塗装下地の基本「プライマー」の役割と使用するタイミングをご紹介

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塗装下地の基本「プライマー」の役割と使用するタイミングをご紹介

更新日:2021年06月08日

 屋根にかかわらず外壁塗装でもそうですが、塗装の肝は下地調整です。下地を整えないとせっかくの仕上げ塗料も密着性が悪く剝がれやすくなってしまったり、塗装後にひび割れが目立つようになってしまったりと、綺麗な状態を長続きすることはできません。そのため仕上がりに関係ないように思われる下地調整が仕上がりに最も影響するといっても過言ではありません。

 下地調整にはシーリング材でひび割れを補修する状態改善と、屋根材の密着性を高め中塗り・上塗りを綺麗に仕上げる下塗りがありますが、今回は塗装下地の肝である下塗り、プライマーについてご紹介いたします。

屋根塗装の基本

プライマーとは?

 プライマーとは英語のprimary(最初の)が語源の通り、塗装の最初に塗る塗料を指します。役割としては屋根材の密着性を高める事がメインですが、下塗り塗料によっては表面を滑らかに仕上げる物、塗料の吸い込み止めを抑える等様々な役目を果たし、仕上がりを綺麗にしています。これらは下地材の状態と目的にあわせて使い分けていますが、プライマー以外にもシーラーやフィラーと呼ばれています。基本的にプライマーと呼ばれる下塗り塗料は密着性を高めることがメインになり、傷んでいない屋根材や金属屋根材の下塗りとして使用されることが多いです。

金属屋根塗装の下塗り

 ちなみにプライマーにも水性・油性がありますが、仕上げ塗料との組み合わせがありますので気にされることは無いかと思います。しかし水性・油性というだけで効力が異なりますので、頭に入れておいても損はありません。

 まず水性は浸透性が低く、吸い込み止めの効果としては弱い為下地が傷んでいる場合には物足りないかもしれません。その反面塗料独特の臭いはほとんどないため住宅が密集している地域や、DIYで使用される場合には水性がオススメです。

 屋根塗料で多く使用されている油性塗料は浸透性・密着性が高く乾燥も早い為作業効率に優れています。外壁塗装では水性塗料が使用されることが多いのですが、屋根塗装には油性塗料が使用されています。これは屋根塗装時の臭気が広範囲にわたり分散されるため、それほど迷惑になりにくいからです。もちろん周辺住宅へ配慮したいという方もいらっしゃいますので、塗料の臭気に関することについてはお気軽にご相談ください。

傷んだ屋根材 下塗りプライマー

プライマーだけでは綺麗に仕上がらない!

 塗装下地の一つとして知られる下塗りプライマーですが、当然工程の一つに過ぎませんのでプライマーを下塗りとして塗装しても綺麗には仕上がりません。

屋根塗装の欠け 高圧洗浄

 まずは高圧洗浄で屋根材に付着している長年の汚れ、塗膜劣化による苔・藻・カビ、旧塗膜を削り落とすように洗い流し素地を綺麗にする必要があります。乾燥後屋根材が白くなってしまうお住まいが見かけられますが、これは旧塗膜が剥がれた証拠、剥がれるという事は既に効力はなく屋根材の吸水が著しく進んでいる可能性も高いです。この場合は吸い込みが激しく仕上がりにムラが出来る可能性がありますので、プライマーではなくシーラーを下塗りに使用する等の工夫を行います。

 塗装前でひび割れが目立つようであればシーリング材での補修を行いますが、スレート全体が肉痩せしているような状態であれば、プライマーではなくフィラーで下地補強を行います。

スレートのひび割れ ひび割れ補修
このように下塗りは屋根材や状態に合わせて使い分けていく必要があるため、この下塗りプライマーを使えば良い!ということは一概に言えません。

プライマーは様々な場所で使われています

 屋根や外壁塗装ではシーラーやフィラーなど、素材の補修等を兼ねた塗料が使用される機会が多く、プライマーといえば金属屋根塗装の場合のみという印象です。しかし実際は接着力を高めるプライマーは様々な場所で使用されています。例えば防水工事の防水層を形成する準備として下地の密着力を高めたいとき、シーリング打ち替え工事で目地部分の密着力を向上させたい時などにも多用されています。
プライマーを使用することで下地と仕上げ塗料等との密着性は格段に向上しますので、仕上がりも耐久性も段違いです。DIY等で少しの塗り替えを行われている方も多いと思いますが、仕上げ塗料をどうするかというよりも、下地調整・プライマーと仕上げ塗料との相性等を考え直してみると、今まで気になっていた部分が綺麗に仕上がるかもしれませんよ。ウッドデッキ等浸透型塗料を使用する以外の機会ではプライマーは有効的なのでぜひ塗料の選定等も見直してみましょう。
防水プライマー シーリング前のプライマー

まとめ

 プライマーは仕上げ塗料と下地の密着性を高めるために使用される下塗り塗料です。水性と油性によって効果や臭気の感じ方も異なりますが、塗料との相性に合わせて使い分けていきましょう。スレート屋根材の塗り替え時は劣化していることがあるため、シーラーやフィラーを使用することも多いですが、金属屋根の塗り替え時は防錆機能のあるプライマーが多用されています。ほかにも防水工事やシーリング補修工事でもプライマーが使用されていることがありますので、DIYでの塗り替えを検討されている方も一度確認してみましょう。塗料や下塗りに関して気になる点がございましたらお気軽に私たち街の屋根やさんへご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2021年06月08日時点での費用となります。
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