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横浜市緑区のビルでウレタン防水工事と目地シーリング補修を行い下階への雨漏りを改善
【施工前】
【施工後】
施工内容防水工事
築年数築26年


【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
雨漏りでお悩みなのは横浜市緑区の5階建てビルです。以前から上階から雨漏りがあるということで補修のご相談を頂きました。タイル外壁の鉄筋コンクリート(RC)造の建物ではどのような原因があるのか、またどのように補修を行っていくべきかをご紹介したいと思います。
担当:富田
【雨漏り箇所の特定】
5階建てのビルで雨漏りの被害を受けているのは1階です。上階のベランダ部分から漏れている事が確認できているようですので、早速2階のベランダを確認してみましょう。
鉄筋コンクリート(RC)造の特徴は?
集合住宅、マンションやビルに採用されている鉄筋コンクリート(RC)造ですが、今では戸建住宅にも取り入れられている事がある為ご紹介いたします。構造としては柱や梁部分に鉄筋を使用し、コンクリートを打ち込んだものをRC造と言います。鉄骨が引っ張り力に強く、圧縮に弱い特徴に対し、コンクリートは真逆の特徴を持っています。この2つを組み合わせることで、短所を補い合う関係になっています。また、鉄骨は水や酸素に触れることで錆びてしまいますので、コンクリートが鉄骨を覆って腐食を防ぎます。
ちなみに…
RC造とSRC造は何が違うの?
RC造は鉄筋ですが、SRC造は鉄骨鉄筋コンクリート造です。これはRC造の建物の骨組みにH型鋼等の鉄骨を使用して、柱や梁をボルトや溶接で接合している工法です。簡単に言うと、RC造の中心に鉄骨を組んでいる造りという事です。鉄骨にはしなやかさがありますので、耐久力と合わせて耐震性に優れています。
法定耐用年数は木造住宅の20年に対し、RC住宅は47年と長く、高層建築物に採用される構造という事が充分に分かりますね。法定耐用年数は建物の減価償却費を決める為に定められたもので、実際には100年以上持つとも言われていますし、木材を使用していないためシロアリ被害の心配もありません。
ではRC造での雨漏りの原因はなんでしょう。大きく分けて3種類です。
1.施工不良
コンクリートは現場で打設し固めていくのですが、工期の短縮を図り固まりきらない内に次の工程に進んでしまう事があります。下はまだ固まっていないため上部の重さに耐えきれず、クラックを発生し雨漏りの原因となります。→築年数と部分的な雨漏りということを考慮すると可能性は低いです。
2.コンクリートの経年劣化
コンクリートも頑丈ですが日本は地震大国です。大きな地震でも倒壊はしないものの。少しずつダメージは蓄積されてしまいます。その為ひび割れ等や亀裂を起こすと雨漏りの原因になってしまいます。→ベランダからの雨漏りといった特定的な被害ですのでこちらも可能性は低いです。
3.防水層の劣化
ベランダや屋上は雨水を防ぐ為に、アスファルト防水やウレタン塗膜防水で防水層が形成されています。どのような防水層を採用していても必ずいずれは経年劣化を起こします。すると雨水が入り込み雨漏りを起こしてしまいます。特に屋上防水・ベランダは住宅屋根のように傾斜(勾配)がそれほどついていませんので、雨水の排水が緩やかで防水層も傷みやすい傾向があります。今回は恐らく防水層の経年劣化が考えられます。
ベランダの排水穴には汚れが溜まっており、雨水が排出しきれない状態でした。このような状態は防水層を傷める原因にもなりますので、定期的な清掃を心がけていきましょう。
続いては外壁です。タイルを張っている外壁ですので、タイルの間にはモルタル目地、サッシとの間にはシーリング目地があります。どちらも隙間を作ってしまう事で水が内部に入り込み雨漏りを起こしてしまいます。特に、モルタル目地は衝撃が無い限りは問題は起きにくいのですが、シーリング材での目地は5年前後で徐々に硬化し、ひび割れ・亀裂・肉痩せを起こし隙間を作ってしまいます。
見ると分かりますが、目地部分が硬くボソボソと細かな穴が開いていました。これは既にシーリング材の寿命を迎えてしまっていますので、打替え補修が必要です。
サッシ横のタイルが割れてしまっていました。このようなひび割れも雨漏りの原因になってしまいます。雨水が入り込まないように定期的な補修、もしくは張替えを行いましょう。貼り替える場合は、一度周辺を斫り貼り直す必要がありますので施工範囲と費用がかかってしまいます。まとめてリフォームをしたいといった場合に張替えを検討しましょう。
外壁の目地は全体的に経年劣化が見られました。これではどこから雨漏りを起こしても仕方がありませんので、防水工事とともに目地打替え補修を行いましょう。タイル張りではないコンクリートには細かなクラックが見られました。この程度では雨漏りは起こしませんが、大きなひび割れ・亀裂が入っている場合はクラック補修を行っていきましょう。
【目地シール打替え工事】
まずは目地打替えです。既存の傷んでしまったシーリング材は剥がせるだけ剥がしとります。既存の上に打設するでも効果はありますが、いざ既存のシーリング材が剥がれてしまった時には、一緒に剥がれ落ちてしまいます。剥がせる部分は可能な限り剥がし、新たに打設していくようにしましょう。
シーリングを打設する場所には綺麗に仕上がるように、マスキングテープで養生をします。周りも汚さずにまっすぐに施工することが出来ます。
続いてはシーリング材がしっかりと密着するようにプライマーを塗っていきます。塗装の際にもプライマーは使用しますが、下地と使用材料によってプライマーの種類も異なります。プライマーを塗ったところからシーリング材を打設し、ヘラで表面を綺麗に仕上げていきます。もともとペースト状のシーリング材ですが、時間の経過と共に硬くなっていきます。しかし劣化するまではしっかりと弾性のある状態で目地を守り続けます。
マスキングテープを取ると隙間もなく綺麗に仕上がっていますね!
サッシ下やベランダ壁部分も隙間なくシーリングを打替え工事は完了です。
【ウレタン塗膜防水工事】
続いてはウレタン防水工事です。施工する場所は綺麗に清掃し、クラックや傷んでいる場所はコーキング材で補修し、プライマーで密着性を高めます。
防水工事にはシート防水やアスファルト防水等たくさんの種類がありますが、凹凸がある形状の場合は隙間なく施工できる塗膜防水が最適でしょう。
液体のウレタン樹脂を複数回塗り重ねるて厚みをつけることで防水層を形成していきます。防水工事の中でも比較的安価な方法ですので、多くの建物に採用されています。液体ですので、継ぎ目がなく非常に綺麗な仕上がりも特徴です。
ウレタン防水は太陽光によって傷んでしまいますので、必ず表面をトップコートで保護していきます。施工後は、5年前後でトップコートがひび割れてしまいますので、定期的な塗り替えを行い、防水層を保護していきましょう。
ウレタン塗膜防水完了です。隙間なく仕上げベランダからの雨漏りは解消しました。しばらく様子をみて雨漏りが改善したことを確認してから、雨漏り被害を受けた箇所の補修を行いましょう。
街の屋根やさんは、住宅はもちろんビルやマンション・アパートの雨漏り補修工事も承っております。放置していても改善することはありませんので、気づいた時点でしっかりと補修を行いましょう。費用や補修方法等、気になる事がありましたらお気軽にお問い合わせください。雨漏りの原因を特定し、最適なメンテナンスをご提案させて頂きます。
記事内に記載されている金額は2020年08月24日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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