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鼻隠しとは?役割や材質、混同されやすい破風板との違いついて解説!
鼻隠しをご存知でしょうか?なかなか聞き馴染みが無い言葉であると思いますが、多くのお住まいに設置され、重要な役割を果たしている部材です。
今回は、鼻隠しの設置場所を含めた基本知識、混同されやすい破風板との違いやよくある劣化症状とメンテナンス方法など鼻隠しについて詳しく解説させて頂きますので是非ご覧ください!
鼻隠しの基本知識
鼻隠しとは何ですか?
鼻隠しは、屋根工事や外壁塗装、防水工事において使用される重要な部材です。鼻隠しは、軒先に取り付けられた横板であり、垂木の先端部分の切り口を隠す役割を果たします。建築用語では、垂木の先端部分を「鼻先」と呼びますので、そのために鼻隠しと呼ばれています。鼻隠しの役割は、垂木の切り口から水分が浸入し腐食しないようにすることや、屋根の耐風性を強化することです。また、雨樋の下地としても重要な役割を果たします。
鼻隠しと破風板の違い
鼻隠しと良く混同されがちな部材が「破風板」です。
材質も役割も大きく変わりはありませんが、大きな違いとして雨樋(軒樋)が取り付けられている方は「鼻隠し」で取り付けられていない方が「破風板」と判断する事が出来ます。
鼻隠しの役割
では、鼻隠しはどの様な役割があるのでしょうか?
以下にまとめます。
屋根の耐風性を高める:
屋根は風の吹き下ろしには強く、下から吹き上げられる風には弱い性質があります。
その為、屋根の先端に破風板や鼻隠しの板を取り付けることで、吹き上げる風を分散させて屋根の耐風性を高めます。
浸水の防止:
鼻隠しは、建物内部に雨水が入るのを防ぐ役割も持っています。
台風などの強風時には雨が横から吹き付けることがありますが、鼻隠しは風と同様に雨も分散させることができ、屋根と外壁の接合部分に雨水が到達することを防ぎます。
屋根内部を隠し美観を高める:
鼻隠しを取り付ける事で、屋根の下地である野地板や垂木、そしてお住まいの構造を隠します。内部が見えてしまう事を防ぐことで美観を高める役割も果たしています。
雨樋の下地:
鼻隠しは、雨樋を取り付けるための下地材としての役割も果たしています。鼻隠しを通して、垂木まで長い釘やビスを打ち込むことで、固定力を強化しています。
また、垂木に打ち込むことができない場合でも、鼻隠しの表面や横に取り付ける方法など、さまざまな施工法があります。
主に横から吹き付ける雨風からお住まいを守り、美観の向上や雨樋の下地など重要な役割を果たしている事が分かります。
続いて、鼻隠しの材質についてご説明いたします。
鼻隠しの材質
以下は、鼻隠しに良く用いられる材質と特徴です。
木材:
築年数の古い建物では、破風や鼻隠しに木材が使用されています。しかし、木材は紫外線や風雨の影響を受けやすく、耐火性や耐久性にもやや劣るため、メンテナンスの頻度が高くなります。
窯業系サイディング:
最近では、外壁の窯業系サイディングと同じ材料で作られた板材がよく使われます。窯業系サイディングは耐久性があり、紫外線や風雨に強く、定期的なメンテナンスが少なくて済むため、人気があります。
ガルバリウム鋼板:
ガルバリウム鋼板は、外壁や屋根の材料として頻繁に使用されます。金属製であり、耐久性や耐火性に優れています。また、紫外線や風雨に対しても強いです。
モルタル仕上げ:
外壁がモルタルで仕上げられている場合、鼻隠しから軒天・破風までモルタルで統一された建物も存在します。モルタルは耐久性に優れ、火災や腐食から建物を保護します。モルタル仕上げは美観を重視する場合に選ばれることが多いです。
鼻隠しの劣化症状のポイント
続いて、鼻隠しの劣化症状のポイントをご紹介致します。
木材の腐食:
鼻隠しに木材が使用されている場合は風雨や紫外線の影響を受けやすいため、時間とともに腐食が進みます。木材の表面がひび割れたり、傷んだりすることで劣化が始まります。
錆びや腐食:
ガルバリウム鋼板などの金属製鼻隠しは、錆びや腐食が発生する可能性があります。特に雨水や湿気が長時間にわたって鼻隠しに留まる場合、金属の劣化が進むことがあります。
接合部の劣化:
鼻隠しは屋根との接合部分に取り付けられています。この接合部分が劣化すると、雨水が侵入しやすくなります。接合部のシーリングや防水処理が十分でない場合、劣化が進んでしまうことがあります。
塗装の劣化:
鼻隠しには塗装が施されることがあります。塗装が劣化すると、色あせや剥がれが生じ、鼻隠しの表面が保護されなくなります。特に直射日光や雨風にさらされる場合、塗装の劣化が進みやすくなります。
これらのポイントに留意し、定期的なメンテナンスと点検を行うことで、鼻隠しの劣化を予防することが長く安心してご使用いただくうえでも非常に重要です。
また、鼻隠しは雨樋の下地の役割があり、鼻隠しの劣化は雨樋の外れや歪みに繋がってしまいます。雨樋の排水が適切にされない事や、雨樋の落下事故が発生する事も考えられる為、そういった点でも注意が必要です。
続いて、定期的なメンテナンスについてご紹介致します。
鼻隠しのメンテナンス
DIYでのメンテナンスはオススメできません
鼻隠しのDIYでのメンテナンスはおススメ出来ません。
鼻隠しのメンテナンスは専門的な知識や技術を要するため、正しいメンテナンス方法や材料の選択、安全な作業手順など、専門家による実施が重要です。
間違ったメンテナンスは劣化の進行や損傷の原因となる可能性がある為、必ず専門業者へ相談しましょう。
鼻隠しのメンテナンス方法
鼻隠しのメンテナンスには以下のような方法があります。
塗装の補修:
鼻隠しの塗装が剥がれたり、劣化した場合には塗装の補修が必要です。適切な塗料を選び、塗装面をきれいに清掃した後に補修作業を行います。
木材の交換:
木材製の鼻隠しでは、腐食や傷みが進行する場合があります。劣化した木材は適切に交換することで、鼻隠しの機能と美観を保持します。
接合部の点検と補修:
鼻隠しは屋根との接合部分に取り付けられているため、接合部の点検と必要に応じた補修が重要です。シーリングの交換や防水処理の補修などを行い、雨水の浸入を防止します。
これらのメンテナンス作業は定期的に実施することで、鼻隠しの寿命を延ばし、建物を適切に保護することができます。専門業者に相談して、適切なメンテナンスプランを立てることをおすすめします。
鼻隠しとは?まとめ
ご紹介させて頂きました様に、鼻隠しは台風などによる横からの強い雨風からお住まいを守り、景観の向上や雨樋の下地などの重要な役割を担っております。
材質によってそれぞれ特徴も異なる為、新規の取り付けの際にはその点も留意する必要があります。
また、長く安心してご使用頂く為には、定期的な点検・メンテナンスが重要となります。
私達、街の屋根やさんは専門スタッフによる点検から最適なメンテナンス方法のご提案まで無料に承っております。
鼻隠しや、そこに取り付けられている雨樋の塗装・修理・交換工事など豊富な施工実績もございますので、安心してお問合せ下さい!
記事内に記載されている金額は2023年06月09日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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