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瓦の種類によってメンテナンス方法が変わること、ご存じでしたか?
昔から親しまれ使われている瓦ですが実は種類が多いこと、ご存じでしたか?厳密にいえば薄いセメント質のスレートも「スレート瓦」と呼ばれていますが、今回は和風住宅に使用されているような瓦の種類について少しご紹介したいと思います。中には塗装が必要な瓦もございますので、お住まいにはどの瓦が使用されているのかを確認の上メンテナンスに臨みましょう。
1.和瓦・洋瓦
瓦の中でも代表的なのはやはり昔から住宅に使用されている和瓦でしょう。陶器瓦ともいわれますが主原料は粘土で高温で焼くことで吸水性が低く高い強度の瓦を形成することができます。焼成する際に手を加えず蒸し焼きにし炭素膜を形成させる瓦が「いぶし瓦」、焼成する際に釉薬をかけ色付けしている瓦が「釉薬瓦」と呼ばれます。銀色の瓦は見分けがつきにくいのですがいぶし瓦の場合は裏面も内部もすべて銀色に仕上がるのに対し釉薬瓦は見える部分だけ、表面のみの色付けですので剥がしてみると一目瞭然です。瓦の端が赤い色に見える、欠けた部分が赤いなどはすべて釉薬瓦です。
またいぶし瓦は徐々に色あせを起こします。これは劣化しているのではなく色が変化する「経年変化」と呼ばれる現象で瓦ごとに褪せ方が違うのです。
釉薬瓦はというとカラーバリエーションが豊富な為、今でも多く使用されています。特に一時期流行った青色の瓦は「青緑(せいろく)」と名付けられるほど人気で鮮やかな色です。その豊富なバリエーションは洋風住宅とも相性が良いということで、S形・F形など欧州を漂わせる瓦の形状も増加しました。ちなみに和瓦はJ形と呼ばれその立派な重厚感は高い人気を誇ります。
J形・F形・S形
和瓦、洋瓦はJ形、F形、S形とも呼ばれます。それぞれ形やデザインだけでなく機能性にも特徴があります。
・J形
瓦と聞いてみなさんがイメージされる一般的な形です。ゆるやかなカーブが特徴の日本の伝統的な和瓦です。JapanのJをとってJ形と呼ばれています。J形の特徴であるカーブは保温性や通気性を高める働きをしており、高性能な屋根材です。冬は寒く、夏は湿度の高い日本にぴったりな屋根材といえます。またJ形は雨や雪の滑りが良く、屋根に溜めさせないので雪や雨がお家にかける負担が少なくなります。
・F形
表面が平な瓦で、平板瓦と呼ばれています。FlatのFから名付けられたという説と、フランスの瓦を参考にしたのでF形という説があります。表面が平なので、J形やS形に比べてシャープな印象を与えます。太陽光パネルの設置をお考えの方は、他の瓦よりも平面なF形をお勧めします。
・S形
J形よりも大きく波打って丸みを帯びている洋瓦です。SpanishのSからS形と呼ばれます。その名の通り、洋風のお家によく合います。カラーバリエーションは豊富ですが、オレンジ色を見かけることが多いです。J形同様、瓦のカーブが保温性と通気性に優れているので、日本の気候に適した瓦です。
2.セメント瓦
瓦よりも安価に仕上げられるということで約40年ほど前に販売されたのがセメント瓦・コンクリート瓦です。セメント等を型に入れて固めることで同じサイズ、同じ形の綺麗な瓦が形成できました。乾式コンクリートと較べると小口の部分がまっすぐ綺麗です。しかし粘土瓦と較べ耐久性が高く屋根塗装メンテナンスが必要不可欠となったのです。導入コストやメンテナンスコストを考えると経済的にメリットがない、ということで現在はほとんどのセメント瓦が廃盤になっています。
そのため瓦の割れに対して補修が必要な際は在庫があるかの確認をし、無ければ板金や代替瓦での差し替え、広範囲にわたる破損は葺き替え工事を余儀なくされます。
3.乾式コンクリート瓦
セメント瓦と同時期に流行った瓦です。セメント瓦と較べると小口がデコボコしているのが大きな特徴です。
こちらも塗装が必要という特徴は一緒ですが、表面に特殊な加工をされています。乾式コンクリートで有名な瓦というとモニエル・スカンジア・パラマウントですが、瓦の表面に着色料とセメントを混ぜた塗料が塗られ、さらに塗膜が劣化しないようクリヤー塗装が施されています。この膜は「スラリー層」と呼ばれるのですが、塗料の密着性が悪くすぐにはがれてしまうといったトラブルが多発してしまいました。現在はスラリー層に密着する下塗り塗料や十分な高圧洗浄の知識があるため、施工実績が多い屋根業者に任せれば問題はないと思いますが、すでに築年数が経過していること、瓦の劣化がみられることを考慮したうえで葺き替え工事を施工されるお住まいが増えてきています。費用に関して不安がある、塗装が可能か見てほしいといったメンテナンスに関してお悩みがございましたら私たち街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。
4.樹脂繊維混入軽量セメント瓦
聞きなれない瓦の種類ではありますが、セメント瓦でありながら塗り替えの必要がないといわれている代表的な瓦にKMEWのROOGA(雅・鉄平)が挙げられます。
ROOGAは和瓦と同じ厚み約25㎜あるにも関わらず、重さは和瓦の1/2と非常に軽量です。そのため耐震性にも優れていながら大人がハンマーでたたいても割れない強固さを持っています。また屋根というと防水紙の寿命を迎えれば雨漏りを起こしてしまうため、いかに屋根材が雨風を防げるのかが問題になるのですが、ジョイント部分と防水堤で浸水を防ぐことで屋根内部に雨水がなるべく入らない構造になっています。
そして一番の特徴がROOGAを施工できるのはKMEWが認めた施工店だけという事です。正しい施工方法を知ると認定された業者のみが施工できるため、この時点ですでに高い信頼がありますよね。費用は高いのですが長く安心して過ごせる住宅のことを考えると、決して無駄な費用にはなりませんし、塗装の必要がない・割れない・十分な雨仕舞を考えるとその価値が確実にあります。
5.瓦の種類に関するまとめ
瓦の種類は様々です。また地震の多い日本では従来よりもより堅強に瓦を固定する施工方法に改良されているため、昔の「地震で落ちる」イメージとは違うかと思います。セメント瓦・乾式コンクリート瓦だけ塗装の必要性がありますので今後のメンテナンスをどうすべきかをしっかり考えましょう。また耐久性さえ優れている瓦も定期点検は必要です。漆喰の剥がれや棟の崩れがないかをこまめに確認し、築年数に応じたメンテナンスをしっかり検討していきましょう。
記事内に記載されている金額は2020年09月02日時点での費用となります。
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