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破風板の役割と補修回数を減らすためのメンテナンス方法をご紹介
お住まいのリフォームにあたって「ここって何て説明すれば良いの?」と思う部位があると思います。インターネットで調べてみても「あれ?呼び方違う」という事も…
私たち街の屋根やさんへお問い合わせをする際には「雨漏りが」「台風で破損」等状況を話していただければ調査時に原因を特定し説明をさせていただくのですが、あらかじめその部位を知りメンテナンス方法を知っておきたいという方は非常に多いと思います。
今回は鼻隠しと混同しやすい破風板についてご紹介したいと思います。なぜ破風板の由来は?補修方法は?等今後の生活にも役立つ情報を書いていきたいと思いますので是非ご覧ください。
破風板とは?
名前を聞いてもピンとこない破風板ですが、まず板状のものであろうとはわかりますね。続いて破風ですが、これは建築用語で「建物の妻側」を指しています。建物には妻側と平側があるのですが、もともとは建物の長辺が平側、短辺が妻側とされていました。
平側は屋根面が向かっていますので雨樋が設置されており、雨樋を取り付ける部分が破風板と紛らわしい『鼻隠し』です。では妻側はというと屋根の側面にあたりますので流れる雨水もなく雨樋も必要ありません。しかし風の影響で屋根面が被害を受けないよう側面をカバーする必要があります。そこで破風板と取り付け保護しているのです。
雨樋がある部分が鼻隠し、無い部分が破風板というと「我が家には破風板がない?」と思う方もいらっしゃるでしょう。寄棟屋根や方形屋根のように全周雨樋が設置されている屋根形状には破風板が存在しません。対して切妻や片流れ屋根には必ず破風板が存在するという事を覚えておきましょう。
破風板の役割
お住まいの妻側にある破風に取り付けられている板が破風板です。破風板にはお住まいにとって重要な役割がありますので、しっかりメンテナンスを行いましょう。
・風を分散させて耐風性を向上させる
お住まいには上、横、下の様々な方向から風が当たります。お住まいは、柱や外壁の力によって上からの風にはとても強いのですが、下から吹き上げる風には弱いです。そのため、破風板を取り付けることで、屋根を吹き上げるような下からの風を分散することができます。
・雨の侵入を防ぐ
台風後、雨漏りに関するお問い合わせを多くいただきます。台風は横から雨が当たりますので、屋根と外壁の結合部分から雨水が侵入していることが雨漏りの原因としてよくあります。破風板を設置することで横からお住まいにあたる雨を分散させ、屋根と外壁の部分に直接当たらないようにするという役割があります。また、屋根裏への雨の侵入も防いでいます。
・美観の向上
破風板には、屋根裏を隠すという役割もあります。屋根には垂木や野地板、防水紙などさまざまな部材があります。破風板がないとこれらが外から丸見えの状態になります。
・防火性
屋根裏は防火対策がほとんどされていません。破風板があることで屋根裏や屋根などが燃えるのを防ぎます。少し前までは木材の破風板が一般的でしたが、現在は不燃素材の破風板があります。
破風板が劣化する原因は?
皆さんのお住まいの破風板の素材はなんでしょうか?恐らくひと昔前の住宅であれば木質系がほとんどです。現在建売物件や新築住宅で使用されているのは窯業系もしくは金属系でしょう。木質系、木材を使用されているお住まいの方であれば何が原因で劣化してしまうのかわかるのではないでしょうか?
まず1つ目は雨水です。木材の場合は顕著ですが、雨水を吸い込むことで割れや腐食を引き起こしやすい為塗膜での保護が欠かせません。しかし破風板といえば住宅の端に設置されており、2階建てであればなおさら足場の仮設なしではメンテナンスもできません。そのため屋根塗装・外壁塗装時に塗装するのですが、木材の塗膜ははがれやすい為頻繁な補修が必要になってしまいます。気づけば腐食していたという方も少なくないかと思います。
2つ目は風です。風の吹き込みを防ぐ破風板は当然風の影響も受けやすくなります。新築時は釘で留められていることの多い破風板ですが、徐々に抜け強風で一気に剥がれてしまうということもあります。少しでも浮きやずれが確認できる場合は早急にビス止め補強を行うことが大切です。
劣化しにくい窯業系・金属系も定期的な塗装や補強メンテナンスは必要不可欠です。特に金属は錆びにくいガルバリウム鋼板を使用していることがほとんどですが、錆びにくい=錆びないではありません。一度でも錆が発生してしまえばそこから拡大する可能性もありますのでしっかり塗装で保護してあげましょう。
破風板を補修するお薦めのメンテナンス方法
破風板は上述した通り足場なしでの補修はほとんどのケースで出来ません。そのためまずはメンテナンス回数を減らすためのメンテナンスが最も得策です。
例えば木材の場合どうしても塗り替えが必要になってしまいます。塗膜が劣化し剥がれれば塗り直す、この作業を繰り返し行う方であれば問題ありませんが、費用も時間もかかってしまいます。この場合はガルバリウム鋼板での破風板カバーがお薦めです。既存の破風板に対してガルバリウム鋼板で覆うように施工すれば木材部分の劣化を防ぐことができます。またガルバリウム鋼板は錆びにくい為メンテナンス回数を極端に減らすことができます。ただ錆びる前の塗装はしっかり行いましょう。
窯業系・金属系の場合も基本的には変わりませんが、木材よりも塗膜が剥がれにくい仕様です。せっかくであれば高耐久の塗料で長く保護できるよう塗料の選定を行うのも一つの手でしょう。窯業系破風板には目地がありますので、コーキングを打設し雨水や風の吹き込みを最小限に抑えるようしっかりした施工を行いましょう。
まとめ
普段の生活の中では重要視されていない破風板ですが、実は近隣住民からも良く見える位置にあります。せっかく綺麗な住宅でも破風板が汚れていたり、腐食していたりするとやはり見栄えを損なってしまいます。また実際に破損してしまえば雨水が吹き込み、屋根が剥がれるリスクも高くなってしまいます。屋根や外壁のメンテナンスを行うのであれば破風板や鼻隠しといった付帯部も確認し、できるだけメンテナンス回数が少ないメンテナンスを行うようにしていきましょう。私たち街の屋根やさんでは屋根だけでなく、破風板や雨樋等の補修、塗装メンテナンスもご提案させていただけるので、ぜひ無料点検をご活用ください。
記事内に記載されている金額は2021年02月04日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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