「モニエル瓦」と「セメント瓦」の見分け方|それぞれの特徴や塗装方法の違いまで解説!

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「モニエル瓦」と「セメント瓦」の見分け方|それぞれの特徴や塗装方法の違いまで解説!

更新日:2024年11月12日

 屋根材はその種類によってもメンテナンス方法も変わりますが、その中でも「瓦屋根に塗装メンテンナンスは必要としない!」というイメージが強いと思います。

 確かに、粘土を焼成して造られる「粘土瓦」などの種類は塗装メンテナンスの必要は無く、単体で見ればメンテナンスフリーとも言える屋根材です!

 しかし、瓦屋根の中には塗装メンテナンスを必要とする「モニエル瓦・セメント瓦」という種類も存在する為、注意が必要です。

 また、2つの瓦は見た目が非常に似ている一方、その塗装方法を間違えてしまう事で施工不良を招く危険性もあります。

 そこで、この記事では「モニエル瓦」「セメント瓦」の見分け方と併せて、塗装メンテナンスを必要とする理由それぞれの特徴まで詳しい情報を解説いたします!

「モニエル瓦」と「セメント瓦」の見分け方|それぞれの特徴や塗装方法の違いまで解説!

「モニエル瓦」と「セメント瓦」とは?

モニエル瓦 セメント瓦

 モニエル瓦・セメント瓦は瓦の種類の中でも塗装メンテナンスが必要な瓦で、どちらもセメントを主原料としている瓦です。

 まず、セメント瓦はその名の通りセメントを主原料として製造される、スレートに厚みを持たせたような屋根材です。

 1940年頃に開発され、粘土瓦と比較して大量生産可能で価格が安かった事で、特に戦後の住宅需要を理由として全国で広く採用されました。

 一方、モニエル瓦はフランスのモニエル社が開発した技術を基に、セメントに砂利を混ぜたコンクリートを主成分として製造されます。

 1970年代に日本に導入され、特に1980年代に流行した「洋風のお住まい」にマッチした景観であることから人気を集めた屋根材です。

 

 一見して外観が似ているモニエル瓦・セメント瓦ですが、その製造方法や歴史に大きな違いがあります(^^)/

「モニエル瓦」「セメント瓦」に塗装メンテナンスが必要な理由

モニエル瓦の塗装メンテナンス

 モニエル瓦とセメント瓦が塗装メンテンナスを必要とする理由は、2つの瓦の原料にあります!

 塗装メンテナンスを必要としない粘土瓦はその名の通り「粘土」を使用していますが、2つの瓦の主原料はスレート(コロニアル・カラーベスト)と同様に「セメント」です!

 これらの瓦は本来防水性が低いため表面に塗装を施すことで防水機能を持たせていますが、経年劣化により塗装が劣化する事で徐々に保護機能の低下を招き、様々な悪影響を及ぼすようになります!

 モニエル瓦・セメント瓦屋根の塗膜による保護機能を健全に保つ為にも、定期的な塗装メンテナンスは必要不可欠です!

モニエル瓦・セメント瓦の塗膜の劣化による悪影響

苔の繁殖 割れ・欠け

 前述の通り、モニエル瓦・セメント瓦の塗膜の劣化は様々な悪影響を及ぼします(>_<)

 まず、瓦の表面に凹凸が生じて雨水の排水が滞りやすくなりますので、苔・カビが繁殖しやすい環境となります。
 美観の悪化はもちろん、苔は雨水を吸水・滞留させてしまう特徴を持っていますので屋根材の劣化がさらに促進してしまうリスクとなります!

 また、防水性の劣化による雨水の吸水は、瓦に含有されたるカルシウムの流出にも繋がります。

 瓦自体の強度が低下してひび割れ・剥がれ・欠けなどの損傷が発生しやすくなる原因となり、さらに一度低下した耐久性は新たに塗装を施しても完全には回復しません!

 モニエル瓦・セメント瓦の塗装メンテナンスは単なる美観の回復だけでは無く、瓦を長く安心してご使用いただく為にも必要不可欠です(^^)/

 約10年に一度を目安に点検を行い、必要に応じて塗装メンテナンスを行っていきましょうね(^^♪

モニエル瓦の現地調査事例をご紹介!

 以下は、海老名市国分北のお客様よりご依頼をいただいた、劣化が進行したモニエル瓦の現地調査の流れです!
 劣化が進行しているモニエル瓦は上っての調査も危険であることから、ドローンによる調査となりました。

 モニエル瓦をご使用されている方がおられましたら、ぜひご覧ください!

モニエル瓦屋根

 ⇒海老名市国分北にて劣化が進行したモニエル瓦の現地調査事例

モニエル瓦・セメント瓦の塗装方法の違い

 モニエル瓦・セメント瓦の塗装メンテナンスをご検討される上で非常に重要なのが、それぞれの塗装方法の違いです(>_<)

 まず、セメント瓦ですが、こちらは一般的な方法による塗装で問題ありません😊
 問題は、モニエル瓦の塗装です😥

モニエル瓦の高圧洗浄

 モニエル瓦の塗装では、表面の「スラリー層」と呼ばれる特殊な着色層への対処が最大の課題となります。

 この層は脆弱で塗料の付着を妨げるため、入念な高圧洗浄でスラリー層を除去するか、専用のスラリー強化プライマーを使用して強化する必要があります。

 2つの瓦の外観は非常に酷似している為「モニエル瓦をセメント瓦と間違えて塗装メンテナンスを行ってしまった…」という場合には、施工不良を招いてしまいます。

 モニエル瓦の塗装を依頼する場合には、上記の様な知識を豊富に持っている信頼できる施工業者・リフォーム会社へ対応を依頼されることが特に大切となります!

モニエル瓦とセメント瓦の見分け方

 前述の通り、モニエル瓦とセメント瓦の塗装を行う際の工法が大きく違う一方、その外見は大きく酷似しています😥

 そうした中、2つの屋根材を見分ける大きなポイントとなるのが、「小口部分」です。

モニエル瓦の小口 セメント瓦の小口

 画像の通りセメント瓦の小口部分は滑らかになっている一方で、モニエル瓦の小口部分は砂利が含有している事で凹凸のある仕上がりとなっています(#^^#)

 もちろん、肝心となるのは施工を依頼する業者がしっかりと2つを見分けて最適な塗装工事を行う事です!

 しかし、塗装業者によっては経験・実績不足から間違った診断・施工をしてしまうケースも残念ながら多いです(>_<)

 その為、塗装工事の失敗を防ぐ為にも事前にご自身で種類の違いを確認しておくこともおすすめです(^^♪

劣化が進行したモニエル瓦・セメント瓦屋根には「葺き替え工事」が必要です!

葺き替え工事の様子

 塗装メンテナンスは瓦の耐用年数を延ばす事が出来ますが、いつかはその寿命を迎えてしまいます(>_<)

 特に、モニエル瓦・セメント瓦を現在ご使用されている場合には、屋根材・屋根下地材である防水紙野地板も経年劣化が進行している可能性が非常に高い状態です。

 屋根の状態によっては塗り替えでは無く、「葺き替え工事」などの屋根リフォームが必要となりますので注意しましょう。

 また、葺き替え工事では新しい屋根材の選定が必要となりますが、人気を集めているのが金属屋根材「ガルバリウム鋼板屋根材」です

 重量のあるモニエル瓦・セメント瓦と比較して屋根材の中でも最軽量であることから、葺き替える事で地震発生時のお住まいの揺れを低減させる効果に期待できます(#^^#)

 モニエル瓦・セメント瓦のメンテナンスをご検討されている方がおられましたら、ぜひ選択肢の一つとしてお考え下さいね(^^♪

モニエル瓦・セメント瓦の調査・メンテナンスもお任せください!

 今回は、モニエル瓦・セメント瓦の見分け方をはじめ、それぞれの特徴やメンテナンスのポイント・注意点まで詳しくご紹介をさせて頂きました。

 私達、街の屋根やさんはモニエル瓦・セメント瓦の調査・塗装メンテナンスをはじめ、葺き替え工事による屋根リフォームの時せ液も豊富に持っております(^^)/

 専門スタッフによる点検~工事のご提案・お見積もりの作成・ご相談まで無料にて承っておりますので、

 「アパートのモニエル瓦屋根を初めて塗装したいと考えている!」
 「自宅の屋根にモニエル瓦・セメント瓦のどっちが使われているか分からない(>_<)」
 「屋根塗装・補修と併せて外壁塗装や防水工事も検討している!」

 といった、お悩み・ご要望をお持ちの方がおれましたら、お電話・メールにてぜひお気軽にご相談下さい(^^)/

 また、私達街の屋根やさんは今回ご紹介をさせていただいた、海老名市におきましても多くのお客様よりお問合せを頂いております。

 ⇒海老名市のお客様よりご相談いただいた「屋根工事」の事例やお客様の声

 上記も、ぜひご覧くださいね(^^♪

 

 記事内に記載されている金額は2024年11月12日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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