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屋根材の役割と種類、今後のメンテナンス方法について知りましょう
皆さんが屋根のリフォームを検討しているときに一番考えているのは何でしょうか?私たち街の屋根やさんがご相談をいただく内容として多いのは「屋根材の特徴」や「費用面」に関してです。10年に一度程度のリフォームやメンテナンスは決して安くは住まず家計にも大きく響きますよね?もちろんリフォーム方法やメンテナンスの施工方法等でも費用は異なるのですが、根本は屋根材によりけりです。そこで今回は住まいに多く使用されている屋根材の種類と特徴、そしてメンテナンス方法・コストに関してまとめてご紹介したいと思います。
1.屋根材の役割と屋根の仕組み
そもそも皆さんは屋根材がどのような役割を果たしているのかご存じでしょうか?「雨漏りを防ぐため」はほとんど間違いではありません。しかし屋根材ですべての雨水を防いでいるわけではなく、室内へ雨水が浸入しないのは下葺き材にあたる防水紙があるためです。屋根材はほとんどの雨水を防ぎ防水紙の劣化を防ぐこと、そして見栄えをよくするために設置されているのです。屋根材は非常に重要な役割を果たしていますが、メンテナンス時には防水紙の機能性や耐久性に着目する必要があるということも頭に入れておきましょう。
2.瓦屋根
昔から親しまれてきた瓦屋根ですが、現在新築で使われる機会が少なくなりました。その原因は瓦屋根自体の重さです。屋根が重いと重心が上に移動するため建物全体の揺れが大きくなります。地震の多い近年ではできるだけ軽い屋根材へ変更する動きが多くみられます。
しかし瓦屋根は実は非常に優秀なんです。粘土瓦は吸水性が低いため定期的な塗装は必要なく、漆喰や瓦のずれを修正してあげることで、半永久的に使用できるともいわれています。
メンテナンスは10年程度で漆喰の詰め直し補修。20年程度で瓦のずれや棟取り直し工事、25~30年程度で防水紙が劣化してしまうため、葺き直し工事・葺き替え工事を検討する必要があります。
導入コストは高いですが塗装メンテナンスが不要な分、長い目で見ればお手頃な屋根材とも言えます。
(セメント瓦・モニエル瓦は瓦屋根よりもイニシャルコストが低いですが塗装メンテナンスが必須ですのでご注意ください)
メリット
瓦屋根最大のメリットはやはり耐用年数が長く、メンテナンスも少ないことです。また、粘土瓦は吸水性の低さ以外にも、断熱性や防音性に優れており瓦屋根のお住まいでは快適に過ごすことができます。見た目は重厚感のある仕上がりになります。
デメリット
重量があるため、他の屋根材に比べると耐震性は劣ってしまいます。台風などの強風時には瓦がずれる、落下してしまうといった被害も多く発生していますが現在は瓦一枚一枚を固定する方法もあります。
3.スレート屋根
近年最も多く使用されているのが化粧スレートやカラーベストと呼ばれる屋根材です。セメントを主な材料にし厚さ約5㎜にギュッと圧縮することで高い耐久性を持ちます。しかし吸水性が高く耐久性を維持するためには10年に1回塗装メンテナンスが欠かせません。スレート屋根材のメリットはカラーバリエーションが豊富なこと(どの住宅にも合わせやすい)、そして新規屋根材をかぶせる屋根カバー工法が可能なことです。既存屋根材を撤去する必要のない屋根カバー工法は施工費用のカット、工期の短縮を図ることも可能です。
塗装メンテナンスは足場と飛散防止用ネットが必要不可欠ですので、サイクルコストを抑えるために外壁塗装を同時に実施していくことがおススメです。屋根材の薄さから塗装を行うと屋根材間の隙間を塞ぎ、毛細管現象による雨漏りを起こしてしまう可能性があります。そのような事態を防ぐためにタスペーサーの設置か縁切りを必ず行うようにしましょう。
メリット
安価でカラーバリエーションが豊富なため、お住まいの雰囲気やご希望に合った屋根にすることができます。また、瓦屋根に比べて屋根全体が軽いので耐震性も高い屋根材です。
デメリット
軽量な分、ヒビが入りやすく強風時の飛来物がぶつかった衝撃で割れてしまうという被害が多くあります。先ほどもご紹介した通り塗装によるメンテナンスが必須で、怠ると苔やカビ、藻が発生します。
4.金属屋根
ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板が注目されている今、新築やリフォームで使用されることの多い金属屋根は、従来のトタンやブリキと較べ遥かに錆びにくく長寿命を誇ります。高耐久といえど表面が傷むことで発生する可能性のある【錆】は金属屋根材の寿命を短くさせてしまいますので、スレート屋根同様定期的な塗装メンテナンスを検討していく必要があります。
金属屋根材のメリットは非常に薄く軽いことです。住宅への負担が少ないことからスレート屋根材へ屋根カバー工法を行うことも可能です。
メリット
かつて金属屋根の主流だったトタン屋根は工事費用が安く、カラーも豊富です。ガルバリウム鋼板は金属の大敵である錆に強いことの他にも、耐火性や耐用年数の長さも魅力です。
デメリット
トタン屋根は断熱性や防音性の低さや、錆びやすいことから耐用年数の短さがデメリットです。ガルバリウム鋼板は、トタンよりは防音性が高いですが、他の屋根材に比べると劣ります。
5.アスファルトシングル
日本では見かけることが少ないのですがアメリカではシェア率No.1のアスファルトシングルもオススメ屋根材です。下葺き材の防水紙に似た特徴を持ち、曲面への施工が可能な他、カッター等で切断することも可能な為、DIYで補修することもできるのです。メンテナンスは塗装や屋根カバー工法が挙げられますが、柔らかい性質から屋根材が強風で剥がれてしまうというケースもあるので台風後のチェック・補修を心がけましょう。また油性塗料を使用すると屋根材が溶けてしまうため、水性塗料しか使用できません。
メリット
シート状で軽量なため耐震性に優れています。柔らかく加工しやすいので複雑な形をした屋根のお住まいにおすすめです。
デメリット
日本ではまだ施工実績が少ないため、対応している業者を選ぶことが必要です。表面の石の落下、苔が発生といった劣化症状があります。
6.機能別に比較
▼耐震性
1.金属
とても軽いので家屋への負担が少なく、耐震性に優れています。
2.アスファルトシングル
薄いシート状のため、軽いです。
3.スレート
金属屋根に比べると重いですが、比較的軽い屋根材です。
4.瓦
瓦屋根は重たいのがデメリットで、家屋への負担も大きいです。
▼耐久性
1.瓦
歴史的建造物で当時使用された瓦が現在も使用されているほど耐久性に優れています。
2.金属(ガルバリウム鋼板)
トタンやブリキは錆びやすく耐久性が低いですが、ガルバリウム鋼板は長寿命です。
3.スレート
10年ほどで塗装が必要です。
▼防水性
1.金属
特にガルバリウム鋼板は防水性に優れています。
2.スレート
屋根材が重なる部分に隙間があるため、そこから雨水が侵入しやすいです。
3.瓦
暴風で瓦がずれると雨が侵入してしまいます。
▼遮熱性
1.瓦
断熱性が高いのが特徴です。
2.金属
かつての金属屋根は熱伝導率が高かったのですが、現在は遮熱性に優れた金属屋根が登場しています。
3.スレート
屋根裏に熱が篭りやすいです。
▼防音性
1.瓦
雨音が気にならないほど防音性が高いです。
2.スレート
雨が強い日は雨音がしますが、外の雑音はほとんど気にならない程度です。
3.金属
やはり雨音が気になってしまうのがデメリットです。
7.屋根材に関するまとめ
今回は代表的な屋根材をご紹介しましたが細かく分類すればまだまだあります。屋根材を選ぶうえで大事なのは、その屋根材の特徴がどのようなものであるのか、また今後長く使用するためにどのようなメンテナンスを行うべきなのかを把握することです。費用や施工方法に関しては使用する屋根材によっても異なりますので、私たち街の屋根やさんにお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2020年12月08日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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