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寺院の雨漏り、屋根修理などで知っておきたいポイント6選
街の屋根やさんにおいて、その対象となる建物は様々です。一般的なお住まいだけでなく工場や倉庫、商業施設など大型の建物もあります。また、今回ご紹介します寺院など伝統的な屋根の工事などについても、使われている屋根材が茅葺きや檜皮葺(ひわだぶき)、柿葺(こけらぶき)など特殊な工法が必要でない場合は施工が可能です。
多くの寺院では瓦や金属などが使われているので、まずは現地調査を行い最適な工事をご提案させていただきます。このページでは寺院に使われる屋根の種類や施工方法についてご紹介いたします。
寺院に見られる屋根の形状
寺院といっても特別な形状であるよりも、一般的なお住まいに使われている形状と同じ場合が多いです。中でも多いのは入母屋(いりもや)で、郊外の瓦屋根によく見られる形状です。他には切妻(きりつま)や寄棟(よせむね)といったものがあり、これに当てはまらないケースは特殊な形状なため、どのような施工が最適か事前にしっかりとした調査を行う必要があります。
ちなみにき入母屋とは寄棟の屋根の上に切妻が組み合わさった形状になっており、この複雑な景観から格式のある屋根の形状と言われています。
切妻は屋根の2つの面が付き合わさった形状で、この中でもシンプル形状といえます。寄棟は4つの面が付き合わさったもので、寺院で多く見られますが神社にはあまり使われることがないようです。
基本的な形状として神社には切妻、寺院は入母屋が多いと言われています。
寺院で使われる屋根材
まずは瓦が挙げられます。日本でも伝統的な屋根材で多くの寺院に使われています。瓦は粘土を焼いたものですので陶器瓦とも言われます。特徴として、重量感がありどっしりと落ち着いた雰囲気があることから多くの寺院に使われています。瓦は重量があるため、その分梁や柱などは太く丈夫な材を使う必要がありますが、そのりっぱな柱や梁などを見せることも建物の格式の高さを感じさせます。
他にも金属屋根材が使われますが、その中でも素晴らしい景観を演出するのが銅板屋根です。一般住宅にあまり使われない金属ですが、銅板は非常に耐久性が高く、施工してから年月が経つことで緑錆という緑がかった錆が見られるようになります。この緑錆が美しく雅な印象を与えます。また、軽量な屋根材ですので地震の揺れに強く様々な利点があるのもこの銅板屋根の特徴です。
檜の皮である檜皮(ひわだ)を使った檜皮葺きの屋根もありますが、こちらはとても歴史がある工法で瓦が日本に伝来する前は檜皮葺きの屋根が主流だったそうです。とても格式の高い工法で、国宝や重要文化財に指定される寺院にもよく見られます。
寺院の屋根に使われる漆喰
屋根といえば屋根材をまず思い浮かべると思いますが、多くの寺院では漆喰が使われています。漆喰は10年以上経っていると劣化が始まり、最初は変色、さらに時間が経つとひび割れや剥がれなどに発展していきます。特に棟部分に使われる漆喰が剥がれると、中の土が出土して棟自体が歪んだり、最終的には崩れるといった問題にまで発展します。寺院に使われている屋根材は瓦や金属などでとても長持ちするものですが、漆喰は10年程度で定期的なメンテナンスをする必要があります。
寺院の屋根に見られるトラブル
寺院といっても一般的なお住まいと同様の屋根のトラブルが挙げられます。多いのは雨漏りで、その原因は多岐に渡ります。雨漏りといえば屋根からと思われますが、屋根からだけでなく壁や柱など雨仕舞が不十分であったり経年によって穴が空いたりすることで雨漏りを引き起こします。寺社仏閣においては雨漏りさせると木部を傷めるだけでなく、御神体や法仏などにまで被害が及ぶ危険があります。
他にも屋根材の剥がれや破損、漆喰の劣化、板金外れなどがあります。
施工には足場が必要になります
屋根の工事は高所作業になりますので、殆どの場合は足場を設置しての工事になります。足場を仮設することで高所であっても安全かつ効率よく作業を行うことができます。また、施工中はホコリなどが周囲に飛散しますので、防止するために足場にメッシュシートを取り付けます。
雨漏りを防ぐ寺院の屋根の反り
寺院の屋根は一般的な瓦屋根の住宅と違い、大きく反るようなデザインであることが多いです。実は、この独特な形状によって雨漏りが発生しにくいという特徴を持っているのです。
・急勾配であることのメリット
寺院の瓦屋根は上部の角度が急で、軒先になるほど緩くなっていきます。急勾配になると雨水は屋根上で滞留せずに勢いよく地面へ流れるため、雨漏りが発生しにくくなっています。格式の高さを感じさせるデザイン面に加え、雨漏りにも強い構造となっているのです。
・屋根勾配の重要性
実は屋根の勾配は一般的な住宅にも密接に関わっている重要な要素です。使用する屋根材によって必要な勾配数は決まっており、例としてスレート屋根は3寸以上、そして瓦屋根は4寸以上が最低限必要になります。
瓦屋根にスレートよりも急な勾配が必要な理由として、寺院の瓦屋根と同様に雨漏りを発生しにくくするためというものがあります。他の屋根材に比べて厚みのある瓦は、重ね合わせていくと勾配が緩くなってしまいます。そのためある程度勾配をきつくしておかないと、雨漏りのリスクが高まってしまいます。
急勾配のメリットをご紹介しましたが、もちろんデメリットも存在します。屋根材と勾配の関係性について詳細に解説しているページがありますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
【屋根の専門家が教えます、屋根の勾配(角度)と屋根材の関係】
工事をする上で入念な現地調査が必要です
街の屋根やさんでは無料にて建物の現地調査を行い、必要な工事のご提案やお見積書の作成もすべて無料で承っております。ご注意いただきたいこととして、寺院の建物は特殊な場合もありますし、なにより歴史のある古い建物などの場合もあるためご自分で屋根に上って状態をみることはおすすめしません。転落野危険があること。そして、専門家でなければ不具合を問題と判断することもできない場合も多いということが理由に挙げられます。
私達、街の屋根やさんは屋根専門です。寺社仏閣などの屋根についてもお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年11月12日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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漆喰工事を行った施工事例


- 施工内容
- 棟瓦取り直し
- 築年数
- 42年
- 使用材料
- 南蛮漆喰シルガード(黒)
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