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鎌倉市植木にて青緑瓦の棟が強風により倒壊した為に屋根葺き替え工事を行いました
【施工前】
【施工後】
施工内容屋根葺き替え
築年数40年
平米数57.4㎡
施工期間5日
使用材料コロニアルクァッド 色:(アイリッシュグリーン)
費用137.3万円
保証8年
ハウスメーカー地元工務店




【お問い合わせのきっかけ】
担当:新海
屋根の一番高いところ、屋根面と屋根面がぶつかり合う所に必ず設置されている「棟」。雨が降ったり強風の影響からお住まいを一番初めに守ってくれる所ですので、どんな屋根材の棟でもメンテナンスが必要です。
鎌倉市植木にお住まいのM様よりその棟が強風の影響でどうやら崩れてしまった、庭先に瓦も落ちているので屋根の点検調査をしてほしいとご相談を頂きました。
さっそく現地調査にお伺いし屋根に上がってみますと、すぐに崩れてしまった棟の様子が目に入りました。M様邸は築40年以上経過しており、今まで屋根のメンテナンスはした記憶がないとの事でしたがその影響は今回の棟の倒壊以外にも屋根全体に見受けられました。瓦を捲り下地の様子を確認しますとルーフィング(防水紙)の劣化や、瓦を引っ掛ける為に設置してある瓦桟も釘で固定はされてはおりますが指でつかむとグラグラと動いてしまう状態です。室内には雨漏りしておりませんでしたが、確実に見えない所で雨漏りが始まっておりました。
今回は築年数の事もあり、また修繕するとしても重い瓦は使いたくないとの事、また予算の関係もあり軽量セメント瓦である化粧スレートにて屋根葺き替え工事を行う運びとなりました。同時に軒の高さが出てしまい既存の雨樋では雨水を受け止めきれなくなる事も考慮し雨樋も同時に交換する事となりました。
今回の葺き替え工事で使用する屋根材の化粧スレートはケイミュー「コロニアルクァッド」です。経年で表面の塗膜が必ず劣化してしまうので、ある程度の年数が来ましたら塗装でのメンテナンスは必要ですが、M様邸の先々の事を考えると候補の一番手となりました。既存の瓦よりも軽く、お住まいにかかる負担を軽くしたい事と、予算、また先々何年お住まいになりたいかを全て満たしたのが今回はケイミューのコロニアルクァッドとなりました。
私たち、街の屋根やさんでは新型コロナウィルス感染拡大防止の為、ソーシャルディスタンスやこまめな消毒、マスク着用の徹底に努めておりますのでご安心ください。
鎌倉市植木にお住まいのM様よりその棟が強風の影響でどうやら崩れてしまった、庭先に瓦も落ちているので屋根の点検調査をしてほしいとご相談を頂きました。
さっそく現地調査にお伺いし屋根に上がってみますと、すぐに崩れてしまった棟の様子が目に入りました。M様邸は築40年以上経過しており、今まで屋根のメンテナンスはした記憶がないとの事でしたがその影響は今回の棟の倒壊以外にも屋根全体に見受けられました。瓦を捲り下地の様子を確認しますとルーフィング(防水紙)の劣化や、瓦を引っ掛ける為に設置してある瓦桟も釘で固定はされてはおりますが指でつかむとグラグラと動いてしまう状態です。室内には雨漏りしておりませんでしたが、確実に見えない所で雨漏りが始まっておりました。
今回は築年数の事もあり、また修繕するとしても重い瓦は使いたくないとの事、また予算の関係もあり軽量セメント瓦である化粧スレートにて屋根葺き替え工事を行う運びとなりました。同時に軒の高さが出てしまい既存の雨樋では雨水を受け止めきれなくなる事も考慮し雨樋も同時に交換する事となりました。
今回の葺き替え工事で使用する屋根材の化粧スレートはケイミュー「コロニアルクァッド」です。経年で表面の塗膜が必ず劣化してしまうので、ある程度の年数が来ましたら塗装でのメンテナンスは必要ですが、M様邸の先々の事を考えると候補の一番手となりました。既存の瓦よりも軽く、お住まいにかかる負担を軽くしたい事と、予算、また先々何年お住まいになりたいかを全て満たしたのが今回はケイミューのコロニアルクァッドとなりました。
私たち、街の屋根やさんでは新型コロナウィルス感染拡大防止の為、ソーシャルディスタンスやこまめな消毒、マスク着用の徹底に努めておりますのでご安心ください。
担当:新海
【現地調査時の様子】
現地調査の為に屋根にあがりますとすぐに棟瓦が倒壊しなにやら養生のようなテープが貼られているのが確認できます。後で聞きました所知り合いの大工さんに倒壊が分かった直後に連絡をしたら屋根に上がって何かやってくれた、との事でこの様な状況になっているとは何もわからなかったそうです。
確かに私達も養生をし着工まで待って頂く事もございますが、瓦屋根の時は気を付けなければなりません。瓦屋根の修繕には瓦を再利用して下地から新しくする「葺き直し」と、今回行いました「葺き替え」がございます。養生を行うのはいいのですが、もし養生によく使います写真に見えます黒い防水テープ(ブチルテープ)を使用してしまうと、葺き直しを行うとなった際に大変です。
強い粘着力を持っておりますので養生に使う事も多いのですが、剥がす時に瓦に粘着面が残ってしまうのです。瓦屋根の養生はどんな工事にするかある程度方向性が固まった後にしましょう。
それでは棟が倒壊した原因を調査で特定致します。棟は葺き土の上に熨斗(のし)瓦や冠(かんむり)瓦を乗せ、化粧漆喰で側面を保護し最後に仕込んである銅線でそれらをまとめて固定します。あくまで銅線は有事の際に瓦が屋根から落下するのを防ぐ為のもので、棟瓦の固定を銅線に頼っているのではありません。土台にある葺き土と漆喰によって棟は保たれています。M様邸の倒壊していた棟瓦をよく見ますとまずその銅製が切れてなくなっている所が数か所ございました(写真左)。これが理由で庭先に倒壊した棟の一部の瓦が落下していたと推測できます。
もし銅線が機能していたならば、庭先に瓦は落下していなかったと思います。また、側面には葺き土を保護するために塗られている「漆喰」がありますが、ほぼ全ての棟で欠けたり割れたりし内部の葺き土が丸見えになっている様な状態です。これではここから雨水が入り込んでしまい棟が歪み、今回の様な倒壊を招いてしまいます。棟の漆喰がメンテナンスされていない事で棟が歪み、そこへ強風がぶつかり倒壊したと思われます。
切妻屋根で途中段が下がって棟が続く「棟違い」の屋根ほぼ全てに養生テープが貼られていますが、これではまったく意味がありません。隙間は出来たままです。
現地調査時にお伺いした時にM様は既に屋根全体の修繕をご検討されており、落下した瓦を見て重たい瓦以外の屋根を使いたいとのお話が既にございましたので、まず残った土を隙間に詰め持っていたガラ袋で熨斗瓦が丸見えだった所へ被せ、そこへ防水テープで養生をさせて頂きました。瓦は使用しないで全体の修繕をしたいとのお話になったからです。
これでしばらくの間は直接の雨水の侵入は防げるでしょう。ただし、養生はあくまでも工事までの為にするもので長い間もつものではありません。早急な工事が求められます。
棟がここまで傷んでしまっていると心配なのが、雨漏りです。室内天井へ染みがなくとも雨漏りが起きてしまっている屋根は多く調査してまいりました。倒壊している近くの桟瓦を数枚めくり下地の状態や瓦を引っ掛ける瓦桟と呼ばれる木材が雨水を吸っていないか確認してみますと、既に雨水が相当前から侵入している様子が窺えました。瓦桟には白カビが出来ており、グラグラと動いてしまうほど傷んでしまっていました。
また、今でいうルーフィングの役目として杉皮、トントン葺きとも呼ばれる薄く裂いた板を重ねて防水紙の代わりとして使用してありましたが、それらも雨水の影響と経年劣化でパリパリ割れてしまっており、防水紙としても役目を果たせていませんでした。色々確認していますと既に杉皮が割れて昔の屋根の野地板によく使われていたバラ板の隙間が見えてしまっています。室内への雨漏りがなかったのが不思議なくらいです。それでは施工の様子です。
【施工開始、瓦撤去作業】
まずは既存の青緑瓦を全て清掃しながら撤去作業致します。重たい瓦を全て人力で持ち上げて下ろしますのでとても手間と時間がかかる作業となります。またM様邸の野地板は傷んでいる所が多く負荷を分散させながらでないと野地板を突き破り室内天井へ落ちてしまうと想像できるほどでしたので、負荷を分散するためにあらかじめ構造用合板を屋根に置いてその上を移動する様に致しました。調査時に確認できなかった箇所にも野地板が腐食し室内側へ落ちている箇所もございました(写真右)。
【野地板重ね張り】
不陸、垂木や野地板が雨水を吸った影響で棟から軒先まで平らではなくなっている箇所が多少見受けられましたが、今回はM様のご希望で予算を抑え雨漏りしないように葺き替え工事をとのお話がありましたので通常どおりそのまま野地板を重ね張り致しました。あまりにも下地に不陸が出ていると仕上がった時に棟が波打ったように見えてしまうので、気になる様でしたら垂木の補強で不陸調整をしてから野地板を張ると見栄えも良くなります。
【防水紙の敷設】
野地板を張った後は、軒先からルーフィングを転がすように敷設してゆきます。軒先から棟まで重ね代を十分にとりながらルーフィングを何列も敷設致します。
棟まで来ましたらM様邸は切妻屋根ですので反対側に折返し、最後に棟部分に真物(まもの)を被せ雨仕舞をしておきます。
【軒先やケラバ水切り等の板金役物の設置】
ルーフィングの敷設がきちんとしていれば、雨漏りしているお住まいでも雨漏りしなくなります。それほどルーフィングは重要な役目を担っています。その後は軒先や切妻屋根の妻側に設置する水切りと呼ばれる役物をルーフィング敷設とほぼ同時に行っておきます。雨水が建物内部へ入り込まないようにしてくれるガルバリウム鋼板製の役物です。
軒先やケラバには破風板が設置されておりますので、その破風板が雨水を吸わないように水切りを設置しておきます。
【コロニアルクァッド葺き】
役物の設置さ終わった後はコロニアルクァッドを葺き始めます。ケラバに滑り込ませ葺き始めます。化粧スレート用の釘で固定し途中二列目三列目にはステンレス製の雪止め金具を設置致します。屋根の色は綺麗なアイリッシュグリーンですので、雪止めもそれと似た同系統の物で統一しておきます。化粧スレート一枚の幅は91㎝あり、釘を4箇所野地板に向けて打ち固定致します。
孔は開いてしまいますが、改質アスファルトルーフィングが釘穴廻りに食いついてくれますので問題ございません。
化粧スレートは軽量屋根材に分類されますが、持ってみると案外重量があります。それをどうやって加工、切断するかといいますと写真左にありますシングルカッターと呼ばれる工具で使用します。ハンドル部を持ち上げて、化粧スレートを左側からシングルカッターに差し込み、少し勢いをつけて押し切りますと、綺麗に切断できます。
M様邸はシンプルな切妻屋根ですので斜めに切断する箇所はなく縦にのみ切断し使用致しました。勾配もきついわけではないので、葺き始めるとあまり時間がかからず屋根全体へ綺麗にコロニアルクァッドが葺かれてゆきます。
M様邸の屋根の納めで心配だったのが、棟違いになっている箇所です。段が下がったところへ棟ができますので屋根の上に外壁ができます。
その屋根と外壁の取合い部から雨漏りする事がよくございますので、写真の様に棟違いと捨て谷と呼ばれる水切り板金を設置したところは念の為にシーリングを打っておきます。雨水が流れ落ちるように計算して職人さんがシーリングを打ってくれています。打ってはいけない所へシーリングを打ちますと、何かあり屋根材の裏側へ雨水が回ってしまった時、本来であればそのまま雨樋が設置されている軒先まで流れるようになっておりますが、打ってはいけない間違ったシーリングが施されてしまいますと屋根材の裏で雨水が滞留し、そこから雨漏りしてしまいますのでシーリングを理由もなく打つ様な事は致しません。
【棟納め】
屋根全体にコロニアルクァッドを葺き終えたら、屋根の一番高いところでお住まいを守ってくれる棟を設置致します。防腐処理された杉板を屋根面にそれぞれ一本ずつ設置してゆき、釘で野地板に固定致します。その後屋根と同色のガルバリウム鋼板製棟板金を被せ側面からSUSビスで固定致します。また、棟板金の重なりには写真右の様にシーリングを打ち雨水が内部へ入り込まないように処理致します。
よく台風シーズンになると板金が飛んだ、釘が浮いているとご相談を頂く事が多いのですが棟板金もメンテナンスしなければ今写真でご覧頂いております貫板が腐食し釘が浮きやすくなります。そこへ強風がぶつかると、棟板金はまだ錆も出ていなくしっかりしているように見えても内部が腐食している事で釘で棟板金が固定できなくなり、飛散してしまうのです。葺き替え工事やカバー工事を行ったとしても定期的なメンテナンスが必要です。街の屋根やさんにはその準備がございますのでご安心ください。
【瓦屋根からスレート屋根への葺き替え工事完了】
棟違い部や捨て谷部へ最後に屋根と同色に合わせたシーリングを打って雨仕舞はきちんと仕上がっております。また、捨て谷を固定する為に使用したビスにはパッキンがついており雨水が入り込まないような造りになっておりますので安心です。
鎌倉市植木M様邸の屋根葺き替え工事が無事竣工となりました。お色もカタログを十分に吟味してお選び頂きM様には大変満足頂けた工事となりました。
今回M様邸の屋根葺き替え工事に使用した屋根材はケイミューさんのコロニアルクァッドです。軽量セメント瓦とも呼ばれ多くのお住まいに今も使用されている商品となります。
どうしても経年で表面の塗膜・コーティングが薄れてくると苔やカビなどの汚れの繁殖を許してしまうので10年前後、立地や環境によってはそれよりも早く塗装でのメンテナンスが必要になる屋根材ですが、トータルバランスは優秀な屋根材です。また、コロニアルクァッドは他の屋根材と比べお選び頂けるお色が多いのも特徴で、12色からお選び頂けますので色選びも楽しい屋根材となります。
この度はご利用頂きまして誠にありがとうございました。
【施工後、ドローンによる全体撮影を実施】
こちらは調査時にはご近隣様に許可を得られなかった為に飛ばせなかったドローンを、施工後に許可を得て撮影した時の様子です。街の屋根やさんでは施工完了時に写真にて施工中の様子や工事完了時の仕上がりを確認頂いております。それでも屋根上で撮影した写真よりも、ドローンにより全体が撮影した写真の方がより分かりやすい事もあり、大変好評です。我が家の屋根がこんなに綺麗になったと言われる事がほとんどです。
街の屋根やさんでは定期点検や現地調査時にドローンを使う事もございます。今後も定期点検でお邪魔させて頂きますので宜しくお願い致します。
記事内に記載されている金額は2022年01月14日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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工事を行ったM様のご感想をご紹介いたします
M様のアンケート
【工事前】

【工事後】

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