屋根がパミールだと指摘されたら?パミール屋根に葺き替え工事がオススメな理由を解説

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屋根がパミールだと指摘されたら?パミール屋根に葺き替え工事がオススメな理由を解説

更新日:2024年08月07日

 屋根がパミールだと診断を受けた場合、なるべく早めの対処が必要となります。
 
 パミールは屋根材として重大な問題を抱えており、一般的なスレートのメンテナンスをしてはいけないとされています。
 
 かといって放置をしていると、屋根の耐久性にはかなり深刻な問題が発生しますので、どのような工事がパミールには必要なのか、実際の現地調査例も交えながら情報をお伝えしたいと思います!

パミール屋根のメンテナンス方法解説

パミールとはどんな屋根材?

 パミールはノンアスベストを特徴としているスレート屋根材です。
 
 当時、アスベストを使用した屋根材が法律で禁止され始めたことで、それまでアスベストを含んでいたスレートの代替となる製品として登場しました。

 ただ、パミールを始めとしたこの頃のノンアスベスト屋根材の製品は長期間の使用に対する検証が不十分であったため、耐久性に問題を抱えているため現在では製造も中止されています(-_-; 
 
 それぞれのメーカーで似たような問題を抱えるノンアスベスト屋根材があり、
・ニチハ:「パミール」
・クボタ(現ケイミュー):「コロニアルNEO」
・松下電工:レサス

などが代表的な屋根材として挙げられます。

パミールに発生する特徴的な症状とは?

 パミールでは主に層間剥離や釘の腐食などの問題が発生することが判明しています。
 これらの問題は他のスレート材には見られないため、特に注意が必要です。

パミールの層間剥離
 
 層間剥離で危険なのは、欠片や屋根材自体が崩れて落下してくる可能性があることです(-_-; 
 
 屋根材の不調や被害はいずれ雨漏りにも繋がるリスクが高いため、適切な工事で問題を解決することが求められます。
 症状の危険性や解決方法はこの後でもご紹介いたします。

パミールの見分け方は?

 パミールを見分ける方法は屋根の形状に注目することです。
 
 パミールの屋根は独特の凸凹の形状をしており、凸と凹の幅が等間隔になっているのが特徴です。 
 このデザインは、他のスレート屋根とは異なり、パミール特有のものとなるため、業者が見分けるのは容易と言えます(^▽^)/

パミールには見分方が存在します
 
 また、屋根材をずらすと「パミール」と書かれていることもありますので、屋根の一部を確認することで判断することも可能です!
 
 現在使用されている一般的なスレートは屋根の下端がギザギザの形状をしていることが多いです。

コロニアルクァッドの形状

パミール屋根に塗装をしてはいけない理由

 パミールも分類としてはスレートになりますが、耐久性維持を目的として行われる屋根塗装の意味がないことに注意してください(-_-; 
 
 パミールは層間剥離が起こりやすく、スレートの層が剥がれ落ちることで屋根材が脆くなっているとご説明しましたが、この症状は塗装によって表面を紫外線や雨水の影響から守ったとしても自然に発生してしまうため、耐久性の維持には全く貢献できないのです。 
 また、塗装をしても釘の腐食や釘頭の欠落を防ぐことはできないため、構造的な問題を解決するためには、塗装以外の方法を検討する必要があります。

屋根塗装
 
 ではその解決方法をご提案させていただいた、実際のパミール屋根の調査の事例をご紹介したいと思います(^▽^)/

屋根がボロボロになっていると言われた

パミール屋根

 相模原市にお住まいのお客様より、屋根がボロボロになっていると近所の方に指摘を受けたので、状態を見て欲しいとお問い合わせをいただき、現地調査にお伺いしてきました。

 屋根材にはニチハという会社が昔製造していたパミールという屋根材が使われていました。

ニチハのパミールで葺かれた屋根でした

剥離した屋根

 パミールは1996年から2008年に販売されていたノンアスベスト屋根材で、ニチハ以外の大手メーカーも同様のノンアスベスト製品を販売していました。

 

 しかし、パミールは剥離などの不具合が顕著に出てしまい、特に層間剥離(ミルフィーユ状)の問題が指摘されています(;´・ω・)

 そのため、築20年以上経過した場合、パミール屋根材は大きなかけらが落下する危険性があり、他のメーカーの同様の不具合と比較しても特に問題が多かったとされています。

 

パミールは葺き替えがおすすめです

パミールの劣化

 今回の屋根材でも問題の層間剥離が顕著に発生していました。

 この状態になったパミールを修復することができるかどうかと聞かれることが時折ありますが、結論としては復旧はできません。

 

 素材そのものの問題なので、根本解決を目指すのであれば葺き替えをおすすめすることになります。

 カバー工事も可能ですが、あまりおすすめはしていません。

 パミールは植物由来の繊維質を混ぜ込んでいるため、他のスレートと比べて湿気を含みやすいという特徴があります。

 

 カバー工事は下地となった屋根を完璧に密封する工事ではないので、カバー工事後にカバーされたパミールはずっと結露などを繰り返すことになります。

 

 屋根の寿命を短くすることにつながるため、パミールへのカバーはあまりしないほうが無難です。

 

 屋根のことでお困りごとがあれば、調査・見積を無料で対応しておりますので、なんでもお気軽にお問合せください。

 

パミール屋根には葺き替えがオススメ

 ここまでご紹介してきたように、パミール問題への解決策としての最適なリフォームは葺き替え工事となります!
 
 葺き替え工事とは既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を設置するリフォームです。
 屋根全体を新しくすることができますので、パミール特有の層間剥離や釘の腐食といった問題を根本から解決することができるんです(^▽^)/

葺き替えの途中
 
 また、葺き替えはカバー工法と比較して費用が高くなることがデメリットとして扱われますが、パミールに限っては少し違います。
 
 ノンアスベスト素材であるパミールの処分費はアスベストを含む屋根材よりも安く済むため、コスト面でも葺き替えを選択するメリットがあるんです。
 
 カバー工法でのリフォームもいずれは葺き替えが必要となり、その際には2重の屋根の分の処分費が必要となります。
 ですので、せっかくなら処分費が安いパミールだけの段階で葺き替えてしまう方が、長期的に見ても経済的負担を軽くできる可能性が高いです(*^^)v

葺き替えなら現在の主流はガルバリウム鋼板

 葺き替えに使用する屋根材としては、耐久性が高く軽量な金属屋根材がおすすめです!
 
 ガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板などの金属屋根材は、その軽量さから住宅の耐震性を向上させ、錆びにくいという特徴も相まって長期間にわたって安心して使用することができます。

ガルバリウム鋼板の屋根
 
 葺き替え工事の流れなどはこちらからぜひご確認ください。
 

◆パミールにも塗装を進めてくる業者には要注意

 知識の乏しい業者によって、パミールへの塗装を行ってしまうケースも報告されています(-_-; 
 
 ですので、リフォームを検討する際は屋根材の知識や工事方法の提案、そして施工の実績が豊富な専門の業者を選び、しっかりと打ち合わせを行いながら最適なプランを進めることが重要です。
 
 私たち街の屋根やさんでは塗装・葺き替え・カバー工法・棟板金交換を始め、各種屋根材ごとに必要となるメンテナンスの対応ができますので、お住い診断をする際には総合的な判断から必要な工事のご提案・お見積もり作成をさせていただきます!
 
 点検からお見積もり作成まで無料ですので、ぜひご活用くださいね!
 
 また、屋根のリフォームを行うなら外壁塗装なども合わせて行うと総合的なコストを安くすることができます!

 記事内に記載されている金額は2024年08月07日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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