棟板金の「浮き」の原因となる下地貫板の劣化｜「棟板金」が訪問業者のターゲットとなりやすいのはなぜ？

　現在、訪問業者によるトラブルが増加傾向にありますが、街の屋根やさんでも「屋根の異常を訪問業者に指摘された…」というご相談をよくいただく事が多いです。

　その中でも、非常に多いのが「棟板金の浮き」を指摘されるケースです！
　なぜ、棟板金は訪問業者のターゲットとなりやすいのでしょうか(・・?

　また、棟板金の役割や場所、「浮き」が生じてしまう原因をご存じない方も多いのではないでしょうか。

　そこで、この記事では棟板金の場所・役割から訪問業者のターゲットとなりやすい理由、棟板金や固定釘の「浮き」の原因まで詳しい情報を解説いたします！

棟板金が訪問業者に狙われやすい理由｜場所・役割とは？

　まず、棟板金はスレート屋根などの屋根材同士の合わさり部である、「棟」部分に被せる様に設置される板金を指します😊

　屋根の棟に生じる「隙間」から雨水が浸水してしまう事を防ぎ、さらに屋根材を固定する大切な役割を担っています(^^)/

　棟板金が訪問業者に狙われやすい理由は様々ですが、その中でも大きな要因となっているのが「トラブルを生じさせやすい特性」です！

　屋根の頂点など比較的高い位置に設置されることから、特に強風による影響を受けやすく屋根の中でも浮き・捲れ・飛散被害のリスクが大きい場所です。

　その為、「近くで屋根工事をしていたらお宅の屋根の棟板金が浮いているのが見えた…」と、トラブルが多い棟板金を理由として屋根の上の調査を迫る事例が増えてきていると考えられます。

　ですが、実際に屋根の異常を確認する為には、よっぽどの事態でもない限りご近所で行われた工事現場からでは困難です(>_<)

　全てという訳ではありませんが、訪問業者の中には悪徳業者が多い事も事実です！

　まずは一度お引き取り頂き、実績・知識共に豊富な信頼できる施工業者・リフォーム会社へ点検を依頼されることがおすすめです(^^)/

貫板下地の劣化が棟板金・固定釘（ビス）の「浮き」に繋がる理由

　それでは、訪問業者に指摘を受ける事の多い「棟板金や固定釘（ビス）の浮きの原因」は、どこにあるのでしょうか(・・?

　棟板金や固定釘の浮きが浮いてしまう要因は気温の変化・ビスの錆付きなど様々ですが、その中でも大きな原因が「貫板下地の劣化」です！

　貫板は棟板金の固定先・土台として大きな役割を担っていますが、その一方で劣化・腐食固定力の低下を招きます😰

　固定力の低下は固定釘・棟板金の浮きを招き、そこに台風などによって生じた強風が吹きこむ事で飛散・捲れなどの大きな被害が発生してしまうリスクとなります(>_<)

　棟板金の耐用年数は約15～25年程度と言われています。
　上記の様な被害を未然に防ぐ為にも、屋根材と併せて定期的なメンテナンスでしっかりと対策していく必要があります。

　また、板金部分はガルバリウム鋼板などの耐久性に優れた金属素材が使用される一方、貫板には「木製」の素材が使用されていることが一般的です。

　木材は水分に弱く吸水による腐食・劣化が進行しやすい事から、タフモックなどの水分に強い「樹脂製貫板」へ交換される事もおすすめです！

訪問業者に指摘を受けられたお住まいの現地調査の様子

　次に、実際に訪問業者に棟板金の指摘を受けられたお住まいの現地調査の流れをご紹介いたします。

　海老名市中新田にお住まいのお客様より、近所で新築工事をしている業者の人から、屋根の笠木が浮いているので見てもらった方がいいと声をかけられたので、状態を確認して欲しいとお問合せをいただき、現地調査にお伺いしてきました。

　屋根の笠木（かさぎ）というと、棟板金のことを指します(^^)/
　棟板金と呼ぶことの方が多いので、笠木と呼んでいるケースは珍しいなぁという印象です。

　屋根・棟板金と言えば、詐欺業者が良く使う手口のキーワードなので心配になりますが、今回は本当に近所で工事をしていた方のお話とのことなので、信ぴょう性はありそうです

　たまに、全然関係ないのにそこの現場で工事している者です。と、偽って声をかけてくる詐欺業者もいるので、本当に気を付けてください。。。

指摘を受けた棟板金を隅々までドローンでチェックします

　ちょっと登るのが大変な屋根だったので、便利アイテムのドローンを使って空撮で点検を行いました(^^)/

　中には全く登ることができない屋根もありますが、ドローンを使えばこの通りハッキリと屋根の状態を点検することができます！
　見た感じでは特に異常は見受けられません。

嘘の指摘にご注意ください

　今回は恐らくですが、日の当たり方で棟板金の下が写真のように影になっている状態を、遠くから見たときに外れかかっているように見えてしまったことが指摘の原因ではないかと結論付けました。

　屋根の異常はよっぽどでないとわかりにくく、お隣で工事しててやっとわかるというレベルのものが多いので、遠くから見えましたという指摘は間違っていることも多々あります。

　今回は何ともなくて本当に良かったですし、指摘をしてくれた業者さんも特に悪気はなかったと信じたいですね。

　私達、街の屋根やさんは屋根工事に関する実績・知識を豊富に持っております！

　「屋根工事と併せて外壁塗装・修理を検討している！」
　「重い瓦を撤去して、軽い金属屋根に葺き替えを行いたい！」
　「屋根カバー工法について詳しく話を聞きたい！」

　など、屋根のことでお困りごとがあれば調査・見積を無料で対応しておりますので、なんでもお気軽にお問合せください。

　お電話・メールでのお相談をお待ちしております！

　また、街の屋根やさん横浜では、今回ご紹介させて頂いた海老名市におきましても屋根工事のご依頼を多く頂いております！

　海老名市にお住まいの皆様方の屋根に関するお困り・ご不安事もぜひご相談下さいね(^^)/