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シーリング材とコーキング材って違うの?用途や種類を屋根工事のプロがご紹介します
シーリング材やコーキング材、どちらも屋根や外壁の防水や気密性を高めるために使われます。人によってシーリング材という人もいればコーキング材という人もいて、それぞれは同じものなのか?その違いはあるのか?そのような疑問をもっている方もいるのではないでしょうか?このページではシーリング材とコーキング材の違いや、種類、屋根リフォームにおけるシーリング材の用途などについてご紹介いたします。
シーリングとコーキングは何が違うの?
シーリング材もコーキング材も実は違いはありません。同じものを違う呼び名で呼んでいるだけです。日本工業規格ではシーリング材は「構造体や建材の目地や隙間に充填して防水性や気密性を高めるための材料」と定義されています。それに対してコーキングは、油性コーキング材として規定されており天然油脂や合成油脂、アルキド樹脂などの展色材と石綿や炭酸カルシウムなどの鉱物質充填剤を混ぜ合わせて作成したペースト状のものとしています。
また、コーキングは「隙間を埋める」といった意味があり、シーリングは「密閉する」という理由があることから建設現場ではシーリングもコーキングも同じ意味で使われています。このページでは便宜上、シーリングと表現してお話しさせていただきます。
シーリング材の用途とは
建材の隙間を埋めたり、防水に使われるシーリング材ですが、具体的にどんなところに使われているのかご紹介いたします。
サイディングなどの目地
外壁材のサイディングやALCパネルは一枚の板状の建材をつなぎ合わせて壁面を仕上げていきます。その外壁材同士の繋ぎ部分を「目地」といいますが、ここには気密性や防水性を高めるためにシーリング材を充填させます。外壁塗装を行うタイミングで目地補修も合わせて行うことが多いのですが、リーリングは10年以上経つと硬質化してひび割れを発生したり、痩せて隙間が発生するため定期的に交換する必要があります。
ちなみにシーリング材が目地に使われる理由は、気密性、防水性の向上はもちろん、建物自体が地震の揺れや気温の変化で伸縮することに追従できるように柔軟性が必要だからです。シーリング材は実際に触ってみるとゴムのような弾力があり、この弾性により建物の揺れや伸縮に対応しています。
接着剤としての用途
スレートが割れてしまった場合、シーリング材を使って補修するケースがあります。他にも棟板金のつなぎ目にもシーリングを充填させますが、これは接着剤としての処理に加え、内部への水分が入らないようにする防水の意味もあります。
屋内のキッチンや洗面所、お風呂などの水場
水を扱うバスタブやシンクの壁や床にはシーリング材を使って防水し、水分が壁面から内部に浸透するのを防いでいます。このように屋外でも屋内においてもシーリング材は様々な用途で使われていますが、実は用途によって使われるシーリング材の機能にも違いがあります。お風呂やキッチンにはお湯を使うので、耐水性だけでなく耐熱性にも優れたシリコン系のシーラリング材を使います。
雨漏りの補修や応急処置
雨漏りの原因はとなる雨水の侵入口を塞ぐためにシーリング材を使います。ちょっとした隙間や軽微なひび割れや穴でしたらシーリング材を充填して雨漏りを止めることができます。例えば板金の穴あきや釘穴の抜けた箇所、他にもサッシのシーリングの劣化などによる雨漏りなどがあります。これらの補修にシーリング材を使うことは、あくまで一時的な応急処置であり、本格的な補修工事は後程行う必要があります。
他にも多くの箇所でシーリング材は使われています
上で紹介しました用途以外にお住まいの中では色々な箇所でシーリング材は使われています。下屋と外壁の取り合いであったり、サッシと外壁の取り合い、笠木の防水や雨樋の接合部など用途は様々です。
シーリング材の種類
シーリング材は大きく分けてシリコン系(変成シリコン)、ウレタン系、アクリル系があります。そのかなでもサイディングの目地に使われるシーリング材は外壁塗装に合わせてシーリング材も打ち直すことから、外壁の塗装と一緒に塗装することを前提として塗装可能な変成シリコンのシーリングがお勧めです。また、屋外であることから紫外線や温度変化による劣化がしにくい耐用年数が長めというのもポイントです。
また、お風呂場などお湯を使う箇所には耐熱性のあるシリコン系が使われます。
シリコン系
耐久性がいことや紫外線に強い特徴があります。また、塗装ができるので外壁の目地に使われます。サイディングの目地だけでなく、ALCの目地やサッシ廻り、配管やダクト周辺などにも使われます。
ウレタン系
ALCのパネル目地やモルタルのひび割れ補修に使われます。弾性が高いことからクラック補修にも良く使われますが、紫外線に弱い特徴があり、サッシまわりなどには使われません。紫外線から守るために上から塗装をして使用するケースが多いです。他にもウレタン防水の下地処理にも使われます。
アクリル系
耐久性があまり高くないため、あまり外装リフォームでは使用されません。特徴として硬化すると弾性体になり湿気がある箇所でも施工できます。
シーリングの補修方法
シーリングの補修方法は2つあります。劣化症状に合った補修を行わないと、すぐに不具合が生じてしまいます。
・打ち替え
現在のシーリング材を全て取り除き、新たにシーリング材を充填する方法です。劣化したシーリング材を取り除くので、寿命が伸びます。外壁の目地などほとんどのシーリング補修には打ち替えを行うのが理想的です。一方で、手間がかかるので費用は高くなります。
・打ち増し
現在のシーリングの上に新しいシーリング材を重ねて補修する方法です。打ち替えのように劣化したシーリング材を取り除く手間がないので、打ち替えよりも費用は抑えられます。しかし、劣化したシーリングがそのまま残っているので、新しく充填したシーリング材とともに剥がれてしまってすぐに補修を行わなければならない可能性があります。窓のサッシ周りなどシーリング材を取り除くことができない場合に打ち増しを行います。
シーリングは非常に重要な部分ではありますが、とても傷みやすい部分でもあります。そのため定期的にメンテナンスをする必要があります。「メンテナンスが面倒でシーリングを長持ちさせたい」という方には、耐用年数の高いオートンイクシードがお勧めです。耐用年数15年以上と言われており、耐久性に優れています。
シーリング材の劣化症状
実はシーリングはお住まいの中でも劣化しやすい部分です。隙間を塞いで雨漏りを防ぐという重要な役割を持っているため、定期的なメンテナンスが欠かせません。シーリング材に下記のような劣化サインが現れたら早めの補修を行いましょう。
・ひび割れ
紫外線によるダメージや建物の揺れに追従できない場合に発生します。シーリングに細かいヒビや線が入っている状態です。軽度な劣化症状ですので、この段階で補修を行えば雨漏りの心配はありません。
・破断
ひび割れを長い間放置してしまうと、ヒビが広がって最終的にシーリング材が割れてしまう、剥がれてしまうといった症状が起きてしまいます。シーリング材が劣化した部分から青い下地が見えてしまうことがあり、この場合雨水も入り込んでしまいますので早めの補修をしましょう。
・肉痩せ
シーリング材の厚みがなくなり薄くなる症状です。シーリング材に含まれている可塑剤が溶け出してしまうことが原因です。シーリングが薄くなってしまうと、雨漏りのリスクも高くなります。
シーリング材を使ったDIYはお勧めできない?
ホームセンターにいくとシーリング材は多くの種類が売られております。実際に家のひび割れなどのちょっとした補修を自分で修理してみようと意気込んでみたが、うまくいかずに街の屋根やさんにお問い合わせをいただくケースがあります。DIYが最近ブームになっているため、インターネットなどでも「自分でできる」といった文句でいかにも簡単に直すことができそうな印象があります。しかし、お住まいの事はなななか難しく、傍目ではシーリング材を埋めて治ったと思っても、逆に水分を引き込んで悪化させてしまったなんてこともあります。特に梯子が必要な屋根の上などは落下の危険がありお勧めできません。
私達街の屋根やさんではお住まいの無料点検を実施しており、お住まいの状況からどのような工事が最適かご提案させていただきます。また、工事が必要な場合は費用のお見積りも無料でお作りいたしますので、長く安心してお過ごしいただくためにも屋根の専門家である街の屋根やさんにお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年05月21日時点での費用となります。
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