を防ぎます。
目に見えない箇所もしっかりと雨仕舞処理を施しています。

こうして棟板金交換工事が無事に完了しました。
棟板金交換の際は、どうしても屋根面を移動するため埃や汚れが付着してしまいます。
今回は続けて屋根塗装工事を行うため、まず埃を払い軽く清掃を行い、棟板金を含めて塗装で屋根全体のメンテナンスを進めます。
新しく交換した棟板金は、まず錆止め塗料で保護した後、屋根と同じ色の塗料で仕上げます。
スレート屋根の塗装工事
下地処理

屋根塗装の最初の工程は、高圧の水を屋根面にあてて汚れを洗い流す「高圧洗浄」です。
作業中は近隣への配慮としてメッシュシートをしっかりと張り、飛散防止に努めます。
使用するのは水圧調整が可能なガソリンエンジン式の洗浄機で、作業音は大きくなるため、事前に近隣へ挨拶を行うことが重要です。
街の屋根やさんでは、足場を設置する工事の際には必ず近隣への挨拶を行い、安心して作業を進められる体制を整えています。

今回使用する塗料です。
養生を行った上で、資材を屋根に設置しています。
使用する塗料は日本ペイントの遮熱型塗料「サーモアイSi」。
サーモアイSiは弱溶剤タイプの二液型シリコン塗料で、屋根に熱が蓄積するのを抑える効果があります。
近年、住宅の屋根塗装で多く採用されている塗料です。
サーモアイシリーズは下塗りにも専用の遮熱型下塗り塗料を使用するため、特に高い効果が期待できます。
そのほか、屋根塗装で必要な縁切り用のタスペーサーや、錆止め塗料として日本ペイントの「ハイポンファインプライマーII」(赤さび色)も使用します。

先に、すでに交換済みの新しい棟板金へケレン作業することから始めます。
棟板金にケレンを行う理由は、塗料の密着を高めるためです。
ケレンは鉄部などの塗装前に行う作業で、錆が出ていない場合でも塗料本来の性能を引き出すために必要な下準備です。
新しい板金だからといってケレンを省略することはできません。
ケレンが終わったら、ローラーを使って錆止め塗料を丁寧に塗り込んでいきます。
谷部や雪止め金具にも同様に錆止めを塗布します。使用する下地にはステンレスも含まれるため問題はありません。
ただし、外壁塗装におけるステンレスやアルミ部では、塗装を行わない方が望ましい場合もあります。
その場合は事前に説明を行い、納得いただいた上で施工を進めています。
下塗り

錆止め塗布後、十分に乾燥させてから、スレート屋根に専用下塗り剤「サーモアイシーラー」を塗布していきます。
色が白いため、塗り残しがないよう注意しながら、仕上げ塗料がしっかり密着するよう塗装します。
下塗り剤はスレート面と仕上げ塗料であるサーモアイとの接着を助ける役割を持つため、丁寧に塗り込むことが重要。
この作業が不十分だと、塗装直後は見た目に差がなくても、数年後に塗膜が剥がれる原因となることがあります。
そのため、下塗りは塗装工程の中でも特に重要な作業です。

街の屋根やさんに寄せられる相談で多いのが、「塗装して数年なのに雨漏りが起きた」というケースです。
その多くは、写真のように縁切り作業やタスペーサーの差し込みを行わずに塗装したことが原因となっています。
屋根塗装では、屋根裏に入り込んだ雨水の排出や、屋根裏と外気の温度差で生じる結露を防ぐために、スレートの端部には隙間が必要です。
塗装を行うと塗料でその隙間が埋まってしまうため、従来ではカッターで加工して縁切りを行っていましたが、この施工方法だとスレートを傷つけたり塗装面を傷める可能性があるため、近年ではタスペーサーを差し込む方法が主流となっています。
これにより、ローラーで塗料をたっぷり塗っても自然に隙間が確保され、塗装後の雨漏りを防ぐことができます。
中塗り

縁切りを確実に行った後は、サーモアイSiを用いて中塗りと上塗りの二回塗りで仕上げます。
下塗り直後は塗装できないため、塗料ごとに定められた乾燥時間をしっかりと確保してから中塗りを行います。
今回使用した色は「クールダークグレー」です。
N様の希望で、既存の色に近く派手すぎない落ち着いた色を選びたいとのことでしたので、色見本をご確認いただき、この色に決定しました。

こちらは中塗りが完了した屋根の状態です。
塗装前と比べると、屋根面が見違えるほどきれいになったことが確認できます。
下塗りから中塗りへと乾燥時間を設けたのと同様に、上塗り前にも十分な乾燥時間を取ってから施工します。
極端に早く塗装工事が終了する場合は、乾燥時間が守られていない可能性があるため注意が必要です。
塗装工事には適切な乾燥時間が不可欠であり、早く終わることはほとんどありません。
上塗り

最後に仕上げの上塗りを行います。
中塗りと上塗りには同じ塗料を使用しますが、塗膜に十分な厚みを持たせるため、二回塗りが基本。
中塗りと上塗りの二回で、スレートを守る塗膜をしっかり形成することができます。
職人が塗り漏れがないよう確認しながら、ローラーで丁寧に塗装を行います。
こうして塗装工事も無事に完了しました。
完工

相模原市南区桜台のN様邸で行った棟板金交換工事と屋根塗装工事が無事に完了しました。
最初は、普段目にしない棟板金の下地が腐食した写真を見て不安を抱えていたN様も、施工後の屋根を確認されて安心されたようです。
担当者も、N様が満足されている様子を見て安心しました。
今回の棟板金交換工事では、プラスチック樹脂製の貫板を使用し、屋根塗装には日本ペイントの遮熱型塗料「サーモアイSi」、色はクールダークグレーを採用しました。
この度は施工をご依頼いただき、誠にありがとうございました。
記事内に記載されている金額は2025年11月13日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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