相模原市にてフルセラム玄昌という珍しいスレート屋根の点検を行いました

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相模原市にてフルセラム玄昌という珍しいスレート屋根の点検を行いました

更新日:2026年01月05日

はじめに

珍しいスレート(フルセラム玄昌Ⅰ型)

こんにちは、屋根専門業者である街の屋根やさんです。

本日は、相模原市にお住まいのお客様より承りました、屋根の点検調査の様子をご紹介いたします。

お住まいのメンテナンスを考えるきっかけは様々ですが、今回は「築年数が経過し、屋根の状態が心配になってきた」というご相談をいただきました。

屋根は普段ご自身では確認しづらい場所であるため、気づかないうちに劣化が進行していることが少なくありません。

特に、今回調査を行ったお住まいでは、少し珍しい種類のスレート屋根が使用されていました。

一般的なスレート屋根とは異なる特徴や、経年劣化のサインについて、実際の写真を交えながら詳しく解説していきます。

相模原市で同様の屋根材を使用されている方や、屋根のメンテナンスをご検討中の方にとって、参考になれば幸いです。

相模原市での屋根点検の開始

以前塗装した様子

まずは、お客様のお住まいに到着し、ご挨拶とヒアリングを行いました。

相模原市は都心へのアクセスも良く、閑静な住宅街が広がるエリアですが、内陸性の気候特有の寒暖差が建物に影響を与えることがあります。

特に屋根は、夏場の強烈な紫外線や高温、冬場の氷点下の冷え込みなど、過酷な環境に一年中さらされ続けています。

お客様からは「以前に一度塗装メンテナンスをしたことがあるが、それから年数が経っている」とのお話を伺いました。

さっそく梯子をかけ、屋根の上に上がらせていただきました。

まず屋根全体を見渡してみると、規則正しいグリッド状のデザインが特徴的な屋根材が目に飛び込んできました。

一般的なスレート屋根(コロニアルなど)は、長方形の板を横にずらして重ねていく「馬目地」という張り方が主流です。

今回のスレートもそのような葺き方ですが、目地が細かい印象を受けます。

屋根の勾配も十分にあり、水はけは悪くなさそうですが、全体的に塗膜の劣化が進んでいる印象を受けました。

遠目から見ても、表面の色あせや、部分的な変色が確認できます。

この独特の形状を見た瞬間に、一般的なスレートとは異なる製品であると判断いたしました。

珍しいスレート「フルセラム玄昌」の特定

珍しいスレート(フルセラム玄昌Ⅰ型)

屋根材の詳細を確認するために、近くで表面の状態を観察しました。

この屋根材は、旧松下電工(現在のパナソニック)が販売していた「フルセラム玄昌(げんしょう)」という製品だと思われます。

写真をご覧いただくとわかるとおり、表面には天然の玄昌石を模したような凹凸があり、高級感のある意匠が施されています。

「フルセラム」シリーズは、1990年代から2000年代初頭にかけて販売されていた高級屋根材の一つです。

その中でも「玄昌」は、和風・洋風どちらの住宅にもマッチする重厚なデザインが人気を博しました。

現在ではすでに廃盤となっているため、修理や交換が必要になった場合、まったく同じ製品を入手することは基本的に不可能です。

このように、廃盤になっている珍しいスレート屋根の場合、部分的な差し替え工事が難しいため、全体のメンテナンス計画を慎重に立てる必要があります。

相模原市内でも、築20年から30年ほどのお住まいで、この屋根材を見かけることが時折あります。

一見すると頑丈そうに見えますが、製造から長い年月が経過しているため、やはり経年による劣化は避けられません。

以前の塗装メンテナンスの痕跡と塗膜の劣化

以前塗装した様子

さらに調査を進めていくと、以前に行われた塗装メンテナンスの痕跡がはっきりと確認できました。

こちらの写真では、屋根材の表面に艶が残っている部分と、艶が失われてカサカサになっている部分が混在しています。

以前の塗装で使用された塗料が、紫外線や雨風の影響で劣化し、防水機能が低下してきている証拠です。

特に、屋根材の継ぎ目や角の部分は、塗膜が薄くなりやすく、そこから水分が浸透しやすくなります。

スレート屋根の主成分はセメントであるため、それ自体には防水性がありません。

表面の塗装(塗膜)によって雨水を弾き、劣化を防いでいます。

その塗膜が劣化してしまうと、スレート本体が雨水を吸い込むようになります。

水を吸ったスレートは、昼間の太陽熱で乾燥し、夜間の冷え込みでまた湿気を帯びる、あるいは冬場に凍結するといったサイクルを繰り返します。

この「吸水」と「乾燥」の繰り返しこそが、屋根材にダメージを与える最大の要因となります。

今回のお住まいでも、前回の塗装から時間が経過し、再び防水性が失われつつある状態でした。

このまま放置してしまうと、屋根材そのものが脆くなり、割れや欠けが発生しやすくなります。

発生していたひび割れ(クラック)の確認

ひび割れがいくつか見受けられました

詳しく点検を続けると、懸念していた症状がいくつか見受けられました。

屋根の表面に、細かなひび割れ(クラック)が発生しています。

写真の中央付近をよくご覧ください。

スレートの表面に、白く線のようなものが入っているのがわかりますでしょうか。

これがスレートのひび割れです。

先ほどご説明した通り、防水性が切れたスレートが水分の吸水と乾燥を繰り返すことで、素材が膨張と収縮を繰り返し、その動きに耐えられなくなってひび割れが発生します。

このような細いひび割れを「ヘアクラック」と呼びます。

今の段階であれば、すぐに雨漏りに直結するわけではありませんが、決して放置して良いものでもありません。

この微細な隙間からさらに雨水が浸入し、ひび割れが大きく広がったり、屋根材が反り返ってしまったりする原因になります。

また、ひび割れが深くなると、その下にある防水紙(ルーフィング)まで雨水が達してしまい、最終的には雨漏りを引き起こすリスクが高まります。

特に相模原市のような内陸部は冬場の冷え込みが厳しいため、ひび割れに入り込んだ水分が凍結して体積が増し、ひび割れを一気に広げてしまう「凍害」の恐れもあります。

大切なお住まいを長く守るためには、こうした小さなサインを見逃さず、早めに対処することが重要です。

アスベスト含有の可能性と今後のメンテナンス方針

屋根の点検をお願いしたい

最後に、屋根の形状が複雑になっている部分や、棟(むね)周りの状態も確認しました。

また、今回の点検で非常に重要なポイントとなるのが「アスベスト(石綿)」の有無です。

このフルセラム玄昌をはじめ、2004年以前に製造されたスレート屋根材には、強度を高めるためにアスベストが含まれている可能性が高いです。

アスベストが含まれている屋根材であっても、通常の使用状態であれば、繊維が飛散することはなく、健康への被害はありません。

しかし、リフォーム工事を行う際には注意が必要です。

屋根材を撤去・解体しようとすると、アスベストが飛散する恐れがあるため、特別な飛散防止措置をとる必要があり、処分費用も高額になります。

そのため、アスベスト含有のスレート屋根の場合、屋根材を剥がして新しいものに交換する「葺き替え工事」よりも、現在の屋根の上に新しい屋根材を被せる「カバー工法」が推奨されるケースが多くなります。

もちろん、劣化が軽微であれば「塗装メンテナンス」で防水性を回復させることも可能ですが、防水紙の寿命を考慮すると今回の屋根には塗装はオススメできません。

今回のように既にひび割れが発生しており、かつ旧塗膜の劣化も進んでいる場合は、単に塗装をするだけでは十分な耐久性を確保できない可能性もあります。

今回のお客様には、将来的な安心を見据えて金属屋根などによるカバー工法を行うプランをご提案させていただくことになりました。

私たち「街の屋根やさん」では、お客様の屋根の状態、今後のライフプラン、ご予算に合わせて、最適なメンテナンス方法をご提案しております。

珍しい屋根材であっても、豊富な知識と経験に基づき、適切な診断を行います。

相模原市で屋根の劣化や、メンテナンス方法にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2026年01月05日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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