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葉山町長柄にて賃貸物件の雨樋調査、勾配がとれていなかった為に雨水が溜まり軒樋を歪ませてしまっておりました
葉山町長柄に建てられている三階建てアパートのオーナー様より、軒樋から雨が降るたびに溢れてしまい土間に当たる音が気になる事と、また隣地の敷地内へも雨水が落ちてしまっている為に原因特定と必要であれば修繕をしてほしいとのご相談を頂きました。
外観は金属サイディングが使われたデザイナーズマンションのようにスマートな建物でした。
オーナー様も同じ建物内にお住まいな為にお立合い頂き調査させて頂きました。
竪樋に流れるように勾配がなければいけない軒樋が歪んでしまっております
まずは外から異常がないか目視してみます。ここから見ただけですぐわかりましたのが赤い〇で囲んだ軒樋に溜まった雨水を竪樋に流すために設置されている集水マスと呼ばれる所から先がねじれているように見えます。またその先の軒樋もたわんでしまっているようです。これでは、雨が降っていない日には問題ないかもしれませんが、雨が小雨でも大雨でも関係なく降ってしまえばオーバーフローしてしまい土間や隣地の敷地へ雨水が落ちてしまうと考えられます。
実際に踊り場まで行き軒樋を覗いてみますと、写真右のように雨水がたまりにたまって溢れんばかりの状態でした。一度負荷がかかり反ってしまったりした塩ビ製の雨樋は元に戻せません。
こうなってしまうと雨樋交換工事が必要です。
雨樋は全て交換しなくとも部分的に交換できる場合もございます
軒樋のメーカー名や品番を調べたい時はだいたいのメーカーはとまりやジョイントなどに刻印が施されております。塗装工事などをした後に塗りつぶされて確認できない事も稀にございます。
今回はとまりの外側に「三菱」の刻印がありましたので、この雨樋は三菱製と分かります。調べますと三菱ケミカルが製造販売していた製品とわかりました。
ただ、建物の新築当時に製造していたのですが、今は竪樋の方が廃番になっており全く同じものが手に入りません。そうなりますと後継品や、現場で納める事ができる雨樋を調べなければいけません。こちらの建物は外壁の天端と軒が複雑な構造になっており、写真右のようにエルボをかませてようやく竪樋に繋げております。新しい軒樋を設置するには寸法をしっかりと調査時に測っておかなければ交換できません。
今回は幸いスペースに納まる雨樋が見つかった為に足場を架けて歪んでいる軒樋のみの雨樋交換工事を行う事となりました。
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