HOME > ブログ > 屋根に通気穴(換気設備)を設ける意味と空気の循環を行うことで.....
屋根に通気穴(換気設備)を設ける意味と空気の循環を行うことで得るメリットを知りましょう
最近耳にすることが多い「高気密高断熱住宅」。隙間をなくすことで以前の住宅よりも断熱性に優れた仕様の住宅を指しますが、完全な密閉状態にするとどのような事が起こるかご存じでしょうか?すぐに思いつくこととすれば、空気の循環が出来ず汚れた空気内で生活をしなければならなくなることではないでしょうか?
空気の循環を含め気密性による問題を解決するには、高気密と言えど通気・換気は必ず必要となります。それは雨漏りを確実に防ぎたい屋根にも同じことが言えます。特に屋根は暖められ上昇する空気が集まるポイントで、外部との温度差により結露が生じたり高温が続くあまり木材が乾燥し強度が低下したりと、実は問題が起こりやすい部分です。そこで今回は屋根の換気を行うためにも作るべき空気の通り道(空気穴)についてご紹介したいと思います。住宅を見渡した時に「なぜここに穴が…?」と不安を感じる方も多いでしょう。しかしその空気穴の役割を知っていれば心配も解消されますので是非知識としてお役立てください。
屋根の空気穴として活躍している部位
・棟
屋根の頂部にあたる棟ですが頂上にあるため、熱をもった空気が最も集まりやすい部分です。そのため換気棟と呼ばれる換気設備を取り付けることで、空気を逃がし屋根裏の換気・通気が実現します。屋根の頂部に穴を開ける必要がありますが特殊な構造と正しい施工で、雨水は入らず内部からの熱を逃がすことが可能です。
・軒天
屋根の端にもあたる軒の裏側の為、無関係のようにも感じられる軒天ですが、有孔ボードや換気口から空気を入れ屋根裏内の循環を行う役割を持ちます。空気の入り口にはなりますが出口は上方に設けた方が効率的なので、棟や妻壁に換気口を取り入れる併用がオススメです。
・妻壁
意匠性の向上としてお洒落な換気口を取り付けられていることも多いですが、こちらも屋根裏の換気には非常に有効です。多くは対極にある2方向の妻壁に換気口を設け、空気の出入をスムーズにしていますが、もちろん軒や棟の換気口とセットで使用することで、高い換気性・通気性を確保することができます。
換気設備導入をオススメする住宅
上記代表的な屋根の換気に関してご紹介しましたが、これらを導入することで心配していたポイントが解消できるお住まいと、あまり効果を感じられないお住まいははっきり分かれます。端的に言えば住宅の構造次第ということですが、ひと昔前の住宅は高気密高断熱の仕様ではありません。木枠のサッシ等は隙間もできやすい為隙間風も生じ、通気性という観点では考える必要がありません。だからこそ主要な柱が雨漏りや湿気で水分を帯びても早い段階で乾燥させることができ、腐食までは至りません。築100年を超える古民家は全て通気性と頑丈な柱があわさることで成り立っていると言えます。
対して近年建てられている住宅は気密性に差異はあるものの、隙間をなくし断熱性を向上させる仕様が多いです。そのため熱がこもる、小屋裏やロフトが異様に暑い等の悩みを抱えているお客様に関しては、一度換気に関して見直してみるのも良いかもしれません。上記でもご紹介しましたが、現状1箇所のみしか換気設備がないお住まいは追加設置することで高い換気性能を発揮できますので、住宅の形状や状態に合わせて検討していきましょう。
換気設備によって問題点が生じることも
現代の住宅にとって空気の通り道『空気穴』が必要だという事は十分ご理解いただけたかと思います。しかしこの通気・換気設備を設けることでかえって不安点・疑問点が生じることもありますので、調査で見る現状やいただく質問に合わせてご紹介したいと思います。
① 換気設備から雨漏りは起きないの?
こちら非常に多い質問です。特に棟は最も雨水が当たる場所ですので、雨漏りを危惧し換気棟を取り付けていないというお住まいも非常に多い様に感じられます。
しかし正しい施工さえしていれば雨漏りを起こすことは無い為ご安心ください。逆に誤った施工をしていれば、換気棟がない屋根でも雨漏りを起こしてしまうということも合わせて覚えておきましょう。
② 本当に効果はあるの?
使用・併用する換気設備によって異なりますが、室内の循環性能としては非常に高い効果があります。しかも設置費用自体はかかるものの、運用自体は電気代もかからない為非常にエコです。更に夏の厚さを和らげたい、冬の寒さを緩和したいという方は遮熱・断熱塗料での屋根・外壁塗装を行う事で更に快適な室内が実現できます。
③ 換気設備はあるのに効果があるように感じられない
イレギュラーなケースではありますが以前調査にお伺いしたお住まいで、換気棟があるにも関わらず換気用の隙間が無かったということがありました。換気棟を一度外したからこそ気づいた話ですが施工で換気口を開けることを忘れていたのか、雨漏りを心配したのか、換気棟の役割が果たされていなかったのです。その後私たち街の屋根やさんで換気口を開け、換気棟を取り付け直したところかなり改善したというケースもありました。これは珍しい事だと思いますが、あまりに効果が感じられないという場合は、換気設備が役割を果たしているのかを確認することも重要だと考えています。
まとめ
今回は近代住宅に欠かせない屋根の空気穴・換気についてご紹介しました。普段意識が向くところではないかと思いますが、換気は快適性を保つためにも欠かせません。上記でご紹介した換気設備に関しては設置後電気代がかかるものでもありませんので、信頼できる業者に相談し積極的に設置をしていくようにしていきましょう。私たち街の屋根やさんは、新型コロナウイルス対策を徹底の上、無料点検にお伺いいたしますのでご安心ください。
記事内に記載されている金額は2021年03月17日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
関連動画をチェック!
屋根の雪止め金具で落雪被害を防ぐ!【プロが解説!街の外壁塗装やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
あなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
外壁塗装を行った現場ブログ
外壁塗装を行った施工事例
お問い合わせフォーム
点検・調査・お見積りなど無料で承ります!お気軽にお問合せ下さい!
お電話でのお問い合わせは
通話料無料
0120-989-936
8時30分~20時まで受け付け中!