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横浜市保土ヶ谷区|石綿と今後を考えサーモアイSiで屋根塗装と破風板板金巻き
【施工前】
【施工後】
施工内容屋根塗装
築年数築30
施工期間約1週間
使用材料サーモアイSi(クールブラック) ガルバリウム鋼板(ホワイト)


【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
築30年2階建て、メンテナンスとして20年程前に塗装工事を行いました。今回も塗装工事を検討し、その際に施工頂いた工務店に点検を依頼したようですが、今回は塗装ではなく屋根カバーか葺き替え工事を提案されたそうです。
今の屋根の状況からカバーや葺き替え工事をする必要があるのか、希望通り塗装工事をして何年程もつのか、分からないことだらけでご相談を頂きました。
今の屋根の状況からカバーや葺き替え工事をする必要があるのか、希望通り塗装工事をして何年程もつのか、分からないことだらけでご相談を頂きました。
担当:富田
まずはスレート屋根について知りましょう。
スレート屋根でも呼び方が人によって違う時ありますよね。コロニアルやカラーベストと言われ「?」となる事もあるかと思いますが、コロニアルとカラーベストはクボタの屋根材商品名であまりに普及率が高かった為、スレートの代名詞になりました。つまりスレートはコロニアルであり、カラーベストでもあります。指している屋根材は全て一緒です。
構造は野地板、防水紙(ルーフィング)の上に屋根材をSUS釘で打ち付けて固定していきます。瓦は防水紙に桟木を取り付けるだけですのでさほど変わりはありません。 軽量で耐久性・耐火性・耐水性に優れ、瓦や金属屋根と比べると安価な為、住宅屋根で一番多いのではないでしょうか?
【点検の様子】
そんなスレートですが、2006年を境に少し見方が変わってきます。2006年以前は非常に丈夫で火・熱・摩擦に強く、防音性にも優れている為、スレート屋根にアスベストが含まれていました。 そして肺疾患など人体に悪影響を与えるものとして製造から使用まで禁止となりました。
2006年以前築のスレート屋根はアスベストが含まれている可能性が非常に高いです。こちらのT様邸でもきっと含まれている事でしょう。だからと言ってそこにあるだけでは無害ですので、すぐになんとかしましょうとはなりません。
今の状態と今後の方針を考え施工内容を選択していきましょう。
まずは前回塗膜の確認です。20年経過している割には塗膜が浮いている程度でそれ程退色を起こしているわけでもありません。 頂点の棟板金はスレートとは材質が違いますので剥がれ方も若干ちがいますね。塗膜は置いといて固定等の状態は良好です。
板金も塗装を行いますが、棟板金にはガルバリウム鋼板が使われている住宅が多いですので耐久性は抜群!傷が無い限りは錆びにくく劣化しにくい部分です。
スレートの表面です。こちらは塗膜どころかスレートの表面も一緒に剥がれているような状態です。退色も進み場所によっては白い素地が見えています。 しかし、通常であればボロボロ割れているだろう屋根材もそれほど割れは見られません。
これがアスベストが含まれているかいないかの違いになります。それだけアスベストの耐久力は高いんです。
割れも数ヶ所、築30年と考えると大変綺麗な状態です。ちなみにこれでもアスベストの悪影響はありません。 細かい部分を見て棟板金の釘が抜けていました。補修の際にはSUSビスで再固定すれば問題ありません。
屋根材の状態を見ると塗装・カバー・葺き替え、どの施工が良いでしょうか?
【どの工事を選ぶか】
まず選択肢から除外されるのは「葺き替え工事」かと思います。ここで初めてアスベストの存在が目につきます。
アスベストの悪影響は粉状になったとき、つまり屋根の解体をするときに空気中にアスベストが飛散してしまいます。 在宅のT様だけでなく近隣住民様にも大きな不安があると思います。
そしてアスベストは特別管理産業廃棄物になりますので処分費は正直高いです。 リスクを負って葺き替え工事までやるか、高い費用を払ってやるかという問題にぶつかると葺き替え工事はお勧め致しません。
では塗装かカバー工事か
スレートの耐用年数を30年と考えるとそろそろカバー工法で金属屋根にした方が良いかとも思います。しかしこれも状態を見ての判断です。割れは少なく塗膜の劣化程度であればメンテナンス次第でもう少しこのままでも問題ありません。
どちらの工事を選ぶかの焦点は大きく、「何年持たせたいか」「費用の問題」になるかと思います。
今回T様の意見としては5年~8年持たせたい、そのあとは住宅全体を含めて再度考えるとのことでしたので今回は塗装メンテナンスを行います。
点検の中で1つ、破風部分と屋根のケラバ水切板金との取り合いに大きな隙間があります。普通の雨であれば問題ありませんが、吹き込むような雨ですと間違いなく建物室内に雨水が侵入してしまいます。
破風板の役割は軒天や屋根材が台風等強風によって被害を受けることを防ぐための物、そこから雨水が入ってしまっては本末転倒です。
シーリング工事でも可能ですが、また経年によって隙間が出来る可能性が充分あります。塗装工事で足場をかけますので、しっかりとメンテナンスフリーの補修を行っていきます。
【施工の様子】
ガルバリウム鋼板で既存の破風部分を覆っていきます。耐火性・耐久性に優れていて、問題の隙間はすっぽりおさまりました。
色は外壁と違和感にならないよう同じにホワイトです。風の影響を受けやすい所ですので、SUSビスで浮きのないようしっかりと止めていきます。
続いて屋根塗装です。まずは付着している苔・カビ・汚れ・前回の塗膜を高圧洗浄で一気にそぎ落としていきます。苔が生えている部分は塗膜がすでにない所です。
そのため洗浄後にみると、塗膜は跡形もなく屋根の素地が見えてしまっています。このままでは屋根が水分を含み浮き・反りを起こしやすくなります。スレート屋根材を傷めないためにも定期的に塗装をすることが本当に大事です。
続いて棟板金の錆止め塗装です。頑丈な鋼板であってもやはり築年数と共に錆が進行してきます。錆びる部分には錆止めを!錆びていないからやらなくてもいいではなく、錆びていない今しっかり保護しないとです。継ぎ目にもシーリングを充填し、雨水の侵入・貫板の腐食を防ぎます。
塗装は下塗り・中塗り・上塗りの基本3回塗りを行っていきます。仕上がらなければ塗装回数を増やし、回数が減ることはありません。
使用しているのは日本ペイントの遮熱塗料サーモアイSiのクールブラックです。通常の遮熱塗料は工程が多かったり、上塗りのみに遮熱効果というものが多いですが、サーモアイは下塗りにまで遮熱効果を付け加え、上塗りで防げなかった赤外線を下塗りで防ぐW遮熱効果塗料です。
(施工中、1箇所ヒビが入ってしまったのでコーキングで補修中です)
塗装完了です。艶有りのサーモアイは全40色、全ての色で日射反射率が違います。高耐候、低汚染、防藻・防カビ機能が備わっているサーモアイSiでの塗装、弊社では施工保証10年です。
最後に、今回は屋根塗装だけでしたが、やはり施工上・近隣対策上に足場の架設とメッシュシートの設置をさせて頂いております。せっかく足場があるのだから、その際に住宅全体の不具合を確認・補修するのが今後の為にもベストでしょう!
記事内に記載されている金額は2020年08月24日時点での費用となります。
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